テラーノベル
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(奏視点)
荒廃しかけた地下倉庫、ここがニーゴ・Knightsの作業場。
一番安心できる、落ち着ける。
入り口のトラップを回避できるのはメンバーだけ。誰も私たちの作業の邪魔はできない。
ガラッ ガチャン
「あ、」
「奏、報告が…」
「ちょ、まふゆ閉めないでよ!」
「ま〜まーwこの入り口面倒くさいけどさ、侵入者防止のためなんだから」
「招集かけてないのに…集まってくれたの?」
「うん!報告があるんだよね〜」
「まふゆ、これは止めないと駄目な戦争だと思う。 」
「宮女と神校が…衝突する」
「え…いつ?どこで…どうして…早く止めないt」
「奏落ち着いて!!2ヶ月後。神校に宮女が向かってくる。多分もう…止められない。」
「だね…リーダーの意志が強すぎる」
時を遡り、総統室(無視点)
『シツレイシマース』
「暁山だろ…入部した時からだが…」
『なぜ入るときに変声機を使うんだ?』
『…サァ…』『ナンデデショウネェ?』
「お遊びは終わり。今回戦争をする理由を聞かせてよ」
「これはこちらにとって人数的不利のある戦争。僕ら幹部的立ち位置の数も向こうの二分の一くらいじゃん」
「そんなの、負け戦になる確率も高くない?」
「…最近…武器の数も部員の数も増えただろ?」
「その情報が…武器業者の方から流出して、力を抑制したいがために…俺等を狙う輩が増えたんだ…」
司先輩の表情が重い。言葉が辿々しい
何か隠してることがあるの…?それとも…
いや、今は情報を聞かないと、
「その中の一組が宮女?」
「…そうだ。」
「その細かすぎる情報達、類のハッキングでしょ〜?凄いよね〜」
「あぁ。めちゃくちゃ感謝している。あいつのおかげで…少しでも…有利になれるから、な」
(地下室、奏視点)
「って。」
「情報までもう掴んでる…やる気…凄いね…」
「乱入するの、難しいかな…」
「ま、それでも…楽しもうね。」
「私は今回の戦争には参加できない。
貴方達の存在がバレたら…いつ人生が最期になるか分からなくなってしまうから、」
「じゃ、監視カメラの映像はいつも通り全部送ってあげるね」
「ありがとう、絵名。」
ニーゴの目的は
『戦争に乱入し、戦争に飢えた組織人を殺しによって救うこと』
私は、彼女らがボロボロの状態で組織に入った後に此処に勧誘した。彼女らには戦争の過酷さと
楽しさを
教え込んだ。
正体不明の第三組織に ワケがわからず殺されていく、
仲間の姿を何もできなかった絶望に暮れながら見つめることしかできない幹部の顔、
もっと…四人であの
残酷で、痛々しくて、愛狂しい、あの景色を
ずっと…ずっと、楽しんでいよう…
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