テラーノベル
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〜家の前〜
「はぁ…。」
萌々香がため息をつく。
(あいつが扉の前で待ち伏せして抱きついてきませんように……。)
萌々香は、そう願った。
「ふぅ……。」
萌々香が覚悟を決めて玄関の扉を開く。
ガチャ……。
「ももちゃん〜!!!!!」
玄関先で待ち伏せしていた結人が萌々香に抱きつく。
「倒れるから離して!!!」
萌々香が少し怒り気味に言う。
「ごめん……。だから僕を捨てないで?」
結人がうるうるした目で上目遣いを使う。
「ッ〜!!」
萌々香が顔を赤らめる。
(私の彼氏…。可愛すぎじゃないか!?この顔見てると、全部許したくなっちゃう〜!)
萌々香が心の中で興奮気味に言う。
この二人は、小さな頃から許嫁であり幼馴染でもある。
萌々香の父親も櫻井組という組の組長。
櫻井萌々香の父親と工藤結人の父親も幼馴染同士で仲が良かった。
萌々香は、結人の学校と家でのギャップにいつもドキドキさせられている。
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