暴力表現あり
瀬見さんとこの木葉さんが狂ってる表現あります
血、注意
OKの人だけお進みください
「ん、?ここはどこだ?」
こんにちは俺こと瀬見英太です
今何故か何も無い部屋にいます
部屋と言ってもドアも窓も家具もない
密封部屋
寮で布団に入って
寝たはずなんだけどな
服は…病院の患者さんが着るような青の上下に
裸足だ
「っしっかしなんも無いなぁ」
部屋全体が無機質な白色で覆われていて
少し、恐怖感を覚える
「ここから出られないとかないよな」
壁を触ったり
床に足を滑らせたりしていると
ほんの少しの凹凸があった
完全なる密室じゃなく安心した
「お、これ持ち上げれそうじゃね?」
マンホールほどの大きさをしている
持ち上げるのにだいぶ時間がかかった
「っし!開いた」
そこから下に飛び下りる
怪我しない程度の高さでよかった
少し探ってみようかな
ん、?なんか少し声が聞こえたような
気のせいか
この階には7つの部屋があった
1番大きく頑丈そうな部屋を開けようとするが
鍵がかかっているらしい
ここは後にしようかな
空けれそうな道具があったらまた来よう
2個目の部屋を開ける
ここは何も無い俺がいた部屋に似ている部屋だった
3個目も4個目も同じだった
そして5つ目の部屋
開ける
「なんだ、ここも何も無いか((っぅえ」
突然後ろから首を絞められた
油断してた
「お前、誰だ」
後ろから聞こえてくる声に少し聞き覚えがある気がして振り返る
「お前…梟谷の木葉?ぐぇ」
「え、なんで名前知って…ってお前は」
「白鳥沢の瀬見!?なんでここに?」
木葉がパッと手を離す
「(ケホッケホ え、こっちのセリフ木葉こそなんで居んの?」
「んーとな、家帰って寝たはずなんだけど」
「突然ここにいた」
「待ってめっちゃ似てる運命?」
「運命かも結婚する?」
「ノリいいなお前!」
「そっちこそ」
見知ってる仲間がいて少し安心した
それは木葉も同じだ
「さっき少し声がしたけど木葉だったのか?」
「あー、多分?」
「さっき誰かに口を押えられて連れてかれそうになったから」
「暴れてたら偶然顔に蹴りがヒットして逃れられた」
「おぉ、強えなお前!」
「だろ?まぁ、偶然だけどね」
「そして倒したヤツから奪った鍵がこちら!」
そこには大きめの差し込み鍵があった
「おー!でかした!!」
「なぜ上から目線??」
「この鍵穴の場所俺知ってるかも」
「ガチ?行こうぜ」
「おう!」
木葉と2人並んで走る
俺が一番最初に目をつけた扉の前まで来た
「開けるぞ」
「おうよ」
ガチャン!!
恐る恐る扉を開ける
そこに居たのは
死体
「っうぇ」
「……」
隣から木葉の嘔吐く音が聞こえる
俺も堪えるのに必死だった
腐ってもなく
血もまだ綺麗な赤
さっきまで生きてたのだろうか
「こりゃぁ俺らの未来ってことか?」
「縁起でもないこと言うなよ」
俺が言ったことに対して木葉が突っ込む
でもそう思うしかないだろ
だって
俺たちと同じ服だし靴履いてないし
「なぁ、こいつって自殺したのかな」
木葉がいう
死体を見ると細いナイフを
首に自ら刺していた
「うぉ……これはグロいな」
そう思っていると
キーンコーンカーンコーン
『人形の破壊を察知した
逃げた奴も2人…だが捕えなくていい
3時間後にはいなくなる』
突然放送が流れた
「なぁ、2人って俺たちのことだよな」
「不穏な言葉しか残さなかったな」
「てか、人形って木葉が倒したやつ?」
「多分な」
「回収はしないって言ってたよな」
「おう」
「使えるかもしれねぇ」
俺は木葉が倒したという人形のところへ行こうとした
しかし木葉が
「武器はあった方がいいと思う」
ということで
死体の横に置いてあった
ナイフを3本、木葉は持ち
瀬見は斧とハンマーを持っていく事にした
