テラーノベル
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一個の話も完結させてないのに新しい話ばかり投稿してすみません。今回もレトキヨです。
今回は今まで出したのと比にならない程ヤバめです。よろしくお願いします。BLです。
では行ってらっしゃ〜〜い!
薄暗い森奥、人間が決して足を踏み入れてはならないとされる領域。木々が不自然な程密着し、陽光すら地面に届かないその場所に一軒の古びた小屋ぽつんと建っていた。
普通の人間なら、この場所に近づくだけで本能が警鐘を鳴らす。獣とも違う根源的な恐怖。―捕食者の気配。それでもキヨはまるで友人の家に遊びに行く様な足取りでその小屋の前に立っていた。
小屋の扉がギシリと軋む。
中から現れたのはマスクで顔半分を覆った青年だった。整った顔立ちに人懐っこい笑み。だかその瞳の奥―一瞬ぎらりと光るものがあった。
『おー来た来た。今日も来たんやなキヨくん。』
レトさんは扉の枠に肩を預け、
俺を見上げた。
『………ん?』
レトさんの鼻がひくりと動いた。風向きが変わり、俺の匂いが鼻についたようだ。レトさんの喉がごくりとなった。
『なぁ…キヨくん。何か今日近ない?』
「あっ…ごめん…」
俺は慌てて一歩下がった。その瞬間レトさんの手が伸びて俺の手首を掴んだ。人間の体温じゃない、冷たくひんやりとした、指先。
『いや待って!離れんといてや。』
レトさんは笑っていた。いつもの軽い調子。掴んだ手首を離さない。親指が俺の脈打つ血管の上 をゆっくりとなぞった。
『ははっキヨくんすっごい心臓バクバクやな〜。』
レトさんの目が細まった。舌先がちろりと、唇を舐めた。無意識なのか、意図的なのか…。
レトさんの、瞳孔がわずかに、開いた。獲物を前にした、捕食者の反応。皮膚のすぐ下を血が巡っている事を確認する様に、レトさんは俺の手首に手を当てた。
『なぁ…キヨくんさぁ…』
レトさんはぐいっと俺を引き寄せた。距離が縮まる。レトさんの顔が俺の首筋のすぐ横にある。吐息が肌に触れる程、近い。
『いい匂いするんやけど…』
冗談めかしの声。だが俺の首筋に当たるレトさんの呼吸は……
僅かに荒かった。
俺は何も言わなかった。いや、言えなかった。レトさんに見惚れてしまって。レトさんに引き寄せられるまま、立っている。
その沈黙が、レトさんの何かを余計に刺激してしまったらしい。
レトさんの指手首から滑り俺の手の平に絡まった。恋人繋ぎ。だがその力加減は友人のそれじゃない。骨が軋む程てはないがその一歩手前。逃さないと言う意識表情のようだった。
『あれ…?キヨくん怖くないの?』
コメント
1件
玲さん、第1話読ませていただきました! もう冒頭から緊張感がすごくて、一気に引き込まれました。レトさんの「いい匂いするんやけど…」の台詞、あの軽い口調と捕食者の気配のギャップがたまらないです。キヨくんが見惚れて動けなくなる気持ち、すごくわかります…。手首をなぞる仕草とか、細かい描写が本当に丁寧で、続きが気になります!「ヤバめ」と仰ってましたが、そのヤバさ、めちゃくちゃ楽しみにしてますね🌷
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魑魅魍魎
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