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「○○ちゃんよろしくね。」
『……はい、』
手塚さんにお願いされたら、断ることは出来ないから、ちょっと気まづいけど、接客をする。
『、、ご注文はお決まりですか』
「…いちごミルクで」
『えっ、? 』
「ん?」
『いや、、何も、』
いちごミルク、先生苦手って言ってたじゃん。
前、私のちょっと飲んだ時。
甘すぎ、って散々文句言ってたのに、
結局、飲むんじゃん、笑
『お待たせしました…、』
「なぁ、今日って何時?」
『今日は…8時です、』
「ん、わかった。」
急に、どうしたんだろ、
なんとなく、予想はついてる。
昨日のことだろう。きっと。
「○○ちゃん休憩入る?」
『はい!今からお昼ご飯です』
「了解ー。じゃあと俺やるね。」
『はい。』
休憩が終わって、もう1回仕事に戻って、
今日の仕事が終わって、ロッカールームから出てきて、先生の元へ行く。
『お疲れ様です、』
「…おぉ、おつかれ。」
『帰りますか?』
「あ、うん、」
・
昨日降っていた雨は、もう降っていない。
だから、気まづい。
「昨日は、悪かった」
『…』
「姫野?」
『あ…私も。言いすぎました、』
「いや、いいんだよ。」
ねぇ、先生。
謝って欲しかった訳じゃないけどさ、
先生はまだ、私の事、 生徒 だと思ってる?
「…俺さぁ、」
急に先生が語り出すからびっくりした。
『はい』
「…1回、先生に告ったことあるんよ」
『…えっ、。』
うそ、、
先生も、、なの。
「そりゃあ、断られたよ?」
『…そうなんですね、』
「…だからか、姫野の気持ちすげえ分かる。」
『……え、』
先生、私が先生のこと好きって、分かって接してくれてたんだ。
てっきり、忘れたかと思ってた。
「あ、!わりぃ、好きじゃないかもなのに、笑」
『…好きですよ、、』
「…そっか、」
好きですよ、
好きに決まってます、
渡辺先生なんだから、好きになるよ。
『…先生は、断られてどうしましたか。』
「ずっとアタックしてた、笑」
『…アタック、』
「そ。荷物運ぶのも、授業で応えんのも。」
「全部俺がやって、先生に近ずいてた。」
私と、同じだ。
私は、告白なんてできなかったけど。
けど、1つ、明らかに違うことがある。
私は、断られたら、アタックなんか出来ない。
「けど、その先生。亡くなったんだよ。」
『えっ……』
「しかも、夏休み中に。」
「だから、最後なんてなかった。それから、その先生のこと、なんとか忘れて、先生に。」
衝撃だった。
そっか、先生には、最後がなかったんだ。
またね がないんだ。
そんなの 私は絶対いや。
『…先生っ!!』
「…だからって、元生徒と付き合えない。」
コメント
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ちょっと、ドラマより先にこちらは展開するのか!?(笑)ダブルで楽しめちゃうじゃん!
すっごく気になります…!笑 主さんが作る物語全部面白いですよね!!
え、!? ちょっと先生さようなら要素入ってる?違ったらごめんっ!