今更何を言われたって信じてなんかあげない…
オイカワ「美樹ちゃんには本当に申し訳なかったと思ってる」
何を言われたって…
オイカワ「あの子には携帯とか行動も監視されてて…ずっと、美樹ちゃんの事、好きだったけど
それ以上に、美樹ちゃんを守りたかった
美樹ちゃんに何かされる方が俺は怖かった。
だから言う事を聞いてたんだ…」
涙が止まらない。なんでだろ。
オイカワ「あの時見てたでしょ、、?
知ってたよ、、。
本当にごめんね…」
徹先輩の顔を見ると少し涙ぐんでる。
オイカワ「やっと本当の事美樹ちゃんに伝えられてよかった」
そう言って徹先輩は笑った。
そんなの。
そんなの…
『ズルすぎるよ…』
オイカワ「ほんとにごめん…」
『私を守るためにした事だってしても…』
こんなにこんなに辛くて涙が出てくるのに
なんでこんなにホッとしてるんだろう。
浮気、は全部脅されてたからしてた事で…
だけど…
『キス…してたじゃないですか…』
そう。
私を守るためとか言って本当は…。
オイカワ「ごめんね」
徹先輩はそう言って私を抱きしめた。
離して。離してよ。
徹先輩をポカポカ叩くけど当たり前だけど
ビクともしなくて。
離して。
思い出すから。
好きだった頃を ̄ ̄ ̄
オイカワ「美樹ちゃん、好きだよ」
私の顎をクイっとあげ、徹先輩は私にキスをした。
その光景を誰かが見ているなんかし知らずに…