人形のところに戻ると
まだいた
「ほんとに人形なんだな」
「つなぎ目とか以外妙に人間に似てる感じするよな」
「だな」
人形をくまなく探して
何も無いことを確認すると
その先に続く長い廊下を歩き出した
数分歩いた頃
ドアとその横に人一人と売れそうな大きさの小窓があった
細い木葉なら難なく通れそうな大きさだ
「なぁ、ここ、通れそうじゃね?」
「窓割ってみるか?」
「そうだな」
試しに俺の持っているハンマーで叩いてみた
勢いよく叩いてみた
見事に割れたが
ハンマーが後ろに飛んで行った
ぐしょ
嫌な音が聞こえる
俺らが後ろを振り返ると
さっきの人形の頭に
ハンマーがくい込んでいた
じわりと頭から血が滲む
「この人形作ったやつ趣味悪すぎだろ…」
「それな…血糊なんて入れんなよ…」
気味悪がりながらも
俺らは窓を通って上に出た
あ、ここ地下だったんだ
B2って書いてある
「ここ地下だったんどな」
「そうだな」
「あ、階段」
「行くか〜」
俺らはB1まで上がった
この階も
7つの部屋があった
でもさっきと違うのは
2つ、黒い扉があること
この白い部屋には似つかわしい
黒
白い部屋は、後回しにして
黒い部屋に入ってみる
そこには
山のように積まれている
人形だった
「っ!!!」
「どうした木葉?」
木葉の顔が恐怖の色に染っていく
「お前は思い出すな、忘れているならそれでいい」
このはが辛そうに言う
「わかった…」
俺はよく分からず
恐怖に染る木葉の顔を
見ていることしか出来なかった
「ここからなにか見つかるかもしれない」
「探そう」
木葉が言う
「大丈夫なのか?お前」
「あぁ」
人形一体一体探ったが
何も出てこない
そこでふと気がついた
「なあ木葉この腕にある番号…」
「それは俺にもある」
すぐ木葉に言われた
「そっか」
木葉の隠してること、多分俺も関係してるんだろう
人形を探し終え
部屋を出ようとした時
頭痛が襲った
「うぁっ……っいっ…!!」
「英太!!」
なんで名前で呼んだかなんて考えられないくらいの頭痛に襲われた
なにかの記憶が戻ってくる
痛む頭の中に入ってきて……
…思い出した
「秋紀っ」
「!!」
「思い出したっ」
「英太、思い出しちゃったか」
「うんっ」
俺らは幼い時
ここの施設のヤツらに誘拐され
実験体として生きていた
切りつけられたり
氷水に付けられたり
殴られたり
蹴られたり
熱い鉄を押し付けられたり
鉄板の上に転がされたり
そうだ、小一から中二くらいまでかな
中学に入ると
実験体の中でも顔の良かった俺たちは
ハニートラップなど覚えさせられた
俺らは商品だ
出荷されればここから出られる
心の支えだったんだ
お互いが
2人で苦しみを分かちあって
なんでも言える中になって
一緒にここから出ようと決めて
必死に耐えた
ここは従順で、痛みを感じない殺人装置を作る工場のようなものだ
不用品は即捨てられる…そんな場所だ
中二になった時
突然逃げる機会が現れた
どう逃げたかなんて忘れた
でも唯一覚えてるのは
この手を離さず
握っていたこと
警察に保護された時
離してしまったが
高三の中頃
また、見つかったんだ
「秋紀」
「どうした英太」
「もう手を離さないでね」
「当たり前だろ笑」
あと2時間
「あ、ねぇ秋紀」
「何?」
「いいこと思いついた」
「おぉ!」
「俺たちってさ従順で、痛みを感じない殺人装置として作られてたじゃん」
「うん」
「あいつらに訴えればいいんじゃねぇか?」
「訴える?」
「敵はどこだ!俺たちは殺すために作られた存在 ここに来てから何も命令がありません!! 俺らの存在価値を感じさせるようなご命令を!!」
「的な?」
「おぉ、いいじゃんそれ」
「あいつら従わせること大好きだもんな」
