孤独。
それは一人では如何も出来ない。
だから私はただ笑う。
窓から差し込む月光。生憎、今は慰めにもならなかった。
私達は皆孤独なのではないか。月よ、貴方も同じ孤独を分け合っているのではないか?
無論、月は私達には目もくれない。月に瞳は無いのだ。そして、盲目な月は夜を襲う。朝焼けが私達を照らすまで。
月、朝焼けが私を襲う迄、この夜を共に過そう。
私と同じ孤独な月。何と哀れで儚いことか。私達はそんな月に魅了され、月が綺麗ですね、と愛の告白をするのだろう。
音が空気の波を伝って、太陽に届く。そして太陽は目覚め、朝という現象が起こる。
月と私の孤独な者が共に奏でる音楽。
何?そうしたら孤独では無くなるのか…?
そうか、私は孤独では無かったのか。
否定はしない。だが、私は孤独である故、一生この呪縛から解かれることは無い。
始めようか、孤独な演奏会を。
コメント
4件
すごく素敵な表現…… 尊敬します!!