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瑠衣「仁、俺たち別れよう」
仁「は?なんでだ」
瑠衣「他に好きな奴が出来た」
仁「俺の知ってる奴か?」
瑠衣「いや、違う」
仁「そうか」
瑠衣「ホークアイズもやめる」
仁「別にやめる必要ないだろ」
瑠衣「俺がいたら気まずいだろ。だから早く新しい記録者見つけろよ。じゃあな」
静かな事務所に扉が閉まる音が響く
===
杖道視点
最近仁の元気がない。まぁ当たり前か。世界で一番大切な恋人に別れを告げられたのだから。
杖道「仁、ご飯はちゃんと食べているのか?」
仁「、、、、」
杖道「はぁー。ちゃんとご飯くらいは食べなさい」
仁「、、、、」
仁はろくに眠れてもいないみたいだ。目の下の隈が酷い。このままでは仁が倒れてしまうな。さてどうしたものか。
仁「おっさん、散歩に行ってくる」
杖道「ああ、いってらしゃい。気をつけていくんだぞ」
バタンと扉が閉まる
杖道「瑠衣、どこに行ったんだ。お前がいないと事務所が静かだな」
===
仁視点
瑠衣はどこ行ったのだろう。瑠衣が好きになった奴ってどんな奴なんだろ。俺は瑠衣に対して素直になれなかった。だから他の奴の所に行ったのだろうか。瑠衣がいなくなってからずっと考えている。俺は知らない間に瑠衣を傷つけてしまったのだろうか。
仁「瑠衣、、今でも俺はお前が好きだ」
もう二度瑠衣には会えないんだろうか。
モブ「あ、仁さん」
仁「ああ、どうした?」
モブ「ちょっと遠くの街のキャバクラに瑠衣さんによく似た人が働いているみたいなんです」
仁「は?」
瑠衣がキャバクラ?
モブ「俺の友人言ってたんですよ」
仁「そこ場所教えてもらってもいいか?」
モブ「はい。もちろんいいですよ」
本当にそこに瑠衣がいるならもう一度だけ会いたい
===
夜
仁「ここか瑠衣がいるのは」
仁が辿り着いたのは見た目が凄くハデな建物だった。するとちょうどお客さんを外まで見送るところだった
キャバ嬢「また来てね。待ってる」
瑠衣「ありがとうございました」
そこにはキャバ嬢と一緒にお客さんを見送る瑠衣がいた
仁「瑠衣」
瑠衣「!!?じ、仁!?なんでこんな所にいるんだよ」
仁「俺はお前がここで働いてると聞いて来たんだ」
すると瑠衣は急いで店に戻ろうとしたが仁が瑠衣の腕を掴んで引き留めた。
瑠衣「は、離せよ」
仁「なんでお前こんな所で働いてるんだよ」
瑠衣「お前には関係ねぇだろ」
仁「関係あるだろ。俺たちは、、、今でも仲間なんだから」
瑠衣「、、、、」
数秒の沈黙が流れた
キャバ嬢
「のるちゃん知り合い?」
瑠衣「いいえ。全く知らない人です」
仁「おい、待ってよ瑠衣!!」
キャバ嬢「お客様これ以上お店の前で騒ぐなら警察呼びますよ」
仁「っ、、、。分かった今日は帰る。また明日来る」
瑠衣「もうここへは来るな」
そう言うと瑠衣はキャバ嬢と一緒に店に入っていった
===
瑠衣視点
なんでこんな所に仁がいるんだよ。このままだと仁に”あの事”がバレるのも時間の問題だ。斜目町からかなり離れた場所だったのに。
瑠衣「仁、、」
俺は仁が好きだ。今もこれからもずっと。だけど側にはいられない。自分が側にいたら仁だけじゃなくておっさんに迷惑をかけてしまうし、ホークアイズの評判を落としてしまうだから、、、、。
瑠衣「俺はもう仁に好きって言える資格なんてないんだ」
瑠衣の頬に一粒の涙が溢れた
===
杖道視点
仁は杖道を連れ再びあのお店に足を運んだ
杖道「ここに本当に瑠衣がいるのか、仁?」
仁「ああ」
