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「すみませんすみませんっっ……」
私はかなり謝った。
「え~、そんな謝られるとなにか
してほしくなっちゃうなあ~」
え
「な、なにすればいいですか…」
私はつい、きょどきょどしてしまった。
相手は反社の社員。
何をされるかわからない。
「今からどこ行くの?」
「え、っとコンビニまで…」
男の人はにやっと笑った。
「じゃあ、なんか買ってよ」
私は咄嗟に
「そんなのでいいんですか?」
と言ってしまった。
「うん、全然いいよ~ 笑」
私は少し反省した。
反社だからって偏見を持っていたんだって。
そのあと、その人と一緒に歩きながら
コンビニまで向かった。
なにを話せばいいのかわからなかったから、
とりあえず名前の話で盛り上がったっていう
単純な理由で 名前を聞いてみた。
「お名前、なんて言うんですか?」
「ん~、なんだと思う?」
「えぇ、、、うーん、」
「はい、時間切れー 笑」
「えっ、そんなの聞いてないです」
「言ってないし 笑」
意地悪な人だな。
「俺の名前、蘭っていうの」
「へえ、蘭さんですか 可愛い名前ですね」
蘭さんは少しびっくりしたような顔を していた。
どうかしました?と聞くと、
「なんでもないよ~」ってへらへらしながら答えた。
コンビニに着くとさっきまで暗い外にいたせいで
目がちかちかした。
「蘭さん、なににします?」
「えー、俺今はビールの気分~」
さてはこの人酒好きだな。
「お酒よく飲まれるんですか?」
割とね~と笑いながら言われた。
お会計を済ませて外に出ると、
女の人が 立っていた。
その女性は顔をはっとさせて
瞬間、目をうるうるさせて
「蘭くんっ、、!」と言った。
私は意味がわからなくて困惑していた。
顔をあげて蘭さんの方を見るとなんだか
目が笑っていないような気がした。
「なんでここにいるの?」と蘭さんが言った。
「だって、、蘭君 急にいなくなるから…」
「知らないよ 着いてこないでって 言ったよね」
私はいくら聞いても意味がわからなかった。
相手の女系は決して若くは見えない
若作りって感じが酷く漂ってきた。
「もう来ないで。次来たら許さないからね」
蘭さんの顔は笑っていた。
だけど威圧感があって、見てるだけでも
潰されそうだった。
女の人はしょんぼりしながら帰ってしまった。
私が今のことを聞くためと口を開こうとすると
それより前に蘭さんが言った。
「ごめんね。気にしないで」
そのあと、蘭さんとはあまり喋らないで帰った。
蘭さんはたばこを吸いながら歩いていた。
私は過去に色々あったのでたばこが苦手だ。
煙が気管に入って、つい咳をした。
蘭さんはすぐに火を決して
大丈夫?と声をかけてくれた。
優しいのかなんなのかわからない人だ。
会社まで帰ると、蘭さんは
微笑みを浮かべて またね と言って部屋に入っていった。