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『言葉で紡ぐ恋のライム』
〜マイクで紡ぐ恋の予感?〜
第1話 突然の訪問
東京 某所 姫神探偵事務所
『……。』
(最近立て続けに依頼が重なったわね。調査報告書を書かないといけないし、被害者への連絡も連絡もしないと。 忙しくて休む暇がないわね…。)
『……。』
私は事務所で仕事をしていた。
『お姉ちゃん、お疲れ様。おやつ作ってきたよ。』
『百合菜、ありがとう。』
ピーンポーン
『…百合菜。鍵を閉めてきて。』
『え?あ、ごめん、もう手遅れみたい。』
『は?』
バタバタ…!
ガチャ!
『麻里衣はん!きたで!』
『もぅ!事務所には来ないでって何度言えば分かるんですか!』
元の世界に帰ってきて事務所に戻った私達。
なのに、各ディビジョンの6チームが入り浸るようになった。
『そんな怒らないでよ〜可愛い顔が台無しだよ?』
『というかいつの間に来たんですか…』
『え?合鍵作ったから。』
『あ、合鍵?』
『あぁ。事務所の鍵とお前の家の鍵調べて合鍵作らせた。』
『誰がですか?』
『俺の舎弟に調べさせて銃兎に作らせた。』
『個人情報保護法って知ってます?』
『ふふ、外部には渡さないので大丈夫ですよ。』
(不安しかない。)
『てか凄いな!でかい事務所やし、家もお城やんけ!』
『麻里衣さんはお嬢様やったんやな!』
『別にそんなんじゃ…。探偵としてお金を稼いで母と父が凄いだけですよ。』
『またまたお姉ちゃん謙遜して〜。お姉ちゃんだって凄いんだから。数々の事件を解決してメディアにまで取り上げられてさ。』
『そんな大したことじゃ…。って、そんなことよりどうして事務所に?』
『決まってます。改めて告白しにしたんです。』
『え――?』
『貴方が他の誰かのものになるのは嫌だ。
それなら、俺が奪いに行く。』
一郎君が私の瞳を真っ直ぐ見つめる。
『っ……。』
彼らの目的はディビジョンラップバトルで優勝すること。の他に 私達双子の心を射抜くことであった。
『いきなりそんなこと言われても私は今誰かと付き合う気なんて…。』
グイッ。
『それならその考えすら変えてあげる。』
乱数さんが私の手を引いて自身のほっぺに添える。
『ボクは欲しいものは絶対傍に置いておきたいんだ。可愛いものなら尚更。』
『乱数さん…。』
『俺様の心を乱したんだ。責任取れよ?』
左馬刻さんが私の手を引いて抱き寄せる。
『私じゃダメかな?麻里衣さんの傍に居たいんだ。』
寂雷先生が私の耳元で囁いた。
グイッ!
『わっ!』
『余所見なんてさせねぇ。拙僧だけ見てろ。』
『っ、っ…!』
空却君に抱き締められる。
『麻里衣はん。』
『え?』
クイッ。
『あんたの頬を赤く染めていいのはこの白膠木簓…俺だけや。』
簓さんに顎をクイッと持ち上げられる。
『ち、近いです…っ。』
(心臓持たない…。)
私はさりげなく距離を取る。
『お姉ちゃん、仕事が残ってたんじゃなかった?』
『あ、そうね、早く終わらせないと……』
『仕事?あ、もしかして探偵の……』
『えぇ。最近立て続けに依頼が重なってて、調査報告書と被害者への連絡もしないといけなくて……。』
『じゃあその仕事僕に任せて下さい!』
『三郎君…?』
『調査報告書なら僕でも書けます!麻里姉は休んでて下さい!』
『三郎君…ありがとう。じゃあお願いしてもいいかしら。』
『ボクたちも手伝うよ!』
『執筆なら得意ですから。』
『じゃあ手分けしてお願いしてもいいですか?私は被害者への連絡をします。』
『お姉ちゃん、私お茶淹れるね。』
『ありがとう。』
