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――夜。
樹里の家。
愛空は床に座り、樹里はその隣。
静かな時間。
愛空「……ねえ樹里さん」
樹里「ん?」
愛空「ウチさ」
樹里「うん」
愛空「樹里さんいなかったら終わってたかも」
樹里「……大げさ」
愛空「大げさじゃない」
樹里「……」
愛空「ほんとだよ」
――そのまま、寄りかかる。
自然に。
樹里も、拒まない。
樹里「……ねえ愛空ちゃん」
愛空「なに?」
樹里「あんまり依存しすぎるとさ…」
愛空「……」
樹里「離れられなくなるよ」
愛空「……もうなってる」(即答)
樹里「……」
愛空「だってさ」
愛空「ここしか無理だもん」
愛空「ウチ、今」
愛空「ここしか無理」
――言い切る。
その重さを、自覚してないまま。
樹里「……それ、危ないよ」
愛空「……じゃあどうすればいいの」
樹里「……」
答えられない。
愛空「無理だよ」
愛空「他とか無理」
愛空「……もう無理」
――樹里は、ゆっくり息を吐く。
樹里「……ほんと似てるね、私たち」
愛空「……うん」
樹里「ダメなとこも全部」
愛空「……うん」
――その夜。
2人の距離は、さらに近くなる。
でもそれは――
“正しい近さ”じゃなかった。