オリカビが出てきます
オリカビの詳細を書いている投稿があるのでそっちを先に見た方がいいかもです
うめあえ様のオリカビ「タレット」が出てきますが、結構私の想像です
ダルクとタレットは知り合い設定となっております
それでもいい方はどうぞ↓
「おーい!ダルクー!」
後ろから自分の名前を呼ぶ声が聞こえてくる
声のする方を振り向けばピンクの体を持った星の戦士、カービィだった
手には何か紙を握っている
「カービィさん、どうしたんですか?」
聞けば、息を上げながら持っていた紙を見せてくる
「さっきね、マホロアが福引きやってて、試しにやったら2等が当たったんだ!」
「2等が当たったんですね!すごいじゃないですか!」
マホロアが福引きをやっていたという事は少しツッコミ所があるが、、、
「それでね!2等があと少しでオープンするプププ商店街のお店の招待券だったんだ!」
「でも、それならカービィさんが使えばよかったのでは?」
そう言うと、カービィは少し顔を曇らせてしまった
「本当は行きたかったんだけど、これ二人専用でワドルディ誘ったんだけど、忙しいみたいで、、」
「それで私に?」
「うん!タレットと一緒にどうかなって」
「た、タレットさんと!?」
カービィの言う「タレット」は太陽のように明るく元気な人だ
自分とは正反対だけど、そんな自分にも優しくしてくれる
この近くにタレットの事を嫌うような人はいないのでは?と思ってしまうほど人気がある
自分も憧れていた
「な、なんで、タレットさんと、、、?」
「んーなんとなく☆」
「なんとなくですか、、、」
でも、心底嬉しかった
自分がタレットに対して好意を抱いているのがカービィにバレたのかと思い、一瞬焦ったが、、、
「ありがとうございますカービィさん!今度タレットさん誘ってみます!」
「うん!頑張ってね!」
カービィは手をふりながら走っていった
あの方角はコックカワサキの店があるし、おやつタイムだろう
そんなカービィを見送った後タレットの家に向かって走り出す
運動系は苦手で少し走ったりしただけでも息が上がり苦しくなるのに、タレットを誘うことの楽しさと緊張でそんな事は忘れてしまっていたようで、何一つ苦しくなかった
「着いた、、、」
緊張で震える手をインターホンに伸ばしボタンを押す
数える間もなく、タレットが玄関を開け出てきた
自分の顔を見るなり太陽のような笑顔になる
「あ、ダルク久しぶり!僕に何か用?」
何とか緊張して震える体を深呼吸で落ち着かせて話す
「今度オープンするプププ商店街の2人専用招待券をカービィさんに貰って、タレットさんと行きたいなぁーって、、、」
言った後に何か変なことは言っていなかったか、早口じゃなかったか、心配になる
もしかしたら、断られるかもしれない
そうしたらどうしよう
そんな事を考えながらタレットの顔を見れば、悩むような素振りはなく
「え!いいの!?ありがとうダルク!」
相変わらずの笑顔でOKを出してくれた
「じゃあ、今度近くの広場に集合でいいですか?」
「うん!じゃあ、また今度!」
なんとか、説明し終わり家に帰る
「大丈夫かな、、、」
当日の心配が未だ治まらない
タレットを悲しませたらどうしよう、がっかりさせたらどうしよう
そんな事を考えながら当日をむかえた
当日になり、集合場所の広場に向かう
まだタレットは来ていない
近くの大木の影に座りタレットを待つ
「ごめーん!ダルク!遅くなっちゃって!」
笑顔で手を振りながら走ってくるタレットがそこにいる
「全然大丈夫ですよ、私も今来たところですし」
「そっか!じゃあ行こうか!」
「はい!」
広場を抜け、商店街に向かって歩き出す
「へーここがプププ商店街かぁ、綺麗!」
商店街を見てはしゃいでいて、とても楽しそうだ
連れてきてよかった
「じゃあ、最初どこに行きます?」
「んー、、、、じゃあ、あの和菓子店に行きたいな!」
タレットが言ったのは洋風の店が多く立ち並ぶ商店街で独特の雰囲気を漂わせる和菓子店だった
入り口に紅葉の木が飾ってあり雰囲気が出ている
店に入ると甘いあんこの匂いが漂う
適当に椅子に座りメニュー表を見る
メニューに載っているものはどれも美味しそうだ
「タレットさんは何にします?」
どれも魅力的なものばかりだ
すごく悩んでいる
「んーじゃあ、これにしようかな!」
タレットの選んだお菓子は琥珀色に輝いているみたらし団子だった
「ダルクは何にするの?」
「私は、、、」
何気なく目に入ったお菓子を選ぶ
目に入ったのは水饅頭だった