みんなで手分けして仕事を終わらせることに。
カタカタ……。
『よし。調査報告書を送信して…。麻里姉、こっちは終わりました。』
『すぅ、すぅ…。』
『寝てはる…最近お疲れやったん?』
『はい…。仕事の関係で両親は今海外出張なんです。それで立て続けに入る依頼を全部一人でこなしてて…。』
『お嬢様なんだろ?召使いの人に頼むとか…。』
『帝統。麻里衣さんの性格上自分の仕事を任せるのは少し頼みずらかったのでは?』
『確かに、彼女の性格上頼ることを遠慮しそうです。』
『はい。お姉ちゃんは昔から正義感強くて…。お姉ちゃんだからって頑張りすぎちゃうんです。』
私はお姉ちゃんに毛布をかける。
『それなのにボク達押し掛けちゃった。』
『そうだな…迷惑だったか。』
『ふふ、そんなことないですよ。お姉ちゃんなんだかんだ言ってみなさんのこと大好きですから。』
『ツンデレってやつか?』
『へぇ…可愛いところもあるんだね。』
『誰目線なんですか?一二三さん。彼女は渡しませんよ。』
『ふふ、お姉ちゃんも隅に置けないなぁ。』
寝てるお姉ちゃんの頭を撫でる。
夕方――
『……はっ!いけない、私寝て――。あれ、被害者への連絡…終わってる…。調査報告書も送信されて、コピーまで…。』
『お姉ちゃんお疲れ様。』
お姉ちゃんにミルクティーを渡す。
『みんながやってくれたのね…私途中で寝ちゃってて…。』
『ふふ、それくらい疲れてたんだよ。少しは休まないと。』
『そうね…ところでみんなは?』
『家にいるよ。お姉ちゃんも今日は帰ろう?』
『そうね、今の仕事も片付けたらしばらく休みだし。泊まり込みは今日で終わりね。分かったわ。』
私と百合菜は自宅の方へ向かう。
姫神家 宅
『えらいかわええなぁ!』
『この時から別嬪さんや!』
『百合菜の奴昔からお転婆なんだな!』
『そうだな〜あ、転んで泣いてるのもあるぞ。』
ガヤガヤ……
『何やら騒がしいわね…。』
『おかえりなさいませ、麻里衣様。百合菜様。』
姫神家専属執事の蘭が出迎えてくれる。
『なんか騒がしいね。どうしたの?』
『実は……お嬢様達の幼い頃のアルバムを皆様ご覧になってます。』
『『っ!?』』
バタバタ……ッ!
『『勝手に何してるんですか!』』
『あ、おかえりなさい。麻里衣さん。百合菜さん。小生達アルバムを拝見しておりました。』
『だ、誰が勝手に…っ。あ!!』
『蘭!貴方……っ!』
『すみません、お嬢様。この人達はお嬢様達に気がある方なんですよね?将来お婿に来る方ならお嬢様の幼少期を知っておくのも一興かと。それに、お嬢様達はもう20歳ですよ。殿方の1人や2人見つけて結婚して後継ぎを産んで頂かないと。』
『っ……。』
姫神家専属執事蘭こと、荻浪蘭。荻浪家は代々姫神家に使える家系である。その蘭も例外ではない。
『あ、後継ぎってお母さんとお父さんはなんて言ってるのよ。』
『2人とも了承済みですよ?』
『『は?』』
ポチっ。
蘭はタブレットを起動する。
『お父さん!?お母さん!?』
『海外からテレビ通話です。』
『愛しの娘達〜!』
『麻里衣、百合菜。私達暫く帰れないからうちの屋敷をよろしくね。それと、蘭から話は聞いてるわ。その人たちディビジョンラップバトルにも出てる有名人なのよね?その中の誰かだったら私とお父さんも反対しないわ。むしろ貴方達は恋に無頓着過ぎるのよ。』
『む、無頓着って別に私は仕事が忙しいだけで…。』
『と、言い訳すると思ってしばらく臨時で名探偵を雇ったからしばらくお休みしなさい。』
『何勝手にやってるのよ!』
『そんなに怒ると可愛い顔が台無しだぞ〜。』
『パパは黙ってて!』
『という訳だから、うちの屋敷を好きに使って構わないからその人達泊めて差し上げて?』
