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「はぁっ…はっ…たすげ…あ、ま…」


吹けば消えそうなか細い声は、何処かで吠える野良犬の声にさえ勝てなかった。






2XXX年。

近年で多発するテロ対策として、日本でも一般人の武器所持が許される世界となった。

『自分の身は自分で守れ』

今の大統領が掲げた最も重要なスローガンは、多くの国民が批判し、そして少数の国民が力を得るきっかけとなる。

そんなクソみたいな世界で俺__兵藤 光星(ひょうどう こうせい)は、仕事をクビになり路頭に迷っていた。


「あ”~、ホントに訳わかんない…。社長の奥さんと話したからクビ?そんな理由が通ってたまるかよぉッ!!」


頭を抱えて1人、喚き散らす。

幸い近くには誰も居ない様で良かった。

とんでもない世界になったとはいえ、会社までとんでもなくなる必要は何処にあるんだろうか?

突然無職になった俺は、明日からどう生きていけば良いのか悩んでは頭痛に襲われる理不尽な悪循環に陥っていた。

とにかく家に帰ろうと、重い足を引きずる様にして帰路を進む。

15分程歩いた所で、周りの騒がしさに俺は足を止めた。

家までは後10分も歩けば着けるのだが、周りの空気が何とも異様だ。

事故か何かあったのか、大勢の人集りが出来ている。

だが、集まる人達から聞こえるのは悲鳴と賞賛の声。

事故現場なら悲鳴が聞こえるのは全然おかしい事ではないが、それにセットで賞賛の声が付いてきては違和感を覚えない方が難しいだろう。

見ない方が良い。

そう心の中で真っ先に思った俺は、なるべく目立たない様に音を立てず横を通り過ぎる。

通り過ぎざまにやはり気になってチラリと集団を見やったが、人が密集し過ぎてその中心に何があるのかは全く分からなかった。

まぁ、良いか…と再び前を向いた俺の視界には、帰り道が映るのではなく綺麗な青空を背景にした綺麗な顔の青年が映った。


──────ドサッ──────


「いッ!?てぇー!!」


尾骶骨辺りに激痛が走り、俺は思わず声を荒らげて叫んだ。

どうやら青年が青空を背負っていたのではなく、俺が華麗に地面へ倒れ込んだらしい。

決してフラついたのでは無い。

何かに体を引っ張られたのだ。

それにしても尻が痛い。

一体俺に何が起こったのか、困惑する頭では全く処理が出来なかった。


「はぁ?どんくさ…チッ、使えねぇ」


頭上から心底面白くなさそうな声が聞こえ、俺は尻もちを付いたままその声の主を見上げた。

やはりと言うべきか、声の主は顔の綺麗な青年だった。

青年は物凄くイラついている様で、せっかく綺麗な顔をしているのに眉間の皺がえらい事になっている。

痛む尻を庇いながらゆっくりと立ち上がった俺は、ある事に気が付く。


(何か…皆俺を見てないか…?)


通り過ぎようとしていた人集りが、全員俺の方を向いていた。

こんなに大勢の注目を浴びる程、俺の情けない声が大きかったのだろうか。

急に恥ずかしくなってきた。

すると、人集りの中心に居たであろう体格の良いスキンヘッドの男がゆっくりとこちらに近付いてくる。

その表情はワルそのもので、厭らしくニヤニヤと下品な笑みを浮かべていた。


「残念だったなァ周(あまね)。今回の賭けは俺の勝ちだぜェ?」

「うるせぇ。お前を殺せば俺の勝ちだろ」

「ハハッ!てめェに俺は殺せねェよォ…クックッ」

「…チッ、気持ち悪ぃ笑い方してんじゃねぇぞ」


何にも状況は掴めないが、どうやらこの青年は周と言う名前らしい。

そして周はこの下品な男と賭けをして負けた…と。

そして?

会話と声音を聞く限り、この2人は人を殺す事に抵抗が無さそうと見える。

俺が誰かに転ばされた事と何も関係が無ければ本当に本当に有難いのだが、周りの視線や周が俺に声を掛けた事から推測すると絶対に無関係じゃない。

何とかしてこの場を離れなければマズイ事だけは、ビシビシと肌に刺さる空気で充分に感じられた。

2人が睨み合っているのを視界に入れながら、俺はじりっ…と1歩後退る。


──────ビュッ…ブズッ──────


「ッッ!?い、ぐ、うぅッッ!!」


後退った俺の1歩に、寸分の違いも無く果物ナイフが突き刺さった。

右足に激痛が走る。

俺は咄嗟にしゃがみ込み、ナイフの刺さった足の甲を強く押さえ付けた。


(何だ!?何が起きた!?何で俺の足にナイフが刺さってんだよ!?ッッ、つーかめちゃくちゃ痛ぇな…クソッ)


痛みで視界が少し霞む。

ナイフが刺さっている部分が鈍く疼き、ドクッドクッとまるで足に心臓があるかの様に心音が伝わってくる。

額や背中に冷や汗が滲み出し、呼吸も少し荒くなってきた。

俺は確かにガン付けあっている2人を視界に入れていたのだが、全く見えなかった。

けど確実にナイフはそこから飛んできた。


(アイツ…周はいつナイフを投げたんだ!?)


