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後宮は帝の子を成す為の女の園男子の立ち入りは一切禁止。 入れるのは、国で最も高い血筋とその血縁者そして去勢を受けた元男性である宦官のみ。妃、女官 合わせて2000人宦官1000人の大所帯
その中で次期皇后候補
淑妃 胡 聖歌《こ せいか》
徳妃 漓 藍蘭《りい あいらん 》
賢妃 風 孔林《ふう こうりん》
この三人が次期皇后だ。
だが上級妃のトップ貴妃は空席だ。
「銀 珠奈」が罪を犯し後宮を追放されたがまだ貴妃に相応しい家柄の娘が見つかっていない。
胡麗宮
トポトポ
「聞きましたか?帝が銀 珠奈に最近会いに行ってるらしいですわ。」
聖歌が扇子で口元を隠す。
「えっ、あの孔林様を一途に寵愛している陛下が?!」
「ちょっと藍蘭様、孔林様の前でそれは」
孔林がお茶を溢す。
「きゃっ、熱い」
孔林の侍女達がすぐさま濡らした布で孔林の火傷の後を拭う。
「大丈夫ですか!」侍女頭は孔林に駆け寄り背中を優しく擦った。
銀家のお屋敷
珠奈の部屋
どうしてこうなったのやら
蓮が茶々とお父様と遊びに行った矢先、運悪く蓮華が訪れた。
しかも雨で蓮華のお召し物が汚れて風呂を貸し出したら風呂上がりの姿で私の部屋にいる。
「帝! いくらなんでも女性の部屋で風呂上がりを休むのはどうかと」
赤面する私に呆れた顔をする帝。
「はぁ、珠奈。私とお前は夜伽を行っていたではないか。それにお前に初めてお渡りに来た時と同じ天気ではないか」
この男はたまに性格が悪い。
「それは私が後宮にいた頃の話です。ここにいるのは後宮を追放された罪人と国を治める皇帝。それが私と帝の立場です。」
蓮華がニヤリと笑い獣のような犬歯をチラッと見せると珠奈の前に屈み耳元に囁く。
「確かにお前は罪人だ。だったら 私が今から成敗いや、更生してやろう」
蓮華が珠奈の漢服の帯をほどき脱がす。
赤面して抵抗する珠奈。
「無礼者! 一体何を」
「更生と言っているだろ」
思い出したこの屈辱的な事
母さんが孕まされ私を産んだ時と同じような立場。