TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

モンダイジ団 名前編

一覧ページ

「モンダイジ団 名前編」のメインビジュアル

モンダイジ団 名前編

17 - 第16話 サイド タエ

♥

41

2022年08月07日

シェアするシェアする
報告する

サイド タエ


ダイキが、ダイキじゃなくなる気がしたから、本当は名字で呼びたくなかった。

でも、私はそう言えなかった。

『ダイキと友達でいて欲しい』

私は……ダイキの友達として、ダイキが前に進むことを応援することを選んだ。

自分のエゴを、グッと飲み込んだの。

「だ、だったら、私のこともタエって呼んで……!ダイキ……ううん、キノを一人にさせない……!させないから……!」

せめて、一人で先に行かせないように、無理させないように、隣に居ようって決めたんだ。

だから、私も名字で読んで欲しいって頼んだ。

元々本当の名前じゃないし、由来なんかも分からない適当につけられた名前より、私はダイキやダイチと一緒に考えた名字の方がいい。

どんな理不尽なことにも“タエ”られる、みんなと一緒にいるなら、こっちの名字の方がずっといい。



…………でも、

『これからよろしくな!ユイカ!』

初めて私の名前を呼んでくれた、あのときの太陽みたいに眩しい笑顔が、今も脳から離れない。

あのときから、ずっとずっと、ダイキは私のヒーローだった。

ダイチじゃなくて、ダイキに私は救われたから。

もう、あの笑顔で、私を読んではくれないのだとわかっている。だからこそ、そのことがすっごく苦しかった。

……ダイキを、ううん、“キノ”を、今度は私が助けるんだ。だから、我儘は、言っちゃダメだよね?

「……ユ、じゃないな。“タエ”、どうかしたのか?」

ズキン、と胸が痛んだ。それに気づかないフリをして、私は無理矢理笑ったみせた。

「う、ううん。なんでもないよ、“キノ”」

あれ以来、私はダイキの名前を呼べていない。

モンダイジ団 名前編

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

41

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