【注意】
・ゆり組メイン
・BLです
・捏造
・本人様とは関係ありませんので迷惑をかけることのないようお願いいたします
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♢ side Miyadate Ryota
俺は、「渡辺 翔太」という男が好きだ。物心がついて彼と一緒に過ごすようになってから、ずっと好きだった。小学生になっても、中学生になっても、大人になってからもずっと想い続けていた。
……翔太のどういう所が好きかって?
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ダンス練習の時。
Hika「休憩!15分くらい取るから、しっかりマッサージと水分補給してー。」
「はぁ……(今日なんかしんどいな……昨日しっかり寝れてないからかも……、)」
『舘さん。』
「!、翔太……?」
Shot「ちょっと横になってこい。」
「え?」
Shot「良いから、照には俺が言っとく。」
「……あ、ありがとう……?」
Shot「ん。」
少ししたメンバーの異変に気付く所。
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とある荷物を移動させる時。
Fuka「んあー!重いってこの荷物!何入ってんだよこれ……。」
「っほんと、重いな……。」
Hika「俺も持つよ。」
「あ、ううん俺大丈夫だから、ふっかの持ってあげて。」
Fuka「え?でも舘さんの方が絶対重いって……。」
「俺は大丈夫だよ。」
その時、ぐいっと違う力を感じる。
「!、」
Shot「俺も持つから。」
「え、いや良いって……、」
Shot「キツいんならキツいって言え。」
「(……まぁ、確かに1人で持つのはキツいけど……何で気付くの、?)」
Fuka「ゆり組ぃ〜。」
Shot「おいうっせぇぞふっか。」
Fuka「怖いですよー翔太さん。」
Abe「ゆり組の気配!!」
Ren「阿部ちゃんちょっと力抜かないでってっ、!」
Abe「あごめん。」
さり気ない優しさ。
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自宅。
「げほっ、けほ……う”〜……、」
とある日に風邪を引いてしまった。熱もまぁまぁ高くて、何かを食べようにも、薬を飲もうにも体が動かない。
そんな時、枕元に置いてあったスマホが鳴る。
「ん……?」
どうやらメッセージが届いたようだ。
“何か必要な物あるか?”
「……翔太だ……(普段あんまメッセージ送んないのに……こういう時はちゃんと送ってくれるんだ……、)」
“ご飯も食べれてない、薬も多分無い”
“今から行くから待ってろ”
「え……(来てくれるのはありがたいけど……風邪移しちゃうと嫌だしな……、)」
“風邪移しちゃうから大丈夫だよ”
“病人は大人しく寝てるだけで良いから”
“でも悪いよ、だから大丈夫”
“移った時は代わりに涼太が来てくれんだろ?”
「(……まぁ……そのつもりだけどさ……何でいつも見抜かれるかなぁ……?笑)」
“分かった、じゃあお願いします”
“寝とけよ、鍵は出来たらで良いから開けといて”
“うん、ありがとう”
「っけほ……(……でも、来てくれるのは嬉しいかも。)」
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少し眠っていたようだ。遠い意識が覚醒し始めると同時に物音が微かに聞こえる。その物音を確かめようと横に顔を向けると、そこにはキッチンで何やら作業をしている男の姿があった。今はあまりハッキリとは見えていないが、身長とシルエットから多分翔太だろうと推測した。
「……しょーた……?」
彼の名前を呼んでみる。
Shot「……はよ。」
彼の声だ。
「……来てくれたんだ……。」
Shot「当たり前だろ、さっき連絡したんだから。」
「……いや、寝ちゃってたから……夢かなって、思って。」
Shot「……夢じゃねぇよ。」
「……ありがとう。」
Shot「……それより、体調は?」
「あんまり変わってないかな……さっきも言ったけど、薬も飲めてないし、ご飯も食べてないし……。」
Shot「じゃあ、お粥くらいは食える?」
「……作ってくれたの?」
Shot「味付けは適当にしといた。」
「……うん、いい匂い。」
Shot「涼太よりかは上手くないけど。」
そして、彼はスプーンでお粥を掬い俺の口元にずいっと食べろと促してくる。
「……1人で食べれるよ?」
Shot「俺がしたいの。」
「翔太がしたいってどういう事……笑」
Shot「別に良いだろ。」
「……んじゃあ…………あーん……?」
丁度いい暖かさが、口元に広がる。
Shot「……どう?」
「ん……おいひぃよ。」
Shot「良かった。」
「……なんか、懐かしいな。小さい頃は俺が翔太の事看病してた側なのに。」
Shot「……あれは昔の話だし、親が共働きだったから仕方無い。てか俺頼んでない。」
「だって心配だったんだから。」
Shot「……まぁ、普通に嬉しかったけどさ。」
「……んは笑、良かった。」
Shot「……その、涼太。」
「ん?」
何かを言いたげな顔をしているが、何故か顔が真っ赤で俺はビックリした。
「え、ど、どしたの?」
Shot「…………き、」
「え?」
何か言ったようなのだが聞こえなくて、俺が聞き返すと。
Shot「っだから、好きって言ってんの!」
「……す、き……?」
Shot「……涼太の事。」
「……えっ、」
友人として?メンバーとして?それとも、恋愛的に?
「……れ、恋愛……的に……?」
Shot「……、」
こくりと頷いた。
「……ほ、ほんと……?」
Shot「っ返事、くれないの?」
「俺もっ、俺も……好き。」
Shot「!、」
そう返事をすると、ぱぁっと笑顔が咲いた。
……そういう所が大好き。
♢
それから俺と翔太は2年ほどの付き合いになった。同棲もして、俺は毎日翔太に料理を作って、翔太は家事を手伝ってくれる。まさに理想の彼氏?彼女?分からないけど。俺的には彼女だと思ってる。
……だけど、俺には悩みがあった。
“Snow Man 渡辺翔太、恋愛ドラマ主演決定!”
ネットニュースでは、そんな速報がすぐに流れてくる。
「……恋愛ドラマ……、」
俺的にはちゃんと喜ぶべきなのだ。だって、愛する彼女が仕事としてテレビで活躍している。
「……っ、」
だけど、俺は素直に喜ぶ事は出来なかった。
ガチャッ
『ただいま。』
「!、お、おかえり……。」
その日、翔太が仕事から帰ってきた。
Shot「ニュース見た?」
「……うん見たよ、おめでとう。ドラマ主演なんだって?」
Shot「そう、久々に主演かも。」
「だね、ちゃんと見るよ。」
Shot「見なくていいって、恥ずかしい。」
「ううん、だって大好きな人が出てたら見るでしょ?」
Shot「……お前……あんまさらっと言うなよ……、」
「嫌?」
Shot「っだから、恥ずいんだって……、」
「ふふ笑、翔太も見るでしょ?俺がもし出てたら。」
Shot「み、見るけど……。」
「それと同じ。」
Shot「……ったく……、」
……でも、本当は嫌だ。
「……ねぇ、翔太。」
Shot「ん。」
「……俺の事、捨てないよね。」
Shot「……は?」
しまった、つい本音が出て……。
「っあ、ご、ごめん忘れて!何でもない……から、」
Shot「……。」
すると、彼は持っていた荷物をするりと床へ下ろして、こちらへ歩み寄ってくる。
「え、な、何……?」
Shot「捨てる?んな訳ねぇだろ。」
彼の少し大きな手が俺の頬にぺたりと触れる。
Shot「俺には涼太しか居ねーから。」
「!、」
にやっと笑う彼の顔を見て、俺は安堵した。この人なら、大丈夫だと。
「……うん、ありがとう。」
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