テラーノベル
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童磨の「献身」は、しのぶの想像を遥かに超えていました。彼はあの日から、まるで見違えたように甲斐甲斐しく立ち働くようになったのです。掃除、洗濯、料理はもちろんのこと、しのぶが手に持つ茶器ですら「重いものは僕が持つよ」と奪い取る始末。家の中は塵ひとつなく磨き上げられ、食卓には彩り豊かな手料理が並びます。
「しのぶちゃん、君はそこで座って、僕が淹れたハーブティーを楽しんでいてくれればいいんだ」
エプロン姿で鼻歌を歌いながら、完璧に家事をこなす童磨。その背中を見つめながら、しのぶは少しだけ、彼を驚かせてやりたいという悪戯心を抱きました。
夕暮れ時。家事を終えて居間に戻ってきた童磨は、そこに座るしのぶの姿を見て、持っていたトレイを取り落としそうになりました。
「……しのぶちゃん。それは、一体どうしたんだい?」
彼女が身に纏っていたのは、背中が腰の近くまで大きく開き、脇からも白い肌が大胆に覗く、いわゆる「童貞を殺すセーター」でした。薄手のニットが彼女のしなやかな体のラインを露骨に強調し、動くたびに柔らかな曲線が強調されます。
しのぶは、頬を微かに染めながら、わざとらしく首を傾げて微笑みました。
「あら、あなたが熱心にお掃除をしてくださるから、少し暑くなってしまって。……似合いませんか?」
「似合うどころじゃないよ……。君は僕を正気でいさせないつもりかい?」
童磨の瞳の色が、一瞬で慈しみから深い情欲へと塗り替えられました。彼は吸い寄せられるように歩み寄り、セーターの開いた背中に冷たい、けれど熱を帯びた指先を滑らせます。
「家事を完璧にこなすご褒美……というわけですか?」
しのぶが耳元で甘く囁くと、童磨はたまらず彼女を背後から抱きしめました。ニット越しに伝わる彼女の体温と、露出した肌の滑らかさ。そのギャップが、彼の理性を粉々に砕いていきます。
「……ああ、もう限界だ。しのぶちゃん、家事は全部終わったよ。だから、今からは僕の『本業』を再開してもいいよね?」
童磨はしのぶの肩に顔を埋め、セーターの裾から手を滑り込ませました。しのぶもまた、彼の強引な愛撫に応えるように、背中で彼を迎え入れます。
「……ええ。存分に、可愛がってくださいね」
夕闇が迫る部屋の中で、二人は再び、言葉にならない熱い吐息を重ね合わせるのでした。家事を尽くした後の静かな家には、二人の肌が触れ合う湿った音だけが、夜通し響き続けていました。