「早速実行だ」
木葉がいた部屋に戻る
「ここはどこですか!!敵は!?敵はどこですか!?」
「俺らにご命令を!!なんでも従います!!俺らにご命令を!!」
こんなことを数十分間叫び続けた
これでダメだったらどうする?と
木葉とアイコンタクトをとっていると
『お前ら記憶は無いのか?』
「「博士!」」
ぱあっと花を咲かせたような
訓練された笑顔で憎らしいあいつを呼ぶ
「博士どこですか?」
「博士の顔が見たいです!!」
と、あいつらが大好きな甘えるような声を出して
愛想を振りまく
『……ふむ、記憶はないようだな』
天井が開いていく
憎らしいあいつらがこちらを
観察するように見ている
「「皆さん!!」」
訓練という名の実験をしてきた憎いヤツら
『お前らはなんだ?』
「「俺らはあなたがたの商品です」」
あいつらが満足する答えを出す
アイツらが満足気に笑う
何年ここで閉じ込められたと思ってんだ
お前らの満足するような答えなんて
把握してんだよばーか
『これは驚いた…お前らが私たちを騙そうとしている場合もあるが脳の検査をすればわかる』
『上がれ』
壁から階段が現れる
「ありがとうございます」
ニコッと穏やかに笑って見せた
秋紀が後に続いて階段をのぼり終わると
『手を出せ
逃げられないように手錠をつける』
わかりましたと言わんばかりに
手を差し出す
研究員が手錠を受けようとした時
「「ありがとう」」
ここから出してくれて
ありがとう
そういうと木葉は袖に隠し持っていた細いナイフで研究員を刺した
「カハッ」
それで驚いている研究員たちを今度は俺が
隠し持っていた斧で
胴体と下半身ちょんぱ
「英太それすぐ死んじゃうよ」
「それもそうだね」
だから太ももを切り離し
二の腕を切り離した
「見て秋紀〜」
「ぶふぉっwそれすぐ死ねなくねw」
「苦しんでから逝け〜」
こいつらまだ喋りそうだからティッシュを口に詰めて
「「地獄に落ちろばーか」」
と、中指を立てて言ってやった
あいつらの絶望してるかお
忘れらんねw
走っている時時折聞こえてくる悲鳴は
実験体の子達だろうか
「殺してやった方がいいかな」
「もう俺ら人の心残ってないな」
「しょうがなくない?」
「それもそうだな」
とりあえず実験室の隣に
色んな薬品があるとこがあるから
行ってみた
「おぉ〜!これ塩酸じゃね?」
「ぶっかけられた時死ぬかと思ったよな」
「あいつら商品だからって顔を傷つけないのムカついたよな」
「だよな、お、これあれじゃね
飲んだら死ねるやつ」
「お、いいもん見つけたな持ってこうぜ」
「2人で死んで地獄でランデブーとでも行くか?笑」
「いいじゃん!秋紀駆け落ちなんてしたことないからドキドキするー♡」
「ノリよし男かよ」
色々喋りながら漁っていると
「これって爆弾?」
「だな」
「この建物燃やしたあとさ爆破しよーよ」
「良いじゃん天才」
「じゃあガソリンとライター、爆弾を持って」
「走り出す〜」
ガソリンをまきながら走る
途中で研究員に出会ったが斧で上下ちょんぱしてやった
出口まで来るとライターでそっと火をつけた
数分もせずに火は燃え広がる
「これだけじゃなんか面白くねぇな 」
「奇遇同じこと思ってた」
バタバタと研究員たちの足音が聞こえてくる
あ、いいこと思いついた
俺らは斧とナイフを持って出口の前に立っていた
そして逃げてきた研究員たちをズタズタにして火の中に投げ入れた
助かると思ったのに助からないなんて残念だなぁと言いながら
それから30分ほどたった
ぐぁっしゃという音と共に建物が崩れた
待ってましたとばかりに
爆弾(手榴弾)を投げた
バンッという大きい音を響かせながら
建物が弾けた
中に色々置いてあった薬品が
混ざって爆破したんだろ
「秋紀」
「英太」
