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不運なのかこれは
珠奈が紅雀と再開して以来、紅雀から頻繁に
茶会の招待状、衣、髪飾りが届くようになった。
それどころか
飽きもせず毎日手紙まで送ってくる。
本当にころっと態度が変わった紅雀。
珠奈は気味悪がり、紅雀から頻繁に送られた物を送り返すようになったが、紅雀が不機嫌になるため物置小屋に入れた。
そして今日は本人が自ら珠奈目当てで訪ねてきた。
珠奈が無言で月餅を食べる。
紅雀はそれを傍観しながら優雅にお茶を飲む。
「あの、陛下。私の顔に何かついてますか?」
「いや、子兎みたいに両手で持ってて可愛いなと」「今更、なんです。私の事が嫌いなのでは?」「そうだったが、今更だがお前が人を殺めるなんて想像すらつかない。」
珠奈が口一杯に月餅を頬張る。「はぁー、ほうですか」
紅雀が珠奈の頬についた月餅の屑を取る。
蓮が物欲しそうに見ていた。
「蓮、一緒に食べましょう。」
「うん」
「ねえ、珠奈さん。」
「なあに?」
「皇族の証ってなんに?」
「ああ、皇族の証って言うのは簡単に言うと帝のつまり高貴の血を引く者の事を言うの。」
「じゃあ、赤眼はなんで皇族の証になったの?
」
「ああ、それはね大昔の初代帝が鳳凰に多大なる貢献をしたからと言われて鳳凰は華の一族を気に入りその時に、初代帝の子孫達に幸福を祈って、赤眼を授けたとされてるのよ。」
蓮が眼を輝かせ、妄想する。
蓮の妄想シーン
帝国の崩壊寸前
紅雀が炎に包まれた国を消化し、周りの人々を助けた
「すごい、じゃあ炎を操れるの⁉️」
プッと紅雀が笑いを堪えた。
「違うぞ、術を使うとかではない。」
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