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マロン
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水瀬菜音
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岩本の恋人———深澤辰哉は岩本の同僚だった。
生物研究を主軸にしており、よく謎生物の研究を任されていた。
💜「俺がお前を人間に戻してやるよ」
「本当か?」
💜「あぁ。お前のためなら、なんでもしてやる」
深澤が、研究対象と会話していたところに、岩本がやってくる。
💛「ふっか、お疲れ」
💜「照、お疲れ〜」
💛「俺もう帰るんだけど、ふっかは?」
💜「もうちょっと、こいつを見てたい」
いつも深澤は、地下の隔離室の前にいた。
中にいる、研究対象の生物の観察をしていた。
💛「ほどほどにな。朝も早いんだし」
💜「わーった。ありがと」
岩本が自宅へ車を走らせていたとき。
助手席に置いておいたスマホがバイブレーションした。
【深澤辰哉】
相手の名前を見て、すぐに通話ボタンを押した。
💛「もしもし?」
💜「…照!」
💛「どうした?」
💜「お願い!研究所に戻ってきて!」
💛「何があった!?」
スマホ越しに聞こえてくる、恋人の声に、岩本は焦る。
💜「話す暇ない!とにかく早くきて!」
ブツリと電話は切れ、岩本はすぐに車をUターンさせた。
エレベーターが開いた途端、岩本は飛び出す。
💛「ふっか…!?」
そこには、破壊された隔離室と、血を吐いて横たわる深澤の姿があった。
💛「ふっか…?ふっか…!」
抱き起こしても、何の反応もない。
深澤の胸は、何かに刺されたように、ぽっかりと開いている。
💛「ふっか…ふっか…」
💛「ねぇ、返事してよ…目を開けてよ…」
💛「辰哉…」
何度呼びかけようとも、深澤の目は開くことがなかった。
その後、逃亡した謎生物は国の機関によって捕獲された。
深澤は、突如凶暴化した、自身が研究していた謎生物によって殺されたのだった。
💙「そんな…」
💛「もう何年も前の話だ」
💛「ただ、一つだけ言っておきたいことがある」
💛「情を持つな。たとえお前の幼馴染であったとしても、今は異形の謎生物で、研究対象だ」
💛「辰哉も、実験体に情を持ったせいで死んだんだ」
💛「渡辺には、あんな目にあって欲しくない」
💙「…」
岩本が自分を思って言ってくれていることが渡辺にはわかった。
だが、渡辺は宮舘を絶対に助けたかった。
💙「それでも俺は、あいつを助けたいんです」
💙「俺の命にかえてでも、あいつを人間に戻します」
そう言うと渡辺は立ち上がって行った。
残された岩本の口角は、少しだけ上がった。
コメント
11件
やっぱ恋人ふっかだったんだ…
