――舞夜を見張る、か……。
舞夜に疑いを持った日から、進夢の気持ちは沈んでいた。
近しい人間に疑いの目を向けることは、かなりのストレスだったし、なにより、彼女のことを信じ切れない自分が情けなく感じてしまった。
――ああ、もう、ダメだダメだ。ともかく、彼女の疑念を晴らすためにも、しっかりと注意して見ておかないと……。
とは思うものの、では、どうすればいいのか、ということがいま一つ思い浮かばなかった。
そもそも、ごくごく平凡な会社員としてのスキルしか持ち合わせていない進夢に、探偵のまねごとなど、できようはずもない。ただ、恐らく学校で見ているだけでは、なにもわからないだろう、ということは、なんとなく予想できた。
――なんとかして、例えば、舞夜の家とか、探れればいいんだけど……。
と、機会を窺っているうちに、週末の金曜日になってしまった。
その日は、放課後、教室で学芸会*****
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