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第32話 祐の過去2/2
前回までのあらすじ
死んだ。以上。
*注意*ここから下も完全に祐視点になります。
「ん〜」
目が覚めたところは明るい部屋の中だった。ここが天国か?家族はどこ行ったんだろう?
「ようやく目が覚めたか。うなされながら寝てたぞ」
「うわぁ!ってここどこ!?」
「おぉ。目覚めたばっかりにしては元気いいでは無いか」
「ここは天国なの?それとも地獄?と言うか、ここは死後の世界であってますか?」
「ここは死後の世界では無い。別の時間軸だ」
「それじゃあ、僕の家族はどこにいるの?」
「知らないな。『固有力』に適応したお前しか連れてきてないからな」
僕の妹、お父さん、お母さんは今どこにいるんだろう?天国で楽しんでいるのかな?あと「固有力」ってなんだ?新しい食い物か?
「食い物では無いぞ。『個人が有する突飛な能力』だ」
なんだよ。それ。厨二病が考えそうな名前してやがるな。
「お前に適応したのは、『何かを取り出す』だ。これから生活していけば『何かを入れる』と出会うこともあると思うが、仲良くしてやってくれ」
「そうなんですね。それじゃあ、僕はもうそろそろ現実世界に行きますね」
「行き方知らないだろ」
「あ、あはは」
探り探りでやってくつもりだった…。
「どれ、送ってやる」
ギュィィィン!
「( ゚∀ ゚)ハッ!」
ここは…病院か?
「あ、やっと目が覚めましたね?先生呼んできます」
あれは…看護師さんかな?
「よく目が覚めたね。2日間意識が無かったからヒヤヒヤしたよ。君、家族は?」
「……。殺された」
「…。そ、そうなんだね。よく頑張ったね。それじゃあ親戚とかはいるかな?」
「い、居ないです。おじいちゃんも、おばあちゃんもみんな…居ない…です」
「そうか。突然だけど、退院は明日でも良いかな?」
「は、はい?」
「私の身内が経営している児童養護施設があるんだ。そこが祐くんのことを引き取ってくれると言ってな」
「わ、分かりました。ありがとうございます」
「あ、今お金の心配したでしょ〜。大丈夫。私が君のために支払うよ」
ここの人は…優しいのか怖いのか分からないな。その優しさは…皮なのか?
〜翌日〜
「それじゃあ、ありがとうございました」
「おう。元気に過ごしてね」
あの先生から貰った地図では…ここをこうに進むと行けるな。
着いた。ここか。なんかあの先生から渡された手紙を見せれば入れてくれるって言ってたけど…本当に大丈夫なのか?
「失礼します」
「ん?君うちの子じゃないよね。保護者とかは?」
「あ、あの、これ」
スッ…(手紙を渡す)
「…。そうなんか。嫌な事聞いちゃってごめんね。さ、君の部屋はこっちだよ」
そして、流されるがままに連れてこられた。
「ここはあの人が手紙を書いてまで入れたい人にだけ用意している部屋なんだ。他に住人は居ないから君の好きにしていいよ」
「あ、はい。ありがとうございます」
その部屋には、テレビや漫画、おもちゃなどがあった。漫画の種類は、「千葉喰種」「カエジ」などがあった。DVDもあるが、全部グロ系だった。誰が見るんだよ…。
そして、僕はそこで過ごしていた。1人なのは気が楽だったが、他の子との交流がないのは僕は辛かった。しかし、あの人に迷惑はかけられないと思い、何とか過ごしていた。
にちのうcv.医者の身内
「失礼します」
「えっ…あ、…どうも…」
突然僕と同い年位の人がやってきた。白髪ロングな綺麗な髪の毛は、どこか透き通って見えた。
(ここからはだいたい「シイの過去2/2」とおなじなので、違うところまでカットしますね)
シイさんが来てから1週間が経った。最初は「こんな人、好きになれるわけない」と思っていたが、だんだん僕はシイさんに夢中になっていた。
「ねぇシイさん。僕、シイさんのこと好きになっちゃった」
「!?!?!?!?」
なんだこの驚きよう。
「ようやく!?よくやく…ようやくショタと合法的に《自主規制》ができる!」
「えぇ!?まだそこまでヤルつもりは無いよ!」
「なんで、相思相愛なんだから《自主規制》するのは当たり前でしょ」
「いや、たとえ《自主規制》をするとしても、段階を踏んでからじゃないの!?た、例えば、ちゅ、チュー…とか」
「おっほぉーキョドりながら言うの私の性癖にどちゃびちゃに刺さってる〜」
その後僕達は《自主規制》や《自主規制》をした。気持ち悪くなったらごめんなさい。後でラキに謝らせます。
にちのうcv.医者
「ねぇ祐くん、私達もう敬語辞めない?」
「えっ?突然どうしたんですか?」
「いやさ、もうカップルなんだから敬語やめてもいいと思うんだよ」
僕が敬語を抜くと…やばいことになるからな。
「で、でも大丈夫?僕多分おかしくなるよ?」
「敬語で人格変わるの?ちょっと見てみたいからやろう」
そして、敬語を抜いた俺を見たシイは、最終的には土下座をしていた。でも、抜いた時の喋り方がクセになったのか、その日を境に俺は目上の人に話す時以外は敬語を一切使わなくなった。
(そっからはシイ過去で語ったのでこれで終わり)