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姉御は人混みのなかをすり抜け大通りにでた。
右手を上げてタクシーを止めた。🚕タクシーに乗り込むと紙切れを運転手に渡す。
タクシーは発進した。🚕💨
「どこにいくんですか?」
「いけばわかる」
「。。。。」
姉御は足を組み、窓の外を眺める。15分くらいするとタクシーは路肩に停車した。「1580円です」
姉御はカードを渡す。ブラックカード。。。姉御はかなり裕福な家庭で、両親と弟さんがいる。
「〇〇株式会社」見たところかなり大きな会社だ。
姉御は躊躇せず会社にはいっていった。受付に向かう。
「いらっしゃいませ」
「藤波京子です。」
「総務の牧田から伺っております」受付
受付嬢の案内でエレベーターに向かい3人でエレベーターに乗り込んだ。
「姉御どこに何しに来たんですか?」
「ネギ少し黙ってろ😤」
13階で僕たちは降りた、社内は忙しそうにみんな走り回っている。
「営業ニ課」
こちらが若林が使ってたデスクになります。受付嬢が鍵を姉御に渡した。
姉御は鍵を受け取ると引き出しを開け何やら探り出す。
SDカードを名刺入れから抜き出し手に取った。
「これで私の用はすみました」
エレベーターに乗り一階へ向かう。
「ネギ一階に着いたら左の受付嬢の左肩みてみろ」
「えっ」
エレベーターが一階に着き、受付へ向かう。僕と姉御は受付にお辞儀をし会社を後にした。
「どうだった?」
「手がありました。。。」
「どんな手だ?」
「手意外に何か表現あるんですか?」
「お前バカだな、あれは女の生霊だ」
「なんでわかるんですか?」
「爪にマニュキュアしてただろボケ」
姉御の話によると生霊はカラーで見えることが多いらしい。亡くなった人は多くは白黒のようだ。
姉御は会社をでるとタバコに火をつけた。「ネギタクシー見つけろ、次いくぞ❗️」
僕は必死に手をあげタクシーを止めようとするが止まってくれない。。。
「使えないなぁ」
姉御は物の1分でタクシーを止めた。
タクシーに乗り込むと〇〇警察にいくようドライバーに伝えた。
姉御はまた足を組み外を眺める。姉御は景色を見てるんじゃない、何か考えてるのか?不思議な人だ。
警察署に着くと、総合受付に向かう。
「山室刑事お願いします、藤波って言えばわかります。」
5分ほど待つといかにも刑事という男が姉御の元にきた。
姉御はSDカードを手渡すと僕の元へ戻ってきた。
「姉御なんだったんですか?」
「おっさんは、自殺なんてしてねぇあれは殺人だ。」
「えっ」
「ただ、ラッシュ時で犯人も特定出来ず警察は自殺として処理した。」
「あのSDは?」
「あれは、他殺の手引きをしたであろう男がおっさんを脅した、音声データだ。」
「なんで姉御がSDのこと知っていたんですか?」
「おっさんが教えてくれた、横領の疑いを問い詰めた時、おっさんをそいつが脅した、音声だ」
「殺人を立証するのはむずしいが、横領罪で罪を償わせたかったらしい。」
「サユリさんには、なぜ本当のことを言わなかったんですか?」
「立証できない殺人犯を恨む苦しみを与えたくなかったんだろ、おっさんが言わなくていいって」
僕と姉御はベンチに座り、おっさんの為にタバコに火をつけたが現れなかった。
夕暮れ時、帰宅を急ぐ人々たち、蝉はまだ力強く鳴いている。7日間必死に生きて未来をつなげる為に。
僕はずっといじめられっ子だった。理由もなく殴られた時は死にたいと思った事も沢山ある。けど今日、姉御と過ごした1日で命への価値観が変わり始めた。
おっさんも無念だっただろう。家族旅行楽しみにしていただろう。
「おっさんもこれで成仏したかもしれないな」京子
姉御はタバコに火をつけ、空に向かって煙を吐いた。
姉御は不思議な人だ。
✨次回予告✨姉御の弟さんと初対面オカルト変態、弟とは。。。
私の連載小説 「僕の神の手」も合わせて愛読頂ければ幸いです。
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