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【アベ視点】
アベ「あ〜、ども〜。」
さ、さ、さっきの子〜!!!まだ怒ってる?怒ってそう、またこいつかよって顔してるもん!
とりあえず少し横にずれてくれたので余り物のサラダサンドをいくつか買い、軽く会釈をして戻る。
良かった〜、なんも言われなかった〜。
プテ「まぁ〜、心配にはなるよね〜」
今日起きた出来事をサラッと説明する。
最近の女子は圧が強いよな〜、なんて話をして、パンを頬張る。普通に美味しいじゃん。
めーや「でも、人当たりいいからってアベレージだってヤンキーだし、かなり噂にはなってるのによく反抗できるねぇ」
アベ「声、ちょっと震えてたんだよね〜」
ねろ「友達思いのいい子だね」
うーん、あの子が言ってた、僕たちのせいって…
多分、勘違いだとは思うけど。でも僕らに怯えてたってのはほんとだろうなぁ〜…
アベ「ご馳走様でした〜」
めーや「アベ足りたの?」
アベ「いや全然?帰りになんか買って食べてく」
僕が購買に行く前、弁当にしてはかなりの量盛られていためーやさんの弁当箱もほぼ空の状態になっていた。めーやさんとこ、毎回量多いのにちゃんと食べきっちゃうんだもんな〜。
ヤンキーのくせに親に弁当作って貰ってんのかって?無理やり作るんだよあの人たち。んでもって逆らったら絞められるから食べるしかないわけだ。ねろちゃんは気が向いた時に自分で作ってるらしいけど。だから持ってる日と持ってない日がある。今日は作ってきたみたい。
めーや「そういえば宵崎ちゃん、めっちゃ少食だったんだよね」
プテ「へぇ、なんでめーやさんがそんなこと知ってるの?」
めーや「コンビニで会った時にさ、夜ご飯買ってたの。おにぎりとインスタント味噌汁。夜ご飯それだけだってさ。」
ねろ「は?!すっくなぁ」
めーや「しかもいつもよりお腹すいてたんだって」
いっぱい食べなきゃ大きくなれないよ〜!って言いたくなっちゃうね。にしてもおにぎりと味噌汁だけって。ほんとに少ないなぁ。見た感じすごい痩せてるし、もっと食べなきゃだと思うんだけど。
アベ「女子高生ってそんなもんなんじゃない?わかんないけど。」
プテ「そういうもんかねぇ〜」
めーや「ねろちゃんおべんと作ってあげたら?」
ねろ「なんでだよ」
ねろちゃん、料理上手いし絶対餌付けとかするタイプでしょ。自分の作ったもの美味しそうに食べてくれるの見るの好きなタイプ。七海ちゃんとか、食べてるとこ見た事ないけど、ああいう内気なタイプの子が幸せそうにご飯頬張るのってすごい可愛くない?!あれ、僕の趣味になってきてるなこれ。
ねろちゃんが七海ちゃんのことを好きなのは明らか。どうにかしてねろちゃんが、俺たちが危ない存在じゃないって証明出来ればいいんだけどなぁ……。
「ちょっとここ、立ち入り禁止。」