そう、ナイフを投げたのは間違い無く周だ。

現に、足にナイフが刺さっている俺を見てスキンヘッドの男は驚いた表情をしている。

しかし今はスキンヘッドの男に思考を割いている場合ではない。

何より恐ろしのは、周は一切俺を見ていなかった事だ。

俺が後退ったのも、俺の足がどこにあるのかも直接見て確認していない。

だが確実にナイフを俺の足に刺したのだ!

恐ろしい。

ただその感情に支配されていく。

俺は殺されるんだろうか?

理不尽な理由で会社をクビになり、自分よりもいくつか年下であろう青年に理不尽にも理由も分からず殺されるのか?

怖すぎて周から目が逸らせなくなる。

周は俺にナイフが刺さっている事すらも確認せず、ずっと背を向けたままだ。

シンと静まり返った場に、ビュオッと強く風が吹いた。


「アンタに逃げられたら困るから傷を付けた。コイツらを片付けたらすぐにアンタを追う。逃げても無駄だからな」


周の言葉を聞き終わって、俺はすぐに立ち上がった。

右足を少しでも動かすとビリビリと激痛が這い上がってくる。

だけどそんな事に構っている暇は無い。

周の言葉通りなら、今からここは戦場と化す。

そんな所に居ては危険なのはもちろんだが、周が俺から意識を逸らすと言う事が1番重要な事だ。

例え神業の様な事が出来る周でも、あんな見るからに屈強そうな男やその取り巻きであろう大勢の人を相手に苦戦しない訳が無い。

もし万が一勝てたとしても、相当体力を消耗するだろうし、100%怪我もするだろう。

そうなれば、いくら俺が傷を負っていても追い掛けて来るなんて事はまず無理な話だ。

逃げるなら今しか無い。

一刻も早く、この場を離れないと死ぬ!

俺はくるりと体を反転させ、痛む右足を庇いながら少しずつ周達から距離を取る。


「うわああああああああ!!!!」


空気を震わす叫び声が後ろから聞こえた。

あまりに悲惨な叫び声に、俺は思わず足を止めて振り返った。

振り返った先、俺の視界には真っ赤な噴水が綺麗に噴き出す瞬間が映った。

しかし可笑しいのが、ここは近くに公園など無い普通の道路だと言う事。

真っ赤な水の噴水は、人の体から出ている様に見えた。


「う”っ!ぐ、ぶっ…ぅ”おええ”ぇッ!」


目に映ったものを理解した瞬間、迫り上がる吐き気に耐え切れなかった。

俺は身を屈め、なけなしの腹の中を地面にぶちまけた。

初めて間近で見た人の死の瞬間。

生々しく真っ赤な鮮血と、後から香ってくる錆びた鉄の臭い。

重力に従い倒れた体が無様に痙攣する様。

俺の日常では有り得ない光景だった。

正気を保つのに必死で、上手く呼吸が出来ない。

今目の前で起こっているのは現実なのか…?


