テラーノベル
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俺達は、どちらかが転校する。
などという漫画展開もなく、楽しく小中学校生活を過ごした。
今は、高校2年生の秋。
君は、学校に来る頻度が減った。
俺はいつも、君の夢を聞く。
『俺、絶対医者になるから!!』
医者。
莫大な夢。
でも、君ならいけると思った。
俺は、その夢を応援した。
君は、医者になるため、まだ高校2年生でも、勉強に没頭した。
俺と遊ぶことも少なくなった。
いや、ほぼ無かった。
でも、それでも俺は、君の夢を応援した。
『……2位とか、意味ないし』
そう言って、答案用紙を机に置いた。
赤い「2」の数字が、やけに目につく。
『いや十分すごいやろ』
『1位じゃなきゃ意味ない』
そう言い切る声に、冗談はなかった。
俺は、自分の答案をそっと裏返した。
ある日を境に、君は登校頻度がとても少なくなった。
君にLINEをした。
返信はなかった。
そりゃそうだ。
俺は知っている。
君はいつも、なにかに集中するときはスマホをマナーにする。
あぁ、勉強、頑張ってたから、休憩のために休んでるのか。
そう思って納得した。
数日が経った。
流石に長いな?
そろそろ出席日数も足りないんじゃないか?
と思った俺は、君の家に行ってみることにした。
風邪?だとしたらこじらせすぎか、
疲れが溜まってたのか?いや、出席日数のこともあるし、…
君の家に行く途中、ずっと考えていた。
1度、赤信号で横断歩道を渡りそうになった。
でも、大きなクラクションを鳴らされて気がついた。
あぁ、そういえば君はこの音が鳴ると俺に引っ付いて来てたよな。
そんな思い出が懐かしい。
そんなことを考えてるうちに、君の家に着いた。
3年前、何故か合鍵を渡されてからずっと持ち歩いてるけど、一応インターホンを押す。
ピューン ポーン
君の家のインターホンが鳴る。
君の家のマンションは昔からあるため、少しインターホンの音がおかしかったりもする。
今日は、特に酷かった。思わずくすっと笑ってしまった。
君は出てこなかった。
待った。長い時間。
といっても3分弱くらいなのだが、
ゲームの広告などで待つのが苦手な俺にとっては長かった。
コメント
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どうなるの……?