『あ、くれぐれも喧嘩しないようにな?未来の旦那様になる人達なんだから。』
『じゃあ皆さん、うちの娘たちをよろしくお願いします。』
『ちょっと待って、お母さ――。』
ブチッ。
『『……。』』
((うちの親はいつも自分勝手なんだから……っっ。))
私達双子は怒りを顕にする。
『麻里衣様、しばらく仕事はお休みみたいですね。』
『他人事みたいに言って…貴方こうなること分かってたくせに!』
『ふふ、さぁ?』
『というか…この広い屋敷でひとつ屋根の下って…。お泊まり会みたいだね!』
『百合菜…貴方は能天気過ぎないかしら?さっきまで怒ってたじゃない。』
『いや〜もうあの2人に何言っても無駄だから受け入れた方が楽かなって!』
『2人の血が入りすぎてるわ。百合菜には。』
『そりゃ2人の子供なんだから血は入ってるよ?』
『マジレスしないで!とにかく、いきなり泊まるとか言っても皆さんにも都合が……』
『俺達は構わないですよ?』
『え?』
『荷物もってくりゃすぐだもんな。』
『へ?』
『うん。取りに帰れば直ぐにでも泊まれるよ。』
『あぁ、もうダメだ……。』
『お嬢様、部屋は沢山余ってますし、奥様達から許可は頂いております。だから大丈夫ですよ。』
『何を持って大丈夫なのかしら……。はぁ…分かりました。では皆さん荷物を取りに帰ってまた家に来てください。』
『はーい!』全員
バタンッ。
『蘭、貴方楽しんでるわよね。』
『ふふ、どうでしょうか。』
『あの、跡継ぎを産めって話…本気なの?』
『えぇ。お嬢様はこの姫神家の跡を継ぐもの。だからあの者たちの誰か1人を選んで世継ぎを…』
『お姉ちゃんが結婚して子供を産む、かぁ。妹として感慨深い……ヨヨヨ(´•̥ω•̥`)』
『け、結婚って…それに子供って…っ。』
(結婚ってことは2人で暮らして、子供は夜の
…っ。)
『お嬢様、性教育なら私が教えて差し上げますよ?』
『結構です!!』
『クスクスッ。お嬢様、私はディナーのお手伝いをしてまいります。お部屋でお休み下さい。時間になったらお呼びいたします。』
『…えぇ。ありがとう。』
私と百合菜は部屋へ戻る。
一方その頃――
『一兄、良かったですね、麻里衣さんと一緒にいられて。僕も嬉しいです。』
『あぁ。好きな人とひとつ屋根の下で過ごすっていうのは慣れないが…嬉しいな。』
『兄ちゃん、支度出来たよ〜。』
『あぁ、じゃあ行くか。』
『左馬刻、これはなんだ?』
『あ?見りゃ分かんだろ。ルームウェアだ。
あいつら双子に着せたら絶対可愛いだろ?』
『馬のルームウェアってお前…自分のものにする気満々だな。麻里衣さんはうさぎが似合うだろ。』
『人のこと言えねぇようさ公が。』
『2人とも準備出来たか?』
『銃兎が遅せぇから時間かかる。』
『俺はもう終わってんだよ。時間かけてんのは左馬刻だ。』
『お菓子沢山持って行って〜あ、これもこれも。』
『乱数、荷物が多すぎませんか?ほぼお菓子じゃないですか。』
『えへへ、だってお泊まり会みたいで楽しいじゃん!』
『やれやれ…。小生はもう終わりましたよ。後は帝統ですが……』
『いやー公園で寝るのも悪くねぇけど衣食住提供してくれるのはありがてぇわ!』
『帝統。麻里衣さんのご好意をそんな風に受け取るなら泊まらせませんよ。』
『じょ、冗談だって。俺も百合菜と居られるのは嬉しいし…なんというか上手く言えないが…。』
『ボクも楽しみだなぁ。まりぃちゃんのあんな顔やこんな顔が見れるかもしれないし。さ、行こっか!』
『よし。独歩〜支度出来たか?』
『あぁ。終わった。あとは先生と合流して…。』