「やってくれたなゴラァ!!てめェ、生きて帰さねェぞクソがよォ!!」

「弱い奴程よく吠えるって、ホント良い言葉だよな」


スキンヘッドが怒鳴り散らしているが、周は全く堪えていない様に見える。

周を囲む奴らが皆何かを取りだし周に突き付けた。

この数分で見慣れてしまったナイフだ。

大勢の人とナイフに囲まれていると言うのに、周は顔色1つ変わらない。

そして合図などは無く周が動き出す。


「殺せェ!!殺せェ!!」


スキンヘッドが取り巻きに指示を出す。

だが、それはもはや無意味な行為だと俺は感じた。

周の強さは圧倒的過ぎる。

動き出しで後ろに飛躍し、自分の背後に立つ背の高い男の鎖骨辺りを的確にナイフで突き刺した。

その男からナイフを抜く反動で、今度はその隣の小太りな男のこめかみに深くナイフを沈め込む。

沈めたナイフは抜かず、周は何処からか新しいナイフを取り出した。

周の初動に怯んだ相手の隙を逃さず、長く細い足を回して二人に足払いを掛けたかと思ったら、今度は真正面に居た冴えない顔の男の眉間にナイフを投げる。

それは見事に命中し、冴えない男は後ろに倒れ込み始める。

その巻き添えを食らって体勢を崩した二人の男に素早く近付き、また何処から出したのか両手にナイフを持って力強く脳天目がけて振り下ろした。

ゴヅンッと頭が勢い良く地面にぶつかる鈍い音が二つ響き、周がナイフを抜くと数秒の時間差で血飛沫が舞う。

俺は何も残っていない腹から少量の胃液を吐き出した。

信じられない…信じたく無い光景が広がっている。

次々と人が倒れ、辺りが血で染っていく。

こんな悲惨な現場は見たくないし、一刻も早く離れなければならない。

頭では分かっているのに、体が全く言う事を聞いてくれない。

逃げたい、逃げたい、逃げたい。

死にたくない、ここに居たら殺される、死にたくない。

本能も理性も危険信号を最大級に鳴らしているのに、どうしたら自分の体が動いてくれるのか分からないでいる。

しかし、俺の中ではもう1つ信じられない事が起こっていた。

周から目が離せないのだ。

見たくないと思ってはいるのに、目が離せないのだ。

俊敏な動きで相手を翻弄し、圧倒的な戦闘センスで確実に相手を倒していく周。

ダンスのステップを踏んでいるかの様な軽やかな足取り。

周の付けた傷口から噴き出す真っ赤な血飛沫。

終始、楽しそうに人を殺す周の笑顔。

こんな狂気で溢れている明らかな危険人物を、俺は美しいと思い始めていた。

ゴクリ…と音を鳴らし、溜まった唾液を飲み込んだ。


「なぁなぁ、アンタらさ、手応えって、知ってるか?まっ、たっ、くっ!アンタらから感じられないんだけどなぁ?」


言葉の合間に次々と人を刺しながら、周は馬鹿にした様に鼻で笑って言い放つ。

段々と取り巻きの壁が無くなっていき、立ち上がっているのはスキンヘッドを含めて残り6人となった。


「はあァ?てめェ、何者だよ?この人数差でよォ…てめェが勝てるわけねェんだよォ!?」

「何それ、雑魚の台詞じゃん。あ、褒めてんの?」

「黙れえェ!!てめェは絶対ェ殺す!!俺を怒らせた事をよォ…あの世で後悔でもして__え?」

「話が長ぇよクソが」


同じだった。

1番初めに殺された奴と同じ殺し方だ。

首筋を真っ直ぐ綺麗に裂き、その傷はきっと本人が感じているよりも深い。

切られた事に気付かずに視界が反転していく。

そして切り裂いてから数秒差で真っ赤な血飛沫が天高く噴き出した。


「がばっ、ご…ぶ、ごぼぼっが、ぐぶっ」


スキンヘッドの声はもはや音にしかならない。

ビクッビクッと体が痙攣し、その痙攣に合わせて小さな血飛沫が首元から漏れ出ている。

周はナイフを素早く振って、刃に付着していた血を綺麗に振り払った。


「この辺も雑魚ばっかだな。もっと楽しめる奴居ねぇのかよ」

「ひぃっ!」


周はスキンヘッドに近付き、行儀悪く足を開いてしゃがみ込んだ。

そしてあろう事かスキンヘッドの首元の傷に指を突っ込み、蓋を開けるみたいに傷口を開き始めた。

これには残っていた取り巻きも情けない悲鳴を上げて走り去る。

俺も流石に直視出来ず、唾液と胃液を吐きながら目を逸らした。

周は何が楽しいのか「なははっ」と笑っている。

とんでもないものを見てしまった。

最初と違って、変に頭が冷静だ。

多分、俺は死ぬ。

もうこれは変わらない事実なんだと思う。

あんなに恐ろしかった…いや、今でも死ぬのは恐ろしいが、その死が迫っていると言うのに何故か妙にスッキリしている。

超大作の映画を2本くらい観た後の様な高揚感まである。

出来れば寿命まで生きてみたかった。

なのに俺の人生は周に殺されてここで終わるんだと、受け入れられる自分が居た。


──────ジャリッ──────


すぐ目の前で砂利混じりな足音がする。

ゆっくりと顔を上げれば、そこには当然の様に周が立っていた。

髪も顔も服も血塗れだ。

周が近付いた事によって、より鮮明に血の臭いが鼻に届く。

再発する吐き気に、俺は手で口を押さえて我慢する。


「何で逃げなかったの?」


頭上から掛けられた声は、予想もしない普通の声だった。

俺は驚いてガバッと上体ごと周を見上げる。

周はただ不思議そうな顔をして、俺の返答を待っている様子だ。

今のイザコザで少しスッキリしたのだろうか?

