主:なんかぁー、本アカのほうのやつ全然伸びないからこっちで書いてるにょーん
こっちでは基本短編集しか書かないんだけどぉ、リクエストあったら本アカで投稿するかもーっていう報告と、短編集
では本編へ、どぞぉ
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病院の屋上は、思っていたより空が広かった。
「退院したらさ」
ソラはベンチに座ったまま言った。
「オレの名前、全力で呼んでよ」
ユイは笑った。
「なにそれ。変なの」
ソラは小さく肩をすくめる。
「オレさ、たぶんもう、走って呼ばれることないから」
ユイは何も言えなくなった。
ソラは、長く学校を休んでいた。
病名は難しくて、ユイにはよくわからなかったけど、
“すぐには治らない”ということだけは伝わってきた。
「ほら、練習」
ソラが言う。
ユイは少し息を吸って、叫んだ。
「ソラー!」
風に声が流れていく。
ソラは目を閉じて、うなずいた。
「いいね。覚えとく」
それが、最後に一緒に外へ出た日だった。
数週間後。
教室のドアが静かに開いて、先生が言った。
「……ソラは、戻れなくなりました」
誰かが泣いた。
ユイは、何も感じられなかった。
放課後、ユイは一人で屋上へ行った。
あの日と同じ場所。
胸いっぱいに息を吸って、叫ぶ。
「ソラー!!!」
返事はない。
でも、空がやけに青かった。
「聞こえたでしょ」
ユイは笑って、泣いた。
名前を呼ぶ練習は、
ちゃんと本番で使えた気がした。
どうかな。
まだいけるよ。






