目を開けた。
薄暗い部屋の中。はっきりと見える1面の赤、紅、あか。
…あぁ、『また』これか。
左には赤いナニカ。赤く染まっている私の手。目の前には薄く息をしている君。
今すぐ助けてあげたい。のに。体が動かない。声も出ない。出てくるのは涙ばかり。
段々と視界が歪んでいく。薄れゆく意識の中、はっきりと聞こえた君の声。
「ごめんね。」
もういい、もういいよ。貴方が謝る必要なんてないじゃないか。むしろ謝らなくちゃいけないのは自分の方なのに。
嗚呼、やっぱり私は無力だ。
________どうして。
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僕は 君の__になりたかった。(???)