『俺っちすげー楽しみなんだぁ!麻里衣っちと泊まれるとか最高じゃん? 』
『楽しそうでよかったな一二三。俺も百合菜さんといられるのは嬉しいな。永住していたい。』
『あははっ。どぽちん重てぇ〜。』
『うるさいな。あ、先生から電話だ。』
『独歩君、支度は終わりましたか?』
『はい、これから家を出ます。』
『分かりました。では車で向かいましょう。
家まで迎えに行きます。』
『ありがとうございます、先生。』
『せんせ、サンキュー👍』
『おい。十四。お前荷物多すぎだろ!』
『だ、だって色々入用なんすよ。』
『女子かお前…。空却、支度出来たか?』
『拙僧はもう終わってる。親父にもしばらく寺には帰らねぇって伝えたしな。麻里衣と朝から晩まで居られる…最高だな。』
『嬉しさが隠せてねぇな。ま、お前らまだまだ若いんだし当たり前か。好きな奴とひとつ屋根の下ってのは。』
『おら、十四行くぞ!待たせんな。』
『わ、わかったっすから引っ張らないでくださいっすー!』
『簓。お前何考えてるん?』
『なにがや?』
『この荷物や!多すぎるやろ!』
『修学旅行みたいで楽しいやんか!トランプとかお菓子とか遊べるもの持っていかな!』
『着替えるものだけあればええやろ。』
『そないなこと言われてもなぁ。』
『はぁ。それにしてもお嬢様の力って凄ぇな。俺達大阪や、名古屋の奴らの為に自家用飛行機やヘリまで用意してくれるなんてよ。』
『麻里衣さんの執事の力やろ。ご両親が手配してくれたらしいで。』
『太っ腹やなぁ。感謝せんと。』
『あ、あれじゃねぇか?おい、お前ら行くぞ。待たせちゃ悪いからな。』
姫神家 宅
『お嬢様、皆さんお帰りになられましたよ。ディナーも出来ましたのでリビングへ来てください。 』
『えぇ。ありがとう。』
『お姉ちゃん私もお腹ペコペコ〜。』
『はいはい。早く行きましょう。』
私たちは階段を下りてリビングへ向かう。
『すみません、お待たせしました。』
『まりぃちゃーんっ!』
『わっ!』
来るやいなや乱数さんに抱きしめられる。
『すごい美味しそう!ねぇ、ボクの隣に座らない?』
『え、えっと…』
『おい乱数、麻里衣は俺様の隣だ。』
『左馬刻に譲るわけなくない?反社の隣よりボクの方がいいよね?』
『『( `´)–*–(`´ )バチバチ☆』』
『2人共落ち着いてくださ…。』
グイッ
『え?』
ストンっ。
手を引かれて椅子に座らされる。
『麻里衣さん。小生の隣で食べましょう。』
『あ、げんたろー!ずるい!』
『てめぇ、抜けがけしやがって……。』
『みなさん、食事の席では静かにしましょうね。』
『はぁ、ったく。仕方ねぇ。』
『さぁ、みなさんお席に着いてください。』
蘭が座るように促す。
『さぁ、召し上がれ。』
『頂きます。』全員
こうして私の家に泊まることになったみんな。
お泊まり会初日はつつがなく終わると思っていたが―――。
大浴場
『なぁ、部屋割りってどんな感じなんやろ。』
『あ?普通にそれぞれチームで分けられるんじゃねぇの?』
『部屋が沢山あるし、普通はそうだろうな。』
『いや〜それがさっき蘭さんが準備してるの見ちまったんだけどよ……。大部屋に布団敷いてたぜ。』
『つまりそれって……。』
『ひとつの部屋に野郎が集まるってことかよ。』
『むさ苦しくていやだな〜。』
『聞こえてますよ乱数君。大勢で寝るというのも楽しいと思いますよ。』
『そうですね。たまにはいいかもしれないです。』
お風呂から上がり、大部屋に向かう。
『皆さんお風呂から上がりましたね。今日からこの部屋でご就寝ください。』
『ん?布団の数多ない?』
『この部屋にはお嬢様達も寝ますから。』
(やっぱり!この執事さんならやりかねない!)
