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2年前のバレンタインの日
『徹先輩喜んでくれるかなぁ〜』
私は手作りのチョコを作って大好きな彼氏の
徹先輩にチョコをあげようとしていた。
そしてちょうどバレンタインの日は月曜日。
青葉城西のバレー部が休みの日だ。
デートの約束をしていた。
けど。
徹先輩は急な用事があるらしく、
週1回のデートは無くなってしまった。
毎週楽しみにしてたんだけどな。
けど、次の週も、また次の週も
何かと理由をつけて会えない日が続いた。
本当に好きだったんだ。
初めてできた彼氏だったし、徹先輩は
毎日好きだと伝えてくれた。
だけどそれが全くなくなった
LINEの返事も素っ気なくて。
『お兄ちゃん~…どうしよ』
エイタ「どうした?」
『私、何かしたのかなぁ…ふぇっッぐ』
私は何日も何日も同じ事を聞いていたと思う。
サトリ「美樹チャン!目が腫れてるヨ!?」
ワカトシ「なんでそんなに目が腫れてるんだ?」
何日も何日も泣いてたと思う。
みんな心配して声をかけてくれてた。
いつもお兄ちゃんは
『お前は何も悪くないから、な?
大丈夫だ』
っていつも励ましてくれてたけど…
本当に限界だったんだと思う。
このままじゃ辛すぎる。
りっこ「あんたがそう決めたなら、しっかり
話してきな。もう辛そうなあんたは見てられんないからね」
私は徹先輩に
別れよう って伝えようと青葉城西高校に
放課後、行ったんだ。
青葉城西高校の校門前で待ってたんだ。
部活が終わる時間まで。
ああなんて言おう、
ちゃんと泣かずに言えるかな
私がきっとなにかしたんだ
謝って……あわよくば…
だなんて色々考えてたら部活が終わる時間。
冬だったから暗くなるのが早い。
だから部活も終わるのも少し早くなる。
チラホラと部活で帰る人が何人か。
もうすぐかな…なんて寒いから
手にハーと息をかけながら待ってると
オイカワ「アハハ!そうだね」
あっ徹先輩だ!
徹先輩の声が聞こえた。
鏡を見て身なりを咄嗟に整える私。
変じゃないかな、大丈夫かな。
「もう~徹ったらいつもそうなんだから」
オイカワ「ごめんって」
「ちゅーしてくれたら許してあげる」
え?
徹先輩と女の人の声?
声の方を見ると、
徹先輩とその横に女の人。
楽しそうにしゃべってる。
それに、ちゅー、、?したらって聞こえたよね。
立ち尽くす私。
オイカワ「もう〜○○は我儘だなぁ、、」
そう言って、徹先輩は知らない女の子と
キスをした。
何…どういう事。
頭が回らない。
何人かが校門前にいる私の前を通り過ぎる。
その何人かのおかげで徹先輩は私がいることに気づいてない。
徹先輩は浮気してたんだ。
もう私の事が好きじゃなくなったんだね
別れよう、そう直接言いたかったけど
辛すぎてこの場からどうにか離れたくて
私は静かにその場を離れた。
気づかれないように、、、
少し歩いて、お兄ちゃんに電話をした。
『お兄ちゃぁぁん〜私、フラレちゃったよォ
ゔぇ~ん』
滑稽だったと思う。
道行く人は何事かと私を見た。
泣きながらお兄ちゃんに話しながら帰る。
家の前に着くと、
お兄ちゃん、覚くん、若利くん、獅音くんが居て
「よく頑張った!!」と抱きしめてくれたり
頭を撫でてくれた。
サトリ「辛〜い恋の後はネ、いい恋ができるヨ!」
あれから徹先輩に
別れてください、と一言だけ送り
LINEはブロックした。
もう私は次の恋にいくと決めたんだ。
あんなクソ及川!クソ女ったらしなんか知らない!
〜〜
ってな事があって。