ママは、やだ

女の子A「ママ、ママそこ掃除して〜」　　　　私「えっ、でも」

女の子A「お願いママ」

私「わ、わかった〜」

女の子B「ママ、これ、やってて 」

私「でも、ここやんなきゃ」

女の子B「いいじゃん」

私「わ、わかったよ〜

　　　　

　　　　　こんな毎日が続いた

店長「ママ、今日シフト入れない？」

私「でも、今日私、休みですよ」

店長「大変なんだ、待ってるから」

私「えっ、ちょっと」

男の子「ママ、ほんとにいいの？ママって職業なの？」

私「大丈夫、大丈夫だから」

女の子A「ママ、来た〜」

女の子B「やった〜」

店長「ママ、俺、上がんなきゃいけないから」

私「えっ、ちょっと、なんで」

女の子A「ママ、ここのオーダー忘れちゃった」

女の子B「ママ、レシートが赤い」

私「オーダーは、見返して」

私「レシートは、紙がたりない」

男の子「言わなきゃ終わんないよ、ほら」

私「私、ママって呼ばれんのやだ、最初は、期待されてるとか頼りにされてるとか嬉しかった、でも、最近ひどくない？」

私「みんな、ピザとか食べてるのに私だけ掃除？おかしいじゃん」

女の子A「断ればよかったじゃん」

私「断れないよこんな期待されて、期待はずれだったら嫌われるとか考えちゃうじゃん」

　　　　　　　数時間後

男の子「ママ、手伝うよ」

私「えっ」

男の子「俺、職業パパになるわ」

私「ありがと//」

女の子AB「ママ、ごめんなさいこれからあたし達も頑張るから」

　　　　それで、年月がたつと

私と男の子は、結婚した。

　　　　　　　おしまい