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わたしは一通りリハビリを終え、普通に行動することが出来るようになった。数日くらい経った時、あおばが木刀を持って病床に入ってきた。「いよーし!くんれんだぁ!」という舌足らずで大きな声が響いた。訓練?なんだろう。そうやってあおばについていくと、大きな広場に出た。そこでは、まるーい生物たちが、ちっちゃな木刀を振り回してカンカン言わせて戦っている。あおばがわたしに木刀を渡して言った。「そのぼくとーであおばをたたけたらかち!」わたしは考えたけど、わたしにこんなちっちゃい子を叩く心は微塵もなかった。「そ、それは、痛いよ?きっと。」「だいじょーぶ。わたしつよいから!」あおばが自信満々に言うので、少し容赦してやってみることにした。
鈴が鳴ると、あおばは一直線に突っ込んで来た。わたしは元々テニスクラブに入っていたため、動体視力には自信があった。あおばは突き攻撃を仕掛けてきたので、手で掴んだ。あおばは抜こうとするけど、その力はとっても弱かった。なので、わたしはあおばを木刀でコツンと叩いた。「まけた〜!」これで強いと言っていたのか、そう思った。