『つまりそれは……』
『えぇ。お嬢様と同じ部屋で寝られますよ。』
『っしゃぁ!』
『左馬刻。顔に出すぎだ。』
『麻里姉と同じ部屋……。』
『ふふ、嬉しすぎて眠れないかもしれません。』
一方その頃―――
『お風呂から上がったはいいけど、このルームウェアを着ろってこと?』
『お姉ちゃんはうさぎと馬のルームウェアか。私は鶯だったよ。』
『渋い……ん?鶯?ってことはそれ…理鶯さんからじゃない?』
『お姉ちゃんは左馬刻さんと銃兎さんか。どっち着るの?』
『……死の二択を迫られているのかしら。私。』
『あははっ!どっちにしてもあれだよねw』
私達はルームウェアに着替え部屋に戻る。
数分後。
『蘭!あの部屋は何よ!』
『はい、大部屋です。』
『そういうことじゃないわ!なんで同じ部屋なの。年頃の男女が同じ部屋で寝るなんてその、ダメしょう!』
『ふふ、お嬢様達も年頃の女性です。何かまちがいがあってもおかしくありません。奥様達が言っていたようにあの方達の中の誰かなら構わないと言っていましたし。』
『鵜呑みにしすぎてるわ…。』
『ふふ、まぁそんなこと言わずに。百合菜様も楽しんでおられますから。』
『百合菜が楽しいのは嬉しいけど…。』
(麻里衣様が妹に甘いのは昔からですからね。)
『ささ、お部屋にお戻りください。私達使用人共が夜に入ることはありません。あの部屋は完全防音ですから。』
『もう突っ込む気も起きないわ。』
『まりぃちゃん来たね!あ、それうさぎのルームウェアじゃん。可愛い♡♡』
『お風呂から出たらこれが置いてあったので…。』
『俺様の馬のはどうした?』
『うさぎの方が可愛いと思ったんでしょう。当然です。』
『くそが……。』
『トランプしようぜ!』
『UNOもあるっすよー!』
『修学旅行気分だな…。』
こうして限りある遊びを遊び尽くし、気づいた時には疲れ果てて寝ていた。
夜――。
『すぅ、すぅ……。』
ゴソゴソ…。
『ん…?誰…?』
『ん、起こしたか。』
『さっ、左馬刻さん…っ?なんで私の布団に…っ。』
『好きな奴がすぐ近くにいんのに何もしねぇ男なんか居ねぇんだよ。』
『っ…。』
『声出したら他の奴らが起きるぞ。』
チュッ。
両手を布団に押し付けられ首元に甘噛みされる。
『ん、やだ、左馬刻さ…っ。』
(振り解けない…強い…っ。)
『ん……。可愛いな、本当。今すぐ俺様のものにしたいくらいだ。』
熱を帯びていく身体は顔にまで現れてしまう。
『顔赤いな…。』
『左馬刻さんのせいですから…。』
『それならお詫びしねぇとな。俺のせいでそんな顔にしたんなら。今日は俺が隣で寝てやる。』
『余計寝れませんよ……。』
左馬刻さんが私を後ろから抱きしめる。
『おやすみ。麻里衣。』
チュッ。
『おやすみ…なさい。』
翌朝――。
『ふわぁ……。よく寝た…。あれ、左馬刻がいない。まさか……。』
『あー!!!!左馬刻お前、何してるん!』
『朝からうるっせぇ…あ?んだよ、添い寝してただけだろうが。』
『麻里衣はん!なにもされてへんか!?』
『ふわぁ…。』
はらり…
『首元はだけてる。まさか、左馬刻……。』
『寝込みを襲ったのか?最低だな。』
『うるせぇ。据え膳食わぬは男の恥だろうが。』
『……。』
(首元がまだ熱い。昨日のは夢じゃないんだな…。)
同居生活はまだまだ、慣れなさそうです。
次回
第2話 2人きりのデート計画?
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ぷちさん、第1話と第2話まとめて読み終えました! もういきなり合鍵からの押しかけ訪問、しかも各チーム総出で来ちゃうとか展開がすごくて笑っちゃいました。麻里衣さんも百合菜ちゃんも両親にまで回収されて抗えない感じが可愛くて…。 夜のシーン、左馬刻さんの「お詫び」と言いながら隣で寝るってずるくないですか?首元甘噛みとかドキドキが止まらなかったです。蘭さんの完全防音の布陣も、もう何もかも計算づくって感じでにやけました笑 次はデート計画⁉︎続きが本当に楽しみです!