テラーノベル
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「あ〜あ、男とか女とかなんで色々違うんだろ」
それは色々あるからな…
「まぁ、あまり気にしなくていいんじゃないかな?楽しくしてるのが一番だよ」
「そうだよね!ま、いっか!」
僕はどきどきしながら落ち葉をガサガサする。
まだ手には感触が残っている。
薄いけどあばらの上に、確かな柔らかい感触。
「あっ、そこ」
「え!?あっ!」
そこにはカブトムシがいた。
「うわぁ、売ってるの以外で始めて見たよ」
「売ってるの!?こんなのそこら辺にいるのに…都会って変なの〜」
夏になるとペットショップやデパートで売られている。僕は買ったことはないけど。
「え?捕まえないの?」
「あっ、そうだよね…どこを持てばいいんだろう?」
「短い角を掴めばいいんだよ。触るの初めてなんだ」
初めてだった。僕はそーっと指で摘む。
うわっ、動く!当たり前か。
「ホントだ持てた」
「このカゴに入れて」
やよいちゃんの持っているカゴに入れ…入れ…足をいっぱいに広げ、入れられまいとしている。
なんとかカゴの中に収めた。
「すごいな。小さいのに力が強い」
「これは結構大きいよ!やったね!自慢しに行こうよ!」
みんなのいる方へ走っていく。
「あ、うん!」
うわ、速いな。なんとか着いていく。
「みんなー見てみて!お兄さんがカブト捕まえた!」
おー!とか、わー、とか言って集まってくる。
「カブトなら僕だって…でか!」
へぇ大きいんだ。
「どこにいたの?」
「うん、裏の方」正確な場所はぼかしといた。
それからそれぞれカブトムシやクワガタを数匹捕まえた。
「これで明日は虫相撲出来るね!」
颯太も嬉しそうだ。
そうして本格的に夜が来る前に僕たちは帰り始めた。
疲れた…昼寝はしたけど、今日もよく眠れそうだ。
お風呂に入っていると、また颯太も入ってくる。
「明日は虫相撲して、それから…」
もう明日の遊びの予定を立て始めている。
「また昼寝してからでもいい?」
「え〜兄ちゃんまた寝ちゃうのか。でもしょうがないよね。兄ちゃんまだ全然慣れてないし」
理解してもらえてよかった。
この日も布団に入るとあっという間に寝てしまっていた。
あ痛たた…筋肉痛だ。肩から背中、お尻から太ももが痛い。でもこれは体が鍛えられている証でもあるんだよな。
かなり辛いけど…頑張ろう。
うっ、歩くだけで脚が…顔を洗うために上げた腕が…つ、辛い…
「おはよう。今日は自分で起きられたのね。えらい!」
「おはようございます」
「どうだ?筋肉痛は大丈夫か?」
見透かされてる。
「結構きてます…けど頑張ります!」
「あぁ、無理しなくていい。今日は俺が鍬を振るうから崩した畝からじゃがいもを掘ってくれたらいいから」
それならなんとか…そうだ。せっかくなら鍬の振り方を学ばせてもらおう。
「はい、では鍬の使い方を見させて頂きます」
「おっ、わかってるね。言わなくても意図が伝わるなら明日はまた期待出来るな」
そう言ってにっと笑う。
手早く朝ごはんを頂き、また軽トラで畑へ。
この日はほぼしゃがんだ姿勢だったので、それはそれでまた腰が痛かったが、膝をついて楽な姿勢を保った。
ほっかい広産🧂
218
570
#オリジナル
ゆいらーめん
743
「おし、じゃあ上がるか」
「え?もういいんですか?」
「無理はいけない。明日も明後日もあるんだ。急ぐことはないよ」
少し早く、11時には家に戻った。
お昼までの時間、少しでも回復させようと布団に横になっていた。
コメント
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第7話、読みました🌷 カブトムシ捕りのシーンが本当に生き生きしていて、子どもの頃の夏の匂いが蘇ってくるようでした。都会育ちの「お兄さん」が初めて虫に触るドキドキ感、やよいちゃんの「売ってるの以外で初めて見た」って反応も微笑ましくて。筋肉痛になりながらも畑仕事を覚えていく姿に、一歩ずつ馴染んでいく温かさを感じますね。「無理はいけない。明日も明後日もある」というおじいさんの言葉が沁みました🍀