弟、それは兄弟だとか、全くと言っていいほど恋愛感情と結びつかない単語だ。
なんとなく、モヤっとした感情が湧いてくる。
暫くしておらふくんが通話に入ってきた。
それからいつも通り、という訳でもなく。
リーダーであるドズルさんに飲みに誘われたら、みんなホイホイ着いていくのは当然だ。
しかも奢りだそう。
鼻歌交じりになった鬼畜企画のエンドラ戦。
楽しめるのはいいこと、のはず。
お酒なんて呑めないし、飲んだこともないのに。
空気に酔うってこの事かぁ。
珍しくあんまりお酒を飲まないめんの方を見る。
隣だから視線に気づいたのだろう、めんと 目線が絡む。
少しふわふわした頭で会話を試みるも、「こいつダメそうなんで、連れて帰ります。」なんて言われてしまった。
確かに、酔っ払いが家に帰れないのは聞いたことがあるけど、俺は酔ってないから。
少しムッとした表情で反論したら、一緒に帰ろ? なんて言われてしまった。
最近避けられてる気がしてためんからそんな言葉が出てくるなんて…! と少し感動した。
幸い家も近所だし、一緒に帰れるのは懐かしい気持ちになる。
🐷side
酒を一滴も飲んでいないおんりー。
空気に酔ったのはわかるが、そんなにふわふわするものなのか?
若干の疑問を抱えながら一緒に帰ることにした。
家が近所だからな。
残りの4人は楽しそうにお酒を飲んだり喋ったり。
メンバーの仲はいいしまた来るだろ、なんて思っておんりーの肩を担ぐ。
おんりーには言えないが、身長が低くて片足が浮きかけている。
取り敢えず2000円置いてそそくさと店を後にした。