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『一軒屋の玄関で…』
クロム「本当に行くんですか?」・
玄関に立つ、レイアを見て言った
レイア「はい。ぷーちゃんが遺跡を
見たいって言うんで。」・ぷー吉を
抱きながら、クロムに答えた
クロム「その遺跡は、小さい上に、
扉も開かないんですよ。」
レイア「そうなんですか?」
クロム「えぇ。酸や爆薬を使っても
ダメだったんだ。」
ぷー太郎「ダメなのは、クロムさんの
頭のほう。そんなことしたら、
考古学の人たちに怒られるよ…。」
語り手「ぷー太郎は、レイアの隣で
呆れている。」
クロム「それに、吹雪くかも
しれないから、オススメは…。」
レイア「大丈夫です。ぷーちゃんの中に
入って移動しますから(笑顔)。」
クロム「あなたも入るんですか?」・
不思議そうな顔で、レイアに言った
レイア「はい。所長さんも、
どうですか?快適ですよ。」
「ポヨン。」
語り手「レイアは、ぷー吉を分裂させ、
片方(ぷー吉2)をクロムに
差し出した。」
クロム「は…、はぁ…。」
『遺跡の前で…』
「ガンガン!」
バイス「開かね。」・扉を叩いている
レイア「カギ穴は、ないか…。」・扉に
触りながら言った
ぷー太郎の声「レイアさん!離れて!」
レイア「は〜い。」・バイスと共に、
扉から離れた
ぷー太郎「よっ。」・ぷー吉を扉に
向かって投げた
「シュポン。」・ぷー吉は扉に
吸い込まれた
「ゴゴゴ…。」・扉は開いた
『盆地の、はずれで…』
マリモ(A)「ここ。オレたちが
消される場所じゃなかったか?」
マリモ(B)「そういえば…。」
語り手「マリモのような魔物たちが、
会話をしながら歩いている。」
マリモ(A)「ちょっと、お前。
奥まで行ってみろよ。」
マリモ(B)「いやいや、
消されるでしょ(笑)。」
語り手「その時、強い風が吹いた。」
マリモ(A・B)「わっ!?」・
盆地の方へ飛ばされた
マリモ(A)「やべぇ!消される!?」
マリモ(B)「もう、おしまいだぁ〜
(叫)!!」
語り手「しかし、何も起きなかった。」
マリモ(A)「あれ?」
マリモ(B)「ん?」
マリモ(A)「仲間、呼ぼうぜ。」
マリモ(B)「そうしよう。」
語り手「魔物たちは、去っていった。」
『いっぽう、遺跡の中では…』
ぷー吉「この遺跡は、外からの刺激で
堅固になる仕組み。」・先頭を
歩きながら言った
ぷー太郎「ふーん。」・人のように
歩いている
レイア「マモケシとは関係ないの?」・
前方の、ぷー吉に訊いた
ぷー吉「ない。あれは、熱を
エネルギーにして、魔物を消してるだけ
。ただの実験場。」・レイアに答えた
レイア「そうなんだ。」
バイスの声「おっ、なんかある。」
『遺跡の奥で…』
レイア「わぁ、大きな剣。」
語り手「床に騎士剣が刺さっている。」
バイス「ほかに、なんもね。」・
きょろきょろした
ぷー吉「引き抜く。」・騎士剣を
見ながら言った
レイア「よーし。」・腕まくりの
仕草をした
ぷー太郎「レイアさん。慎重に…。」
レイア「んん〜っ。きゃっ!?」・
足を滑らすと同時に、騎士剣を
うしろに、ほうった
ぷー太郎「!?」・驚愕した
レイア「いてて…。」・お尻を
さすっている
「ブンブン…、ヒュポン。」
語り手「騎士剣は、ゆっくりと
回転しながら、ぷー吉のクチに
吸い込まれた。」
ぷー太郎「・・・・・。」・ぷー吉を
見ている
「サ〜…。」・遺跡は、チリのように
消えた
レイア「遺跡が…。」・天井を見ながら
立ち上がった
バイス「おっ、玉が、いっぱい。」・
何かに気づいた
「ワラワラ…。」
語り手「ぷー太郎たちを囲むように、