だが、少し変わっていて青っぽい色に金箔が入っている
「この水饅頭にします」
「へー水饅頭って美味しいのかな?」
「食べてみてからのお楽しみですね」
頼んだお菓子を店員に注文し終わり、少し暇になった
「次はどこのお店に行きたいですか?」
「んーあ!あそこに美味しそうなケーキ屋さんがあったし、そこがいいな!」
タレットは目をキラキラさせながら言う
「じゃあ、頼んだお菓子を食べ終わったら行きましょうか」
「やったー!」
「お待ちいたしました!みたらし団子と水饅頭です」
そんな事を喋っているうちにお菓子がきた
「ありがとうございます」
「いえいえ、ごゆっくりどうぞ」
お菓子は見た目も綺麗でメニュー表で見たのよりすごく美味しそうだ
「タレットさん、どうですか?」
タレットはさっきよりも目を輝かせて言った
「ここのみたらし団子すっごく美味しい!」
なんとも団子を美味しそうに食べている
「タレットさん、水饅頭少し食べてみます?」
美味しそうに食べているタレットの顔が本当に輝いていて
もっと見たくなってしまった
「いいの!?ありがとう!」
そう言うなり、水饅頭を少しだけ取り口に運ぶ
「この水饅頭もすっごく美味しい!プルプルで滑らかだけど、こしあんが上品な味わいで!」
(食レポ上手だな、、、)
「ダルクも食べてみなよ!」
「は、はい」
そう言われ水饅頭を口に運ぶ
「あ、美味しい!」
「でしょ!僕のみたらし団子も食べてみる?」
「ありがとうございます」
もちもちの団子に甘じょっぱいたれが絡まって美味しい
「すっごく美味しいです!」
「ここ選んでよかったね!」
あまりの美味しさにあっという間にお菓子を食べ終えてしまった
「じゃあ、ケーキ屋さんに行きましょうか」
「うん!」
お会計をして店を出る
「ありがとうございました、またお越しください」
先ほどの和菓子店から1分程歩いた所にあるケーキ屋さんに向かった
まるでヨーロッパのお城のような見た目をしていた
店内も独特かつ、上品だった
「ねぇダルク、お互いにケーキを買わない?」
「私が、タレットさんのケーキを買って、タレットさんが私のケーキを買う感じですか?」
「うん!そんな感じ!」
そういうことになり、お互いに別れケーキを選ぶ
店に並んでいるケーキはどれも美味しそうで迷ってしまう
雪のように真っ白な生クリームにルビーのように綺麗な苺ののるショートケーキなど種類が豊富だ
でも、すぐに目に入ったのは白いレアチーズの上にオレンジがのっているケーキだった
ケーキの上に太陽の飾りが飾ってある
タレットにピッタリなケーキだと思った
タレットには内緒でカービィ用のケーキも買おう
一つじゃ全然足りないと思うが、せめてお礼をしたい
その近くにあった桃のタルトを選ぶ
「ダルクー?決まったー!?」
もうタレットは決まり終わったらしい
「はい!私も選び終わりました!」
共に選んだケーキのお会計をし、商店街を出る
周りはもう暗くなりかけていた
「今日、すっごく楽しかったよ!ありがとうダルク!」
タレットは今まで以上の笑顔で言った
「こちらこそ、楽しかったです!」
タレットの家につき、たがいにケーキを交換する
渡された箱を開けてみるとブルーベリーの混ざった薄い紫色の生クリームにベリー系の果物が飾ってある
そして、月の飾りもある
自分がタレットに選んだケーキと同じ種類のケーキだった
「ありがとうね、今日すっごく楽しかったよ!」
「こちらこそ、すっごく楽しかったです!では、さようなら」
そう言いドアを閉め、歩き出す
最初は緊張していたが、行ってみれば楽しいものだ
自分のこのタレットに対する気持ちを
素直に貴方に言えればいいのに
オマケ
「カービィさん!」
「あ、ダルク!どうだった?」
「すっごく楽しかったです!ありがとうございました!」
「全然いいよ!楽しかったみたいでよかった!」
「それで、お礼に」
「え!この桃のタルト食べてみたかったんだ!ありがとうダルク!」
「こちらも喜んでくれて嬉しいです!」
END
コメント
5件
ファァァァァ...?!?!?!!!!!😭😭 なんというかわいい小説...!!! ❤❤ ダルクちゃん... いい子すぎます!🥹🥹 2人のやり取り神...😇 神な小説をありがとうございます...!!!😇 さすがイズさんです、!!(*´ч ` *)
なんかダルクって待ち合わせの時、相手がどれだけ遅れても「今きたところです」って言いそう 歩くとき、車道側歩いてくれそう(すっごい偏見)