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僕は今どんな顔をしているのだろう。
白川さんが僕と会った時、不安そうな顔になっていた。
そして今も白川さんは黙りこくってしまっている。
どうやらあの時、というか今、僕のイライラが態度に出てしまったようだ。
大人として、本当に駄目だとわかっていても、ずっと僕の中でさっきのことがもやもやしていて、引っ込ませたくても引っ込めない。
「あの……。」
先に話しかけたのは彼女だった。
「たこ焼き、るぅ💛さんの分も買ったので、座って食べながら花火見ませんか?」
「そうですね。ありがとうございます。何円ですか?」
「いいんです。私が、るぅ💛さんと一緒に、食べたくて買ったので。」
その言葉に、胸が少しだけ、きゅうっとなった。
なんでだろう、と思いつつ、白川さんの方が大人だなと自分の駄目さにあきれてしまう。
「いえ、払わせてください。年上ですし。」
そういうと、彼女はしぶしぶたこ焼きの値段を言い、僕はお金を渡した。