【注意】
・失恋表現(?)あり
・🖤&💙が少し病んでる
・🖤🧡、❤💙 メイン
・BL
・捏造
・ご本人様とは関係ありませんので迷惑をかけることの無いようお願いいたします
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♢ side Watanabe Shota
気が付けば、俺は外に出ていた。多分無意識に外出準備をしていたのだろう、ぼさぼさだった髪は帽子で隠していて、私服も少しだらしない。
「(いつもだったらこう言うの、気にすんのにな。)」
今日は気にもならなかった。
「……何か、買お。」
あまり覚束無い足で、ショッピングモールへと向かった。
♢
数時間後。
「(いっぱい買っちゃったな……。)」
紙袋に欲しい物を詰め込めるほど詰め込んだ。
「(……まぁ、気分転換にはちょうど良いか。)」
そして俺はショッピングモールを出た。
少し歩いていくと、見慣れた人物とばったり出会った。
「!、」
『翔太!?』
「涼太……、」
幼馴染であり同じSnow Manである涼太だった。集合場所も近いし、今仕事を終えた所なのだろう。
Date「良かった……心配してたんだよ。」
「……ごめん、」
Date「……今から帰るの?」
「……そう。」
Date「1人で帰れる?体調悪いんでしょ?」
「……余計なお世話だから。」
Date「ちょ、っ待ってって!」
「何。」
理由も知らずに何かと突っかかってくるこの幼馴染。今となっては、少し悪いがうざったい。俺はただ1人になりたいだけなのに。
Date「流石に病人を1人で帰らせる訳にはいかない。」
「別に良いし。」
Date「駄目。途中で倒れたらどうすんの?」
「っ俺別に体調悪い訳じゃねぇから、!!」
Date「……。」
「(……つい言っちゃった……まぁいいか、普通に真実だし。)」
Date「知ってるよ。」
「……は?」
ズル休みだと知った幼馴染は俺を怒るかと思ったが、そうでは無かった様だ。
Date「何年翔太と一緒に居ると思ってんの?幼馴染舐めないでほしい。」
「…………。」
Date「……翔太に何かあったのは分かってる。詳しい理由は分からないけど、1人で抱え込まないで。」
「っせぇな……、」
Date「!、」
「俺の気も知らない癖に”抱え込むな”とか簡単に喋んなよ!!」
Date「……、」
「……俺に構うんじゃねぇよ。」
Date「翔太はどうしたいの?」
「……。」
あんなに言ったのにまだ喋りかけてくるか。
Date「……ねぇ、翔太。」
手首を掴む彼の手はより一層強い力で掴んでくる。だが、痛みは感じない。
Date「俺、翔太の事幸せに出来る自信がある。」
「……は??」
コイツ、何言ってんだ。
俺が失恋したばかりだと知っていてこんな言葉を掛けているのか。
「……俺が別れた事知ってんの?」
Date「……何となく。」
これも幼馴染の力?幼馴染って怖い。
Date「俺ね、ずっと翔太の事好きだった。でも、目黒と付き合ってる翔太のあの幸せそうな顔を見て、俺は翔太の幸せを願わないとって思って今まで過ごしてきた。」
「……は、え……?」
何急に、これってもしかして告白されてる?
