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『プロローグ 終わりから始まる物語』
【4階 展望プール】
荒「おぉ…めっちゃ綺麗だな」
どうやら今は夜のようで、満点の星空が輝いている
秘「…こんな綺麗な中で泳げるのか」
荒「どうする?!俺たちも泳ぐか!?」
秘「全員の名前を知ってから泳ごうな」
荒「だなだな!ならさっさと全員の名前聞きに行こう!」
瑞稀はプールサイドを走り出した
秘「ま、待て!危ない!」
荒「うわぁ!」
?「っ…!」
言ったそばから誰かとぶつかった
荒「…あっ!悪い!大丈夫か?」
?「…気安く触らないで!この獣!」
荒「えぇ!てか…全裸じゃん!」
ぶつかった女の人は服を全く着ていない全裸だった
?「私の顔に傷がついたらどうするつもりだったの!?」
荒「す、すまない…」
?「死んで償いなさい!ほら、そこにいるゴミ屑も見てないでさっさと謝りなさい!」
秘「俺もか!?…すいませんでした」
俺は訳もわからず頭を下げた
?「よろしい!」
紅「私の名は紅葉美麗!絶世の美女で超高校級の幸運ですわ!」
荒「あぁ、あの一般人が選ばれる…」
紅「そう!神は美しすぎる私に名誉を与えてくださったの!」
荒「よし、ハナビ。急いで3階へ行こう」
秘「え?」
瑞稀は俺の腕を掴み、一目散に走った
紅「ちょっと!お待ちなさい!」
美麗の声が聞こえる
ただそれを無視して、走り続け、エレベーターに駆け込んだ
【3階 図書室】
3階は図書室だった
天井まである本棚にはぎっしりと本が詰まっていて、本特有の匂いがした
荒「大きい声出しちゃダメだぞ」
秘「瑞稀がな」
?「…」
荒「あ、人がいるぞ…」
本を真面目に読んでいる男がいる
秘「話しかけるか…」
荒「俺に任せろ」
俺たちは何故かゆっくりと屈みながら近づいた
荒「おーい」
?「…なんですか?」
荒「よかった、名前を聞きに来たんだ」
?「名前…ですか」
秘「そうだ」
?「その前に、こんな故事成語は知っていますか?」
秘「え?」
?「蛇足、意味は無駄なもの。必要のないものを表すようです」
荒「それが…なんだ?」
蛇「私の名前は蛇足吾郎、超高校級の小説家です。以後お見知り置きを」
秘「…よろしく、吾郎」
蛇「はい、それと奥の個人スペースにもう一人いるので行ってみてくださいね」
荒「わかった、ありがとう」
【個人スペース】
五つに仕切られた個人スペース、とても快適そうだ
荒「じゃあ一つずつ扉を開けてくか!」
秘「いや、その必要はない」
一つだけ、鍵のかかっていないスペースがある
俺はそこのドアを叩いた
荒「そこにいるのか!」
?「…」
ドアがかすかに開き、出てきたのは
?「あ、あの…なんですか?」
秘「邪魔しちゃったか?」
?「いえっ…全然大丈夫です」
荒「名前を聞きにきたんだ」
兎「私は兎月千代です…全然実力はないんですけど一応超高校級の新体操選手です」
荒「そうか!よろしくな!」
兎「は、はい…じゃあ私はこれで」
そう言うとそそくさと個人スペースへと戻っていった
俺たちは2階ヘと向かった
【ツウシンボ3】
・紅葉美麗 超高校級の幸運
身長 170センチ
体重 42キロ
好きなもの 紅茶
嫌いなもの 泣き虫
・蛇足吾郎 超高校級の小説家
身長 180センチ
体重 50キロ
好きなもの 小説
嫌いなもの 話の通じない人
・兎月千代 超高校級の新体操選手
身長 165センチ
体重 48キロ
好きなもの こたつ
嫌いなもの 女子