クロノアさんとの行為は、苦しくて、つらくて、痛くて。
でも、嬉しくて、幸せで、すごく満たされた。
何度も何度も、クロノアさんは気を遣ってやめようとした。
だけど、やめてほしくなくて、痛みも苦しみも全部が嬉しいから首を振って続けてほしいと懇願した。
「やめ、ないで…ぃやです、」
「っ、けど…」
「いま、やめたら…きらいになります…ッ」
「そ、れは困るな…」
じわじわとお腹に広がる熱も、じくじくする痛みも、全てを受け入れたいから。
「すきです、だいすきです…」
「俺も好きだよ、大好き」
「うれしいです、…」
「ッッ…これ以上、煽んないでよ…ホントに歯止めが効かなくなるから…ッ」
クロノアさんの背中に爪を立てないようにしがみつく。
「我慢、しないでください…クロノアさん…ッ」
「あ゛ぁ、もう!知らないよ!」
こんな取り乱すクロノアさんも初めて見た。
それも嬉しくて、いろんな表情のこの人を見れて心があたたかくなる。
「ほら、俺の背中に爪立てていいからしっかり掴まっててね」
「はい…っ」
「俺にも傷をつけて、俺も痕、残すから」
「はぃ…ッ」
首筋を吸われる。
ちくりとした小さな痛みが嬉しい。
「もっと、してください」
「そんな誘い文句、どこで覚えるのさ。俺以外にはしちゃダメだよ」
「誘い文句…?…クロノアさん以外はいやです…」
「そういうとこ…。…約束ね?俺以外にはしたらダメだよ」
「うん」
息が上がっていって限界が近くなる。
「ん、ぁ…はぅ…」
「ん、イッとこうか」
「ひゃ、あ…!」
頭の中が真っ白になってふわふわとした多幸感に包まれる。
「可愛い、好き」
「おれも、好きです…」
優しく抱き込まれ、その背中に再び手を回した。