Date「でも、今は翔太は傷付いてる。そんな顔見たくない。」
「え、ちょっ、涼太……?」
Date「だから、俺は絶対翔太の事を幸せにしたい。」
「(そんな真っ直ぐな目で見んなよ……、)」
だけど、俺の心はまだ目黒に傾いている。すぐに幼馴染と付き合うなんて俺にはまだ無理だった。
「……ごめん、気持ちは嬉しい。涼太の事は好きだけど、でもそれは多分仲間としてだし、俺はまだ蓮の事が好き。だから、すぐには付き合えない。」
Date「……そっか。」
「……うん、」
Date「……じゃあ、今ここで宣言するね。」
「……宣言……?」
そして彼は一呼吸置き、こう言った。
Date「絶対、惚れさせてみせるから。」
「!、」
にこっと彼は笑った。その瞬間、彼に対して感じた事のない感情が芽生えた気がしたが、気の所為だろうと放っておいた。
「……お前に出来んのかよ。」
Date「やるって決めたから、出来るよ。」
「……じゃあ、楽しみにしてる。」
Date「うん。」
♢ side Meguro Ren
「……ん、ん……。」
目を薄らと開ける。どうやら泣き疲れて眠ってしまったようで、俺はベッドの上で起き上がった。
「(……仮眠室……照君が運んでくれたのかな……。)」
部屋は薄暗い、それに1人だ。眠る前の事を俺は頭で考えた。
「(やっぱり、付き合ってたままの方が翔太君を傷付けなかったのかな?俺の選択はこれで良かったのかな?」)
頭の中でぐるぐると駆け巡る。
「(……いや駄目だ。あのままだったら、俺は記念日すら仕事で祝えないんだし、俺より素敵な人が翔太君には居るはず。)」
そう自分の中で言い聞かせて、これからどうしようかと悩んでいると、1枚の紙を見つけた。
「?、」
会議室で先に会議してる。来れそうだったら全然途中から来てもらって良いし、無理なら無理でゆっくり休んだ方が良い。俺らの事は気にしなくていいから、まずは自分を大事にしろよ。
照
「……照君……。」
リーダーからの置き手紙だった。
「(……でも、流石にこんな姿で皆の前に出たくないな……余計に心配掛けそうだし、今日は休もうかな……翔太君も居たら、だし……うん。仮眠室でちょっと横になろうかな。)」
と、ひとまず自分を落ち着かせようと横になった時、仮眠室の扉がノックされた。
「?、」
『入るで。』
「(康二だ、どうしよ……寝たフリ、?)」
Koji「……めめ〜?」
「……。」
Koji「……何や、まだ寝てるんか……。」
「(どうしたんだろ……?)」
Koji「……めめ、これは俺の独り言なんやけどさ。」
「……、」
Koji「今日、しょっぴーも来てないねん。体調が悪いんやって。」
「(え?そうなんだ……。)」
Koji「……多分、多分やで?……そういう事なんかなーって。」
康二は俺に向かって話を続ける。多分、内容からして、俺達が別れたのはもう分かっているんだろう。
Koji「……でな、俺思ったん。俺がめめと付き合ってたら、今よりもめっちゃ楽しい時間を過ごせるんやろうなって、ずっと思ってたんよ。」
「(……え??)」
Koji「めめがしょっぴーと付き合う前から、俺……”好き”やったんやで、めめの事。」
「(え?待って、え??)」
まさか告白されているのか?いや、康二は俺が眠っていると思ってるはず。
……けれど。
Koji「やからさ、返事……くれへん?」
「……知ってたの?俺が起きてること。」
Koji「知らんだらこんな独り言喋らん。」
「……。」
Koji「……俺、めめの事が好き。」
「……翔太君と別れたばっかだよ、俺。だから、今はごめん。翔太君置いて俺だけ幸せにはなれない。」
Koji「……んは、そっかぁ。」
「……ごめん。」
Koji「んーん、待ってるで俺。めめが俺の事を見てくれるまで。」
「……うん。」
♢ side Watanabe Shota
あの後、涼太に連れられ家まで送ってもらった。
「……ごめん、家離れてんのに。」
Date「全然。」
「……んじゃ、次集まる時にはちゃんと行くから。」
Date「うん。でも、無理しないでね。」
「おう。」
Date「じゃあね、翔太。」
「……気を付けろよ。」
そして俺は家の中へ入っていく。
「……はぁぁ……、」
玄関を背に、ずるずると項垂れる。
「(涼太ってあんなかっこ可愛かったっけ……?告白された時何も思わなかったのに……。)」
そうだ、2人きりで帰っている時も色々思うことがあった。
わざわざ道路側に行ったり、荷物持ってくれたり、俺が喋りかけた時も「なぁに?」と笑いかけてくれたり。
「(あれって……俺の事狙ってるから?いや、普段もやってるよな……。)」
いつもは何とも思わなかったさり気ない行動が、俺の心を動かせた。
「っ……、」
本気で、幼馴染を好きになってしまう。
……だけど、蓮への思いがソレを阻止する。
「……俺、どうすりゃ良いんだよ……?」
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