二限目終わり
私、枯月朱南は思いました。
流石にボーダー以外に友達を作って距離を置こうと
私の前の席……笹森くんの隣の女の子
静かに本読んでて、おとしやか?という感じ
女の子なら私も話せる……
大丈夫、いける
『ねぇ、あのー?』
「……はい?なんですか?」
『名前、なんていうの?』
「御空すみれです。一応学級委員長です」
『すみれ……ちゃん、私は……』
「知っています。枯月朱南さんですよね?流石に転校生は覚えています」
『そ、そうなんだ?』
あれ?初対面ってなんて話せばいいんだろ?
え?友達になりたいとかでいいのかな?
「それで、なんの用ですか?」
『えっと……』
やる。いける。
『友達に……なってほしくて?なんか仲良くしたいなーと………』
「…………構いません、常日頃暇なので。」
『ありがとう……!すみれちゃん』
「別に。朱南……さん」
『朱南さんは肩苦しくない?』
「朱南だと馴れ馴れしくないですか?」
『……友達じゃん』
「じゃあ朱南で」
『よろしく!』
「よろしくお願いします」
こうしてボーダーじゃない友達ができたのだった。
『えっ……すみれちゃんってボーダーだったの!?』
「あくまでも研究員です。嵐山隊みたいにキラキラして近界民と戦っているわけじゃないです」
『そうなんだ〜……』
ボーダー…………だった
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in昼休み
やっと授業が終わり、昼休み
米屋先輩が来るとかふざけた事を言っていたので、すみれちゃんと昼食を取ろうと思います
『すみれちゃん……!お昼ご飯一緒に食べない? 』
「構いませんよ。しかし……」
『どうしたの?』
「………」
なんだか気分が悪そうな顔をして廊下をチラチラと見ている
なにかいる?
とか思ったが、人が多くて見えない
「………朱南さんを探している米屋先輩。」
『……えっ、』
「ほら、キラキラとした目でこっちを見ていますよ」
『本当だ……』
なんで分かったんだろう
米屋「おーい!朱南ちやーん!!」
「どうぞ、行ってきてください」
『……私、生きて帰ってこれないかもしれない』
「では来世で」
『また来世で……』
恐怖を覚えながら米屋先輩のところへと歩いていく
米屋「お、朱南ちゃん。ちゃんと待っててくれたんだな!」
『………ソウデスネ』
米屋「一緒に昼飯どーだ?」
『えーっと……』
そうだ、すみれちゃんがいるはず
教室を見渡すが、すみれちゃんの姿はなかった
『いない……』
米屋「お友達はどっか行っちゃったみたいだなー?」
『………』
いやだ。行きたくない
そうだ、ヒカリが………
いないんだった……
米屋「んじゃあ?」
『………行き…ます』
米屋「そーこなくっちゃな!昼飯持って着いてこい!」
『分かりました……』
再び廊下に出ると人でごった返していた
『人が多い……』
米屋「ふつーだろ?」
『そうですかね……』
女子の割には身長高くて良かった
米屋「ん?お、京介ー!!」
米屋先輩はスタスタと先に行ってしまった
『ちょっ、米屋先輩…!?』
はぐれるって
確かこっちの方に……
あ、いた
『米屋せんぱっ……!』
ドン
誰かにぶつかってしまった
?「痛った……」
謝らないと……
『ごめんなさ……い?』
香取「痛いんだけど!ちょっとアンタ!」
葉子ちゃんだ
……私のこと忘れられているけど
当たり前か……
?「まぁまぁ葉子ちゃん……どーどー」
香取「うるさい!雄太は黙ってて!」
?「えー……」
『ごめんなさい……悪気はない』
米屋「あれ〜香取ちゃん?わりーなwこの転校生俺のだからさ〜」
私、物じゃないんだけど
香取「はぁ!?あんた…………」
?「………葉子ちゃん?」
香取「……雄太、いくわよ」
?「ちょっと、葉子ちゃん……」
香取「何?」
?「分かったから〜……ごめんね転校生ちゃん」
『嵐のように過ぎ去っていった……』
葉子ちゃんに忘れられていたのは悲しい
一応命の恩人なのに……
米屋「大丈夫か?朱南ちゃん」
『……米屋先輩が勝手に行くからです』
米屋「それはわりーって」
『もういいです』
米屋「怒ってる?」
『別に怒ってませんよ?………人が多いところは苦手です……』
米屋「わーったよ、早く連れてくから」
『そこまで偉そうには言ってませんよ』
米屋「はいはい、お・嬢・様」
『………』
すっごい嫌だ
米屋「着いたぜ」
『ここは……?』
米屋「校舎裏?的なやつ!中庭はバレー部がいるけど、ここ日陰だから誰もいなくていいことだろ?」
『そうですね』
ここならゆっくりできそう
………米屋先輩がいなければ
すみれちゃんがいれば……
米屋「ま、早く食べよーや」
『そうですね』
弁当を広げて食べる準備をする
米屋「うっわ!めっちゃうまそー!1口オレにちょーだい?」
『え”…………いや、ちょっと……』
米屋「オレのと交換してやるからよー」
『……わかりましたよ』
米屋「サンキュー!」
何でこの人と昼ごはん食べてるんだろう……
悪い人ではないのは分かる
わかるけど……
米屋「ん?どーした朱南ちゃん?」
『いえ、別に』
米屋「あ!てか朱南ちゃん今日の放課後は空いてる?」
『あー………』
ホントは空いてるけど……
『まだ引っ越してきたばっかりで、やることあるんですよ』
米屋「とか言って、誘いに乗らないつもりだろ〜?」
『………まさか』
米屋「え、ガチ?」
『…………というか、私の予定が空いていたとして何になるんですか?』
米屋「そりゃー朱南ちゃんと”お話し”したいからに決まってんだろー?
『そんなの学校でいいじゃないですか』
米屋「つれねーこと言うなって!ほら、ファミレスデート?的なことやろーや」
『………』
この人今さらっとデートとか言ったよ
高校生とかだったらそう言う人いるんだ……
米屋「で、どーだ?」
しつこいしな……仕方ない
『分かりました、行きましょう』
米屋「マジ?よっしゃ!」
私のこと探ってきたら即帰ろ
レ〈シュナ〉
『……!』
レプリカが耳元で話しかけてきた
レ〈ユーマのガッコウにも近界民が現れた〉
『(今離れるよ)』
『米屋先輩すみません、知り合いから電話きたので一回離れます』
米屋「おー行ってこい」
『はい』
どこでレプリカと話そう……
誰もいなさそうな場所がないか辺りを見渡す
あ、体育館……あそこなら
急いでそこに向かった
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遅れましたが、
みなさん新年おめでとうございます
始めたばかりの時は全然ハードもコメントを全く付かなかったです……
時には数ヶ月サボり、時には毎日連続で上げたりと
変な事をしていた私ですが
今はハートの数も増えてきてコメントもちょっとずつ増えてきていて嬉しいです!
変な事を繰り返しやると思いますが、
これからもよろしくお願いします!
全然関係ないけど、地震大丈夫でしたか?
私は寝ていて家族に起こされるまで気づきませんでした…
私の住んでいるところは震源地からまあまあ離れてるんですが
棚のもの(軽いやつ)が落ちてきて危機を感じました……
マジでみんな地震気をつけて!
ていうお話しでした
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