杖道「にわかには信じられないなぁ。瑠衣がこんな所にいるなんて」
仁「さすがに俺が入るわけにはいかないからおっさんに客として中に入って瑠衣に探りを入れてほしい」
杖道「分かった。やってみよう」
仁「頼んだ」
===
中もド派手な装飾がなされていた。杖道はテーブルに案内された。
スタッフ「いらっしゃいませお客様、どの子をご指名ですか?」
杖道「こののるさんって方をお願いします」
スタッフ「のるちゃんですね。かしこまりた。少々お待ち下さい」
少しすると瑠衣がこちらに歩いてくるのが見えた。久しぶりに見たは瑠衣は少し痩せたように見えた。よく眠れてないのか化粧で誤魔化ているが目の下に隈ができている。瑠衣と目が合った、瑠衣は目を大きく見開き驚いているようだ
瑠衣「な、なんでおっさんがいるんだよ」
杖道「仁に聞いたんだ。瑠衣がここにいるって」
瑠衣「、、、」
杖道「お酒を適当に見繕ってくれないか」
瑠衣「っ、、分かった」
そう言うと瑠衣は慣れた手先でお酒を作り始めた
杖道「まさかお前お酒飲んだりしてないだろうなぁ」
瑠衣「さすがに飲んでねぇーよ。他のスタッフさんが代わりに飲んでくれてる」
杖道「そうか」
瑠衣「ほら、出来た」
杖道「ああ、ありがとう」
早速本題を切り出す
杖道「なぁ、瑠衣。私と一緒にホークアイズに帰ろ。仁も待ってる」
瑠衣「帰らねぇ。俺はもうホークアイズを辞めたんだ」
杖道「まだお前はホークアイズの記録者だ」
瑠衣「は?なんで」
杖道「仁が瑠衣を辞めさせるわけないだろう。瑠衣は病気で休んでる事にしてあるからな」
瑠衣「、、、」
杖道「瑠衣、ご飯はちゃんと食べているのか?あまり眠れてないじゃないか?」
瑠衣「もう帰ってくれ。そんでもって二度ここに来ないで」
杖道「る、」
瑠衣は立ち上がるとスタッフになにかを伝えて店の奥に行ってしまった
スタッフ「お客様、お会計よろしかったでしょうか?こちら伝票になります」
杖道「あのる、のるさんは?」
スタッフ「のるちゃんなら少し具合が悪いから奥で休んでくるって言ってましたよ」
杖道「そうですか。あ、これ代金です」
スタッフ「はい。確かいただきましたまたいらしゃって下さいね」
杖道は瑠衣が歩いていった方を見つめ店を後にする
仁「おっさん」
杖道「仁」
仁「なにか分かったか?」
杖道「いや」
仁「そうか」
杖道「だがなにか私達に隠しているようだな」
仁「瑠衣、、」
仁はまだ瑠衣を好いている。瑠衣も仁をまだ好いている。仁の名前を出し時瞳が揺れていた。お互い好きなのにどうして、この二人は引き裂かれるんだろう
===
瑠衣視点
俺はまだホークアイズに戻れるのか?戻れるなら戻りたい!!三人でまた事件を解決して、ご飯食べて、、仁と、、、。
スタッフ「のるちゃん社長が呼んでるよ」
瑠衣「は、はい」
コンコン
社長「入れ」
瑠衣「失礼します」
社長「今日、仲間が来たらしいじゃねえか」
瑠衣「っ、、、。な、なにも話してないです」
社長「まぁ、健全な判断だな。じゃいつもの”ご捧仕”してもらおうか?」
そう言うと社長はズボンのベルトを外す。瑠衣は社長の”それ”を咥える
社長「相変わらず上手いなぁ。彼氏によく躾られてるんだな」
瑠衣「っ、、、」
社長「あ、今は”元”彼氏かwく、出すぞ、ちゃんと飲めよ」
瑠衣「っ、、」
社長「じゃ明日も頼むぜのるちゃん」
瑠衣は社長室を後にするとトイレに駆け込み口をゆすぐ
瑠衣「こんなんじゃ仁に合わせる顔ないよなぁ」
瑠衣は水を止めると、重い足取りでトイレを後にした
===
仁視点
瑠衣の隠し事ってなんなんだろう?俺に瑠衣を救う事が出来るんだろうか?