マリモたちが居る。」
『雪原を移動する、ぷー吉…』
「ヒョコッ。」
ぷー太郎「なんで、あんなに魔物が
居るんだ(怒)!?」・ぷー吉の
クチから顔を出した
「ポム、ヒョコッ。」
ぷー吉3「自分たち(マリモ)が
消えないことに気づいて、群がった。
」・ぷー太郎と入れ替わる形で
顔を出した
「ポム、ヒョコッ。」
ぷー太郎「マモケシじゃなくて、
マモフエか!!」・再び顔を出した
「ポム、ヒョコッ。」
バイス「ついてくるぞ。」・顔を出して
、うしろを見た
「ポム、ヒョコッ。」
ぷー太郎「いそげ!」・三度(みたび)
、顔を出して言った
語り手「ぷー吉のクチから
代わる代わる顔を出して喋る犬たち。」
『いっぽう、クロム所長は…』
クロム「ふーむ。外に出てみたが、
寒さを感じなかった…。」・ぷー吉2の
クチから顔を出し、通路を移動している
男の研究員A「・・・・・。」・顔の
横を通りすぎる、異様な光景(宙に
浮く、クロムの顔)を見て、
ぼう然とした
ぷー太郎「クロムさん!」・クロムの、
うしろから走ってくる
クロム「ん?あぁ、ちょうど良かった。
たった今、検査結果が出たと報告を
受けてね。」・振り向いて、ぷー太郎に
言った
レイア「うわぁ。生首だけが
浮いてる…。あたし、こんなふうに
なってたんだ…。」・クロムを見ている
『所長室で…』
クロム「はい。これが、そうだよ。」・
検査結果の記された書類をぷー太郎に
渡した
ぷー太郎「どれどれ…。」・書類を
見始めた
クロム「ぷー吉くんの結果は、
秘密としか出なかったから
省いたけど…。」
ぷー太郎「うん。それなら、あとで、
わかると思う。」・書類を見ながら
答えた
クロム「そう…。じゃあ、私は、仕事に
戻るから…。」・机の方を指して言った
ぷー太郎「ありがと。」
ぷー吉「・・・・・。」・おとなしく、
おすわりしている
語り手「ぷー吉たちは、ひとつに
戻った。」
ぷー太郎「バイスは、温度変化に
強い魔獣か…。やっぱりね。
そうだと思った(笑)。」
「トコトコ…。」
バイス「よっ。」・ぷー吉の頭に乗った
ぷー太郎「溶岩の上を歩けるんだもん。
当然だよね。さて、ぼくは〜と。」・
書類をめくった
「ポヨン、ポヨン。」・ぷー吉の頭の
上で、バイスが飛び跳ねている
ぷー太郎「外見は犬だけど、中身は
人か…。確かに、犬の仕草なんて、
ほとんど、したことがないな。」・
軽く、うなずいた
バイスの声「おもしろ(楽)!」
ぷー太郎「えーと、ほかには…。」・
書類の下に眼をやった
語り手「嫌いな食べ物という項目に、
ピーマンと記されている。」
ぷー太郎「・・・・・。」
バイス「ひゃっほう(楽)!」・まだ
飛び跳ねている
レイア「ぷーちゃん。」・威圧的な
笑顔で、ぷー吉に言った
「ポムッ。」・ぷー吉は、バイスを
自身のクチに入れた
バイス「・・・・・。」・頭から
突っ込んで、うしろ足だけを出している
ツバメの獣人「所長。」・端末を
持って、所長室に入ってきた
「ジジ…。」・蛍光灯が、ついたり
消えたりした
クロムたち「・・・・・。」・天井を
見た
ツバメの獣人「あれ、について
報告を…。」・クロムに端末を見せた
クロム「ふむ…。」・端末を受け取った
ぷー太郎「クロムさん。あれって?」・
書類をぷー吉に渡して、クロムの
ところに来た
クロム「エネルギーの揺らぎのことだよ
。3日前だったかな。ここから東の場所
。三日月諸島に発生してね。注意深く
見ているんだ。」・ぷー太郎に答えた
ぷー太郎「3日前か…。クロムさん。
あれ、のことを詳しく教えて。」・
少し考えたあと、クロムに言った
クロム「じゃあ、場所を変えようか。
」・立ち上がった