…今,目の前には”天羽組”と言う組織の拠点が見える。
天羽組。空龍街を拠点とした,武闘派組織だ。
『うぉ…思ってたよりもデケェ…』
なぜここにいるのかと言うと…まぁ誰も聞きたがらないか…w
??「オイ,お前さん,こんな所で何突っ立ってんだ。」
黒髪の男が,こちらに話しかけてくる。
いきなりの声がけに,正直自分はビビった。
『あ…天羽組に入りたく..て…』
少しだけ息が詰まりながら,相手の質問に答える。
??「あぁ,そういう事か。それなら大歓迎だ。
こっちに着いてこい。案内してやる。」
男はあっさりと了承し,案内をしてもらうことになった。
『…』
??「…」
言われる通りついて行っているが…
圧倒的気まずい…
『あ…あの…』
??「あ?なんだ?何かわからないことでもあったか?」
『い…いや…お名前をお伺いしたくて…』
正直この空気の重さに死にそうだ。
そんな中名前を聞いた自分を褒め讃えたい。
??「あぁ。言うのを忘れていたな。俺の名前は,
小峠 華太だ。」
「小峠さん…ですね。自分の名前は○○です。」
小峠「○○か。言っておくが,この業界は理想のように甘くない。いいな?」
小峠さんが脅しのような口調で聞いてくる。
とてもその言葉は鉛のように重く,鋭かった。
『っはい。覚悟は出来ているつもr
「おい華太ォ…そいつ誰だァ?」
自分の言葉を遮って誰かが話しかけてきた。
小峠「あぁ須永の兄貴。
此奴が組に新しく入りたいと。」
小峠さんは,その人の事を須永と言った。
恐らく,小峠さんよりも上の立場の人だろう。
『初めまして。今日から天羽組に入らせて頂く,○○です。よろしくお願いいたします。』
須永「っあぁ。よろしく頼む。」
須永さんはイラついているのだろうか…?
須永さんは短く返事をした。
小峠「○○,須永の兄貴は元々そういう性格だ。気にしないでいい。」
小峠さんがボソリと話しかけてくる。
『はい…そうですか…把握致しました…』
こちらもボソリと返す。
そういうと須永の兄貴がいきなり
須永「…コイツ,俺が世話していいか?」
須永の兄貴がいきなり突拍子もないことを言い出した。自分を舎弟として向かい入れると。
小峠「!…別にいいですけど…まだ親っさんへの挨拶もまだですし,まだ他の兄貴たちとの顔合わせもまだ…」
須永「よし。小峠ェ,俺も行くワ。」
須永の兄貴は,よほど自分を舎弟にしたいようだ。
ダメという訳では無いが,こんなに詰まられると少し奇妙な感情を覚える。
小峠「?!ッ兄貴も行くんですか…?!」
須永「あぁ。なんか悪ィか?」
須永の態度には,少しイラつきが見えてきた。
面倒事を嫌う性格なのだろう。
小峠「いいえ…別に悪い訳ではありませんが…」
須永「ならいいな。行くぞ。」
この日からなのだろう。
私の運命が進み出したのは。
コメント
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( ゚д゚)ハッ! いいですねえ!!!!!楽しみだわ(!?)