杖道「とにかく情報がほしいな。瑠衣が私たちにしてる隠し事はなんなのか。とりあえず瑠衣が辞める前の足取りを辿ってみよう」
仁「ああ、いくぞおっさん」
街
杖道「前日瑠衣は友達と出かけると言って事務所を出ていった。行くお店とか詳しくは聞いてなかったからな」
仁「その友達から聞いた方が早いみたいだな」
杖道「ああ、だがそれがどこの誰だか調べる必要があるな」
二人は色んなお店に聞き込みをした。だが目星情報はなかった。陽が傾き始めた
杖道「なにも見つからないなぁ」
仁「、、、」
杖道「今日はもう帰ろ。仁」
仁「あ、ああ」
事務所に歩き出そうとした二人を呼び止める声が聞こえた
友人「あ、あのホークアイズのお二人ですか?」
杖道「あなたは?」
友人「俺瑠衣の友達で。瑠衣を、瑠衣を助けてほしいんです」
仁「どういう事だ」
友人「瑠衣は俺のせいであそこで働いてるんです」
杖道「なに」
仁「あの日なにがあったか話してもらおう」
友人「はい。あの日俺たちは昼間はショッピングをしたり、ゲーセン遊んだりして遊んでました。夕方まで遊んで夕飯も食べようって事になって、ファミレスに行ったんです。そこで料理を注文して運ばれてきた料理を食べながら雑談して、食べ終わった俺たちは会計する為に立とおとしてそしたら俺が人相が悪い男ぶっかって、その男がヤ◯ザだったみたいで因縁をつけてきて。瑠衣が俺庇ってくれてそいつと話をする為に外に出ていて、俺は急いで会計を済ましてから外に出たんですよ。そしたら凄い人数に瑠衣が囲まれてて、俺はすぐに警察に電話したんです。しばらくしたら瑠衣がそいつらの一緒に歩いて行こうとしてたんで俺は瑠衣に
「瑠衣、どこに行くんだ!?!?」
瑠衣「俺は大丈夫だから心配すんな。あとこの事は仁たちは黙っていてくれ。心配、かけたくないんだ」と言うと瑠衣はあいつらに着いていたんです。だから詳しく事は知らなくてすみません。ただ次の日に瑠衣がホークアイズを休んでるって聞いてなにかあったか瑠衣の家に行ったら瑠衣はいなくて、、、友人から瑠衣に似た人が遠い街のキャバクラで働いてると聞いて俺、いってたってもいられなくて瑠衣に会いに行ったです。そしたら俺がぶつかった男と一緒にキャバクラに入っていくのが見えて、だから瑠衣は俺のせいで、、」
杖道「あまり自分を責めないで下さい。瑠衣が悲しみますから」
友人「ありがとうございます」
仁「おっさん、ネスト権限で踏み込む。瑠衣を取り戻すぞ」
杖道「ああ、分かった。迎えにいこう私達の大切な仲間を、、」
友人「瑠衣をよろしくお願いします」
===
瑠衣視点
今日もお店は賑わっている。俺は控え室で呼ばれるのを待っていた
瑠衣「、、、」
スタッフ「のるちゃん、社長がお呼びだよ」
瑠衣「っ、、はい今行きます」
コンコン
社長「入れ」
瑠衣「失礼します。お呼びでしょうか」
社長「早速だか”ご捧仕”してもらおうか」
社長はベルトを外す。瑠衣は”それ”を咥える
社長「あーやっぱりお前がやるのが一番気持ちいいわ。ここから見るお前は可愛いしな」
瑠衣「、、、」
社長「やっぱり今日は口じゃなくて”こっち”でイカせてもらおうかな」
社長は瑠衣身体をいやらしい目で見ている
瑠衣「っ、、それだけは」
社長「俺に逆らう気か?このワトスンノートがどうなってもいいのか?」
瑠衣「!?や、止めろ」
社長「じゃあとっと脱げ!!」
瑠衣は抵抗をやめて大人しく服を脱がされている
社長「綺麗な身体だな!真っ白だ」
瑠衣は身体全体に鳥肌がたった
社長「慣らさなくても大丈夫だよな?挿れるぞ」
瑠衣「やっぱりい、や」
仁!!
