テラーノベル
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莉瑠は、眠っている時が一番幸せだった、もうそれしかなかった。幻聴で、思考が思うようにいかず、短期大学を卒業するだけで、疲れ果てていた。そして精神病院入院。ずっとなんとか考えようとあがいていた。しかし、知性は病んでいく一方だった。強迫観念のような思考。他人化した幻聴。ずっと普通に生きようとあがいて、悩んで、
考え続けても、莉瑠の思考は、正常ではなかった。
家にいる時は食事が楽しみだったが、もうそれも自由にならない。
それでも、病院食も唯一の楽しみだった。食事が運ばれてきたので、ベッドから降りて、机に向かった。
もう好きなように食べることもできない環境だったが、休むことだけはできる。短期大学で勉強をなんとかこなしてきたが、精神の病を抱えながら誰にも相談さえできず放置されていてつら過ぎた。(本当にもうなんにもしたくない)莉瑠はこれからどうなるのか不安しかなかった。常に頭の中で声が騒がしく、幻聴が聞こえれば莉瑠はわめき散らすだけだ。
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