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「……芽衣」
飛び込んできたのは、妹の芽衣だった。
彼女は受付の制服姿で、少しだけ息を切らしている。
私と凪さんの微妙な距離感を見て、芽衣の大きな瞳がキラリと光った。
「あ、凪さんも一緒だったんだ! お仕事の打ち合わせ?」
「ええ、まあ……そんなところです」
凪さんが穏やかに答える。
芽衣はトコトコと私たちの間に割って入ると、凪さんの腕を軽く掴むようにして、上目遣いで覗き込んだ。
「お姉ちゃん、凪さんを独り占めしちゃズルいよ!私、凪さんに聞きたいことがいっぱいあったのに」
「芽衣、仕事の邪魔を……」
「いいじゃん! お昼休みでしょ?ねえ凪さん、お姉ちゃんって会社ですっごく怖がられてるんですよ。『鉄の女』とか呼ばれてるの、知ってました?」
芽衣は笑いながら、私のコンプレックスをさらけ出す。
悪気がないからこそ、その言葉は深く私の胸に刺さった。