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『翌朝…』
語り手「クロムたちは、エレベーターで
地下へ向かっている。」
クロム「この場所(マモケシ)は、
本来『ゴクサム』という地名でね。
誰も入ることが、できないほど
荒れていたんだ。」
レイア「昨日ね。ぷーちゃんの背中を
こすってみたの。そしたらバチバチって
なったあと、ドカーンって。もう、
びっくり(笑顔)。」・ぷー吉を
抱きながら、その頭をなでている
語り手「レイアは、クロムの話を
聞いてない。」
クロム「理由は、わからないけど、
近年、寒さがユルんできて、それで、
この研究所を造れるように
なったんだよ。」・話を続けた
ぷー太郎「ふーん。」・クロムを
見ている
バイスの声「まだか?」
「チーン。」・エレベーターが止まり、
扉が開いた
クロム「今あるのは、この階層だけ。
順次、増やす予定なんだ。」・
エレベーターから降りながら言った
レイア「へー、ガラス張りなんですね。
」・クロムの、あとに続いた
「トコトコ…。」・犬たちも降りた
クロム「うん。透明性をたもつためだよ
。極秘といっても、各部門の隠しごとは
なしにしたいんだ。」・レイアの顔を
見て言った
ぷー太郎「外部の人にペラペラと
喋っているけど、大丈夫なの?この人。
」・クロムを見ている
バイス「すげ!おもしろ!あきた。」・
右を見て、左を見て、レイアの顔を見た
女性の研究員A「所長。その人は?」・
立ち止まって、レイアのことをクロムに
訊いた
クロム「喋る犬たちを提供しに
来てくれたんだよ。あとで、記憶を
消すつもりだったから、ここまで案内を
と思ってね。」・女性の研究員Aに
答えた
女性の研究員A「そうでしたか。私は、
この研究所のことをうっかり
喋って、引くに引けなくなったのかと…
。」・そう言って立ち去った
クロム「・・・・・。」・←図星
ぷー太郎「さてと…。」・どこかへ
向かった
レイア「所長さん。あたしの記憶を
消すんですか?」・クロムに訊いた
バイスの声「はやく、行こうぜ。」
『所長室で…』
クロム「いや〜、待たせて悪かったね。
」・扉を開けた
ぷー太郎「・・・・・。」・
銃(発明品)の手入れをしている
クロム「つい、研究員たちと
話し込んじゃって(照)。」・周りを
見ながら言った
語り手「正確には、叱られていた。」
「ガリガリ…。」・バイスは、
ホネの形のオヤツをかじっている
レイア「ぷーちゃんの耳って、
押し込むと戻るよね。」・ソファーに
座りながら、自身のヒザの、ぷー吉を
見た
ぷー吉「・・・・・。」・
耳のない状態で、おすわりしている
「ポムッ。」・ぷー吉の耳は、
元に戻った
クロム「・・・・・。」・ぷー吉を
見ている
ぷー太郎「ふう。これで、よし。」・
銃をポーチに、しまった
「グッ。ポムッ。」・ぷー吉は、自身の
耳を引っ込ませ、再び外へ出した
ぷー太郎「レイアさん。そろそろ行くよ
。」・レイアに言いながら扉へ向かった
レイア「はーい(笑顔)。」・ぷー吉を
抱きながら立ち上がった
クロム「・・・・・。」・固まっている
ぷー太郎「あぁ、クロムさん。居たの。
」・去り際に言った
「タッタッタッ。」
バイス「どした?」・クロムの足元に
来て見上げ、走り去った
「タッタッタッ…。」・バイスは、
出ていった
クロム「あっ、どこへ…!」・通路を
歩く、ぷー太郎に向かって手を伸ばした
ぷー太郎「どこって、ぼくたちを
調べるんでしょ?」・歩きながら答えた
クロム「それは、そうだけど…。」
「グッ。ポムッ。グッ。ポムッ。」
語り手「レイアは、耳を引っ込めたり
出したりする、ぷー吉を抱き、クロムの
横をとおり過ぎた。」
クロム「・・・・・。」
『生物研究部門で…』
レイア「これで調べるんですか?」・
