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ある日――
俺は社長のもとへ向かい、辞表を出そうとしていた。
社長室の扉をノックし、中へ入る。
静かに、書類を差し出した。
社長「はぁ……」
社長「君は、よくやってくれている」
社長「営業成績も優秀だ」
社長「正直、辞めてほしくない」
💙「……」
💙「でも、このままだと会社に迷惑が――」
社長「その対応は、私の仕事だ」
社長「君が背負う必要はない」
社長「少し……考え直してみてくれないか」
社長「とりあえず今は、休んだほうがいい」
しばらく面談が続き――
俺は、休暇を取ることになった。
──────────────
渡辺の家――
休みをもらっても、何も変わらなかった。
むしろ、時間がある分だけ考えてしまう。
食欲もない。
スマホを見ても、通知は来ない。
💙(完全に……嫌われたよな)
そのまま眠りに落ちる。
浅い眠りの中、悪夢ばかりが続いた。
気づけば、涙が頬を伝っていた。
──────────────
夕方――
ピンポーン。
インターホンの音で、ゆっくり目を覚ます。
画面を確認して――
💙「……え」
そこには、宮舘が立っていた。
慌てて玄関へ向かい、扉を開ける。
💙「宮舘さん……」
♥️「顔、やつれてますよ」
♥️「ちゃんと食べてないでしょ」
当たり前のように、買い物袋を手に家へ入ってくる。
💙「……」
その姿を見た瞬間――
張り詰めていたものが、一気に崩れた。
💙「……っ」
💙「……すみません……」
涙が止まらない。
♥️「泣かないでくださいよ」
💙「……完全に嫌われたかと、思って……」
♥️「しばらく会わないって、言いましたよね」
♥️「その“しばらく”が、来ただけです」
💙「……」
♥️「辞表を出したって、聞きました」
💙「……っ」
♥️「社長が、必死に止めたらしいですね」
静かに、まっすぐ見つめられる。
♥️「俺は――」
♥️「あなたに、会社を辞めてほしくありません」
💙「……え」
♥️「あなたのコミュニケーション能力は」
♥️「良くも悪くも、人を惹きつける」
♥️「それは、間違いなく才能です」
♥️「一度失敗したなら、反省すればいい」
♥️「そこから、やり直せばいいんです」
少しだけ、表情が柔らぐ。
♥️「渡辺さん」
♥️「未来は変えられます」
♥️「……一緒に、変えていきませんか?」
💙「……っ」
もう、我慢できなかった。
渡辺は勢いよく宮舘に抱きつく。
💙「宮舘さん……」
💙「俺、宮舘さんのこと本気で好きなんです……」
💙「ずっと……そばにいてほしい」
一瞬の静寂のあと――
ゆっくりと、腕が回される。
♥️「……俺も、好きです」
♥️「あなたの素直なところに」
♥️「ずっと、惹かれていました」
♥️「あなたがいないと……」
♥️「毎日が、つまらない」
💙「……っ、」
涙があふれて止まらない。
でもそれは――
今までとは違う涙だった。
ようやく、ふたりの想いが重なった気がした。
つづく。
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( இωஇ )ウワーン 7話でどうなるかと思ったから安心した〜(T^T)