雨が降ってきた
ザーザーと豪雨だ
「久々の空気はうめぇな!」
「雨のせいで吸いずらいけどな!」
完全に鎮火した建物の上で2人
「歌う?」
「良いじゃん」
「「ーー〜ー〜♪」」
白鳥沢と梟谷のメンバーは
いなくなった日から
必死に探した
県内、県外、ネット、海外
色んなとこを探した
でも見つからない
バレーバカの皆が試合や春高を無視して探し続けた2ヶ月
やっと見つけた
森の奥で楽しそうにステップを踏みながら歌う2人
「瀬見!!/瀬見さん!!/木葉!!/木葉さん!!」
「あれ、」
「皆」
「どこいってたんだお前ら!!」
「心配したんだぞ!!」
「なぁ、英太」
「うん、秋紀」
「またみんなと」
「バレー、したかったね」
「どういうことですか」
白布が言う
「この建物燃やして壊したのも」
「中のやつ全員皆殺しにしたのも」
「「俺たちだから笑」」
「死のうって決めたんだ」
「ごめんなお前ら」
「この薬飲んで先に行くわ」
2人ともいなくなる前の優しい笑顔で
微笑んだ
と、同時にメンバーは走り出した
ずば抜けて牛島と木兎が早かった
主将2人が腕を抑える
「何すんだやめろ!!」
「お前らは生きていていい!!」
「若利離せ!!」
「お前も生きていていいんだ!!」
グッと力を込める
パワー5リラのふたりが力を込めて抑えても
2人は顔を歪ませすらしなかった
「……痛みなんか感じない」
「殺人兵器になったから」
「お前らとはいられない」
「てか、捕まるよな絶対笑」
「だよな笑」
ふたりが笑ってる顔は
今にも壊れそうなくらい弱々しいものだった
「あんた達は生きてていいんだよ!!!」
普段大声を出さない赤葦が声を荒らげる
ふと、ツーっと暖かいものが頬に流れる
「びっくり、俺たちにまだ涙なんて残ってたんだな」
「塩酸とか飲まされた時に全部排出してたと思ってた」
「一緒」
ギチチっと骨の音が鳴る
主将2人の力が強くなったのだ
折れそうな音を立てていても痛みに歪む顔ひとつない
そこでハッと力を弱めたところで
2人は
薬を飲んだ
さっき大平さんが奪っていたはずなのに
袖からでてきた
「え、あ、……ヤダっ。…なんで…」
五色が青ざめて言う
「何やってんですかバカ!!嫌!やです!!吐き出して!」
川西が普段動かない表情筋を動かし訴える
「木葉さんっ」
尾長は泣きながら名前を呼ぶ
「やめてください!!吐き出して!!」
赤葦が怒鳴る
「やだ、やだぁ!!……もっと教えて欲しいこととかいっぱいあったのに…!瀬見さんのバァカ!!」
白布が怒る
3年はひらすらに
名前を呼んでくれている
「なぁ、秋紀」
「うん」
「地獄でもずっと一緒だよ」
「当たり前」
瀬見さんが手を伸ばすと木葉さんが繋ぐ
2人は微笑み
目を閉じた
「瀬見!!/木葉!!」
結果から言うと2人は死ねなかった
救急車をいつの間にかよんでいて
薬の処置が早かったから
警察も来て
調査が始まる
瓦礫の下に明らかに人の手が加えられた死体がある
メンバーは2人は捕まるのかと、問う
答えはNOだった
こんな施設があることが知られたら
警察の風評が落ちてしまう
そんなことも言ってた気がしたが
2人も被害者だ、
2人は記憶をなくしていた
薬のショックがでかく
施設のことを全て忘れてしまった
メンバーは良かったと
安堵した
終わったー!!
これ続編あります!!
こーゆー系書くのムズいけど楽しい!
過去最長
3時間です!!(書いた時間)
続編をお楽しみに!!
ばい!!
コメント
9件
泣いた(゚ーÅ)ホロリ
滅茶、ゆっちゃん🏐さんの作品大好きです! 続き頑張ってください!
ヤバい感動(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) 主さん神ですか???