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49. ◇息子の入院
家に帰ってみると息子の症状は思わしくなく、急いで
折り返し自分の勤務する病院に連れ込んだ。
そして自ら処置をし、入院させた。
手続き全く踏んでなかったのだけれど。
書類上のことやその他のことは明日の午前中になんとかできるはず。
息子は三浦くんに看てもらい、私は三浦くんのお兄さんに礼を言い、0時を
回ってしまっていたけれど、帰ってもらった。
フゥーゥと一息ついた時には午前1時になっていた。
翌日別の医師と交代し、息子の様子も落ち着いた昼頃に
三浦くんとランチをし、改めて御礼を言った。
「三浦くん、ありがとう。マジ助かった。
三浦くんとお兄さんは息子の命の恩人だね。
本当にありがとう」
「マッキーの病気が分かって良かったです。
その辺のヤブじゃ見落としがちな病気だったみたいですし、
亜矢子さんが診れてホント良かったです」
「お兄さん、今日の診療大丈夫かなぁ? 寝不足で大変でしょうから」
「大事丈夫ですよ。
片腕になる人材もいますし、俺も今日一眠りしたら応援に行きますから」
49-2.
「あっ、じゃあお兄さんの好きなモノ教えて、差し入れしたいから」
「兄貴はプリンやゼリーが好きですね。
それとメルソンのアップルパイケーキとか」
「お兄さん、甘党なのね。
じゃあそこのメルソンで買ってくるから、ここお願いしてもいいかしら」
「OーKーです。
兄貴喜びますよ。
それに差し入れが、美人の誉れ高い亜矢子先生からと知ったらよけいに……」
「へっ、ヤダッ三浦くん、美人だなんてそんなぁ~
ホントのこと言わないでっ」
「ドテッ」
「うふふっ」
◇ ◇ ◇ ◇
こんな他愛のないボケと突っ込みのあるようなないような会話をして、
夜勤の疲れを払拭しつつ俺は家へ、亜矢子先生は息子さんの病室へと
それぞれ向かった。
午後3時頃、兄貴の医院へ行くと案の定兄貴は別室で死んでいた
……爆睡中。
片腕の安倍医師がテキパキと患者をこなしてくれていた。
兄貴、サンキュー!
昨夜のことは一生恩に着る。
次兄貴に何かあった時は絶対、助っ人に行くからと……
寝ている兄貴に向けて約束した。