机の上の透明なカプセルを見て言った
クロム「うん。特殊な光をあてて、
DNAを検出するんだ。」・パソコンを
操作している
ぷー太郎「ぼくも入ったんだけど、
体長や重さは、もちろん。病気なんかも
わかるんだって。」・クロムの
頭の上(腹ばい)で、レイアに言った
レイア「ふ〜ん。」・ぷー吉を
抱いたまま、髪をいじり出した
ぷー太郎「2〜3分で終わるし、
持ち運びも、できるから、
便利なんだよね(喜)。」
クロム「さて、準備が、できた。
えーと、ぷー太郎くんは、
終わったんだね?」・ぷー太郎に訊いた
ぷー太郎「うん。」・クロムに答えた
クロム「では、バイスくんを…。」・
隣に居る、レイアを見た
バイス「ひゃっほう(楽)!」
語り手「バイスは、部屋内を走り回り、
研究員たちは、ちょっと困っている。」
レイア「もう、バイちゃん。暴れないの
(怒)。」・バイスを叱った
「ダダダダダ…!!!」
語り手「バイスは、聞く耳、もたず。」
ぷー太郎「仕方ないなぁ。」・
ポーチから銃を取り出そうとした
レイア「こうなったら…。」・ぷー吉の
背中をこすり始めた
「バチバチバチ…!」・ぷー吉は、
帯電し出した
ぷー太郎「えっえっえっ???」・
ポーチに前足を入れたまま、レイアの
方を見た
ぷー吉「ふや〜!!」・白熱電球の
ように光り出した
レイア「えい!」・ぷー吉をかざした
「ピュン!ビシッ!」・ぷー吉の
クチから光線が出て、バイスに当たった
バイス「・・・・・。」・黒コゲで
倒れている
『その後…』
「ピピッピピッピピッ。」
クロム「終わったか。」・カプセルに
近寄った
「カチャッ。」・クロムは、ちょっと
黒めの、バイスをカプセルから出した
クロム「ん?これは?」・バイスの
背中に付いている、ハエみたいなモノを
取った
ぷー太郎「?」・クロムの頭の上から、
ハエみたいなモノを見た
レイア「あの…。それは発信器…。」・
照れながら、クロムに言った
クロム「あぁ。発信器か。」・
ハエみたいなモノを見ている
ぷー太郎「・・・・・。」
レイア「はぐれた時に便利かな、と
思って(笑)。」
ぷー太郎「まさか!?」・自身の背中を
見ようとする
「ズルッ。」
ぷー太郎「あっ!?」・クロムから
落ちた
『更に、その後…』
クロム「これ…、かな。」・ぷー太郎の
背中から発信器を取り除いた
ぷー太郎「見せて。」・クロムに頼んだ
クロム「はい。」・ぷー太郎に発信器を
渡した
ぷー太郎「やっぱり。」・発信器を見た
「トコトコ…。」
ぷー太郎「ぷー吉。これ、お前のだろ。
」・レイアの抱く、ぷー吉に発信器を
見せた
ぷー吉「ほえ?」・とぼけた
ぷー太郎「山で遭難するとか
言っていた、レイアさんが、
こんなモノを用意するわけがない。」
ぷー吉「・・・・・。」
ぷー太郎「おおかた、ぼくを飛ばして、
焦ったんだろ。それで、レイアさんを
使って、発信器を付けさせたな!
」・怒り気味で言った
ぷー吉「ふあ。バレたか。」・認めた
レイア「ぷーちゃん。あたしを
利用したの?」・ぷー吉を見た
ぷー吉「おりる。」・レイアに言った
語り手「レイアは、ぷー吉を
降ろした。」
「トコトコ…。」
ぷー吉「だまってて、ゴメン。キミの
チカラが必要だった。」・ぷー太郎の
前で頭を下げた
ぷー太郎「・・・・・。」
ぷー吉「キミの言いたいことは、
わかるけど、それは、順を追って
話すつもり。今は、一緒に来る。」
ぷー太郎「お前が、そう言うのなら…。
ただし、ぼくの断りもなく引き寄せたり
したら許さないからな。」・ポーチに
発信器をしまって、ぷー吉に言った
ぷー吉「ふい。」・うなずいた
クロム「うーむ。いくら検査をしても、
秘密としか表示されない…。」・
パソコンを見ながら言った
ぷー吉2「・・・・・。」・カプセルの
中で、おすわりしている