調子に乗るのは良くないが、もしかしたら俺は助かるかもしれない。

そんな淡い期待が湧いてきてしまった。


「あっ、足が、痛くて…」


声と言うものを久々に出した気がする。

散々胃液を吐いた喉はヒリついており、喋るとヅキヅキと痛みが走った。


「へぇ…。まぁどうでも良いけどさ。そんで?死ぬ覚悟は出来てんの?」


周の声がワントーン下がり、発せられた言葉にビクリと肩を揺らす。

助かるかもしれないと思った自分を呪ってやりたい。

やはり俺は死ぬんだ。

ふいっと周から視線を外し、俺は唇を震わせながら告げる。


「ど、どうして俺を殺すんだ?」

「アンタのせいで賭けに負けた。だからアンタを殺す」


勝手に賭けに使っておいて、負けたのは俺のせいだなんて自分勝手すぎる。

一体、どんな賭けをしたと言うのか。

知りたいか知りたくないかで言えばもちろん知りたいが、それを今口にする勇気は俺には無かった。


「負けたのは、その、悪かった…。でも、結局皆殺しちゃったんだから…それで良くないか?」


頭でごちゃごちゃと考えていたら、口からとんでもない言葉が出てしまった。

ついヘラヘラと笑ってしまったのも良くなかった。

周からの返事は無い。

突然蹴られたりもしない。

この沈黙が嫌に気不味く、ダラダラと冷や汗が流れる感覚だけハッキリとしている。

とうとう俺は耐え切れなくなって、ゆっくりと顔を上げて周の様子を伺った。

見上げた周は真っ直ぐに俺を見ていたが、その表情はどこか驚いている様に見える。

予想外の表情を見せる周に、俺の方が驚いた。

こんな事を言ったら確実に秒殺されるかもしれないが、今の周はまだ少年の面影を残すただの青年にしか見えなかった。

俺は地面に着いていた両手を浮かせ、アスファルトの上に尻もちを付く形でぺたんと座り込んだ。


「あ、あの…?」

「そっか…俺、全員殺したんだし、賭けに負けても関係無いのか」

「は…はぁ…」


意表を突かれて間の抜けた声が出る。

周の口からは、子供のオウム返しの様な言葉が漏れた。

もしかすると、周は意外と無垢な所を持ち合わせているのかもしれない。

納得出来そうな事はちゃんと聞き入れてくれる子なのではないだろうか?

自分に不利益が無いと思わせれば、もしかしたら助かるのではないか?

再び湧き上がる淡い期待に、俺はグッと歯を噛み締めて前のめりに発言し始める。


「君が賭けに負けた事を知ってるのは俺だけだけど、ほら、見ての通り俺は冴えない奴でさ…。こんな事、話せる友達すら居ないんだよ。だ、だからさ!俺みたいなの殺すより、そのまま素通りした方が手間も無いと思うし…えっと、君にとって俺を殺す事は何の利益にもならないし…さ」


俺が喋っている間、周は眉一つ動かさず瞬きを2回しただけだった。

周は俺が全部言い終わったのを感じ取り「ふむ」と考える素振りを見せる。


(頼む!頷け!どうか納得してくれ!!)


祈る様に握り締めた拳の中にじわじわと汗が滲み始めた。

生死の境に居るからか、心臓の音がBGMの様に木霊する。

目を閉じて考え込む周の次の行動、言葉を今か今かと待ち続けるが、周は中々目を開けない。

ゴクリと何度も唾液を嚥下する。

何分と言う時間が経ったと思う。

周が俺の足にナイフを投げて刺したあの時の様に、ビュオッと強く風が吹き荒れた。

真っ黒だと思っていた周の髪は、風にパラパラと揺れて初めて濃い藍色なんだと解った。

その少し長めの前髪をかき上げ、周はニッと不敵に笑う。


「良いよ。アンタの考えに大人しく乗ってやる」


聞こえた言葉に意図せず心が踊った。


「それって、俺、殺されなくて済むって事!?」

「あぁ。俺の気が変わらなければな」

「ひっ」


釘を刺す様な物言いに、浮きかけていた心がズンと押さえ付けられる様に重くなる。

それでも、喜びと安堵の方が大きかった。

まだ生きていられる事に感謝したくて堪らない。

身の安全が取り敢えず確保され、涙を流しかけていた俺に衝撃の言葉が突き刺さる。


「なぁ、アンタだったらさ


___俺を殺せる?」


「…は?」


この時の寂しそうな周を、俺は今でも覚えている。





___第1話【彼は美しく人を殺す】

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