その時社長室の扉が吹き飛んだ
社長「な、なに事だ!?」
仁「ネスト序列21位ホークアイズだ」
社長「なに?なぜネストがここに」
瑠衣「仁!!おっさん!!」
杖道「私達の大切な仲間を返してもらいに来た」
仁「早く瑠衣から離れろ」
社長「ひぃぃぃ」
仁の気迫に社長はびびりまくっていた
杖道「瑠衣のワトスンノートも返してもらうぞ」
杖道は社長に近づき手に持っていたワトスンノートを取った。
仁「瑠衣、大丈夫か?」
そう言うと仁は自分のジャケットを瑠衣に着せてあげた
瑠衣「あ、ありがとう仁。おっさんもありがとうな」
杖道「瑠衣は私の大切な仲間だから。当たり前だ」
瑠衣「仲間、、」
杖道「ん?どうした瑠衣?」
瑠衣「俺、ホークアイズに戻っていいのかな?自分の失態でワトスンノートを取られて、二人迷惑をかけないようにしたのに結局迷惑かけちまった」
杖道「そんなの気にしなくていい。いくら迷惑をかけようと瑠衣を見捨てるような事は絶対ないからな、仁?」
仁「ああ。瑠衣以外に記録者を取るつもりはねーよ」
杖道「だそうだ。だから一緒に帰ろ瑠衣
、ホークアイズに」
瑠衣はボロボロ泣きながら
瑠衣「うん!帰ろう、ホークアイズの事務所に」
===
杖道「私は警察にこいつを引き渡してくるから先に帰っていてくれ」
瑠衣「分かった。いこうぜ仁」
仁「ああ」
コソ
杖道「仁、ちゃんと瑠衣と話すんだぞ」
仁「分かってる」
二人で事務所まで帰った。扉を開け
瑠衣「ただいま」
瑠衣はそういいながら事務所に入った
瑠衣「ちょっと離れていただけなのに懐かしく感じるなぁ」
仁「瑠衣」
瑠衣「ん?どうしたんだ仁?」
仁「お前は俺の事、どう思ってるんだ?」
瑠衣「お、俺は、、、仲間として好きだ」
仁「俺は瑠衣が他のやつが好きでもお前が事が好きだ」
瑠衣「っ、、、」
仁「なぁ瑠衣、聞かせてくれよお前の本当の気持ちを」
瑠衣「おれは、、」
仁「瑠衣」
優しい声で瑠衣を呼ぶ
瑠衣「おれも、俺も仁が好きだ。仁以外好きになんてなれねぇよ」
仁「また俺と付き合ってくれるか?」
瑠衣「俺でいいのか?」
仁「俺は瑠衣を愛してるんだ」
瑠衣「俺も仁と恋人になりたい」
仁「瑠衣、、」
二人はキスをして顔を見合わせて笑った
杖道「ただいま」
杖道が事務所に帰ってくると仁が瑠衣を抱きしめて二人眠っていた
杖道「よかった。上手くいったんだな。おやすみ二人とも」
そっと布団を被せ杖道は自分の寝る準備を始める。明日からはいつもの賑やかな日常が戻るだろう