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鷹槻れん@コノカレコミカライズ

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#フェチ
#素人作品
YAMATO
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#ほのぼの
「頼子ってさ、何で化粧しないの?」
久々に女子大時代の友達と再会すると、みんな綺麗に化粧をしていた。
集まったのは特に仲のよかった悪友3人。悲しいかな、みんな揃って彼氏が居ない。
だからこそ、土曜の午後に、ファミレスなんかに集まることが出来るのだ。
でも、それと化粧をするしないは別の問題。いや、むしろ居ないからこそ綺麗に装飾するべきなのかも。
だって私達ももう28だもの。
この年になってもスッピンで勝負しようだなんて物好き、そうそう居るもんじゃない。
女の子は普通、物心がつき始めると、お洒落に気を遣うようになるのだから。
中学生だって高校生だって――いや、もしかすると最近は小学生だって!――女の子はトイレに行くたびに鏡の前で髪を梳かしたりちょっぴり色つきのリップを塗ってみたり、そう言うことをするようになっているんじゃないかしら。
私だって……そんな人並みのお洒落には興味もあるし、異性から「綺麗だね、可愛いね」って思われるように努力したいとも思ってる。
ただ――。
何だか表立ってそう言うことをするのが照れくさく思えてしまう。
私、小さい頃からそんなところのある子だった。
人前で鏡を見るのが凄く苦手だったし、「あんたみたいな不細工な子が鏡見たって仕方ないじゃない」。いつもそんな風に言われるんじゃないかとビクビクしていた。
別に誰かに「ブス!」って言われたことがあるわけでもないのに、ただ漠然と自分はお洒落をしてはいけないんだ。そんな風に思っていた。
それは長じてからも変わらなくて。
ドリンクバーだけで何時間粘れると思う?
学生の頃のようにくだらないことを言いながら、実際にそれを注文して、五分余りが経過している。
みんな各々好きな飲み物を手に席についていた。
私の顔をしげしげと見つめて問うてくる明美に、
「何か悪いことしてるような気になるんだもん」
消え入るような声でそう言うと、明美だけでなく則子までもがぽかん……とした顔をした。
「どうして?」
二つの口から同時に発せられる至極まともな問い。
本当にどうしてだろう。自分でもハッキリとは分からないけれど……もしかしたら。
ふと思い当たることがあって「あのね」と話し始めると、二人が目を輝かせながら近付いてきた。
興味津々って顔に貼り付けてあるの、バレバレよ?
さっき、注いできたばかりのジュースのことも忘れてしまっているみたい。
さして面白い話をするわけでなし。ふと盗み見た目の端で、存在を忘れられたグラスから一筋の水滴が流れ落ちるのが見えた。それに合わせたように氷がカラン……と軽やかな音をたてて薄まったジュースに沈む。
その音に押されるように私は話し始めた。
コメント
1件
うわあ、めっちゃわかる…!!「私みたいな不細工が鏡見ても仕方ない」って、心のどこかにそういうブレーキかかってるの、すごくリアルで切なかった😢 28歳になって友達と再会した場面も、みんなそれぞれの人生があって「化粧してる/してない」にまで価値観が出てるのがエモい。主人公が話し始めるシーンの水滴と氷の音、すごく映画的でドキドキしたよ🎬✨ これから主人公がどう変わっていくのか、もう気になりすぎる!!続きが待ち遠しい〜🌸