テラーノベル
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💙「……はぁ。マジで最悪……」
渡辺翔太は、自宅のベッドの中で一人、熱い吐息を漏らしながら天井を睨みつけていた。
数日前から少し喉が痛いとは思っていたが、夕方になって急に寒気が押し寄せ、体中の関節が重く軋み始めたのだ。
自分で体温計を脇に挟み、ピピピ、と鳴った数字を見て絶句する。
『38.6度』
完全に風邪だ。一人暮らしの部屋は静まり返っていて、余計に寒々しく感じられる。何か口に入れなければいけないのは分かっているが、ポカリを買いに行く体力すらない。
いつもなら限界まで一人で耐えようとする翔太だったが、高熱のせいで頭がボーッとして、心まで弱りきっていた。
スマホを握る手が小刻みに震える。トーク画面を開き、迷った末に、一番会いたい人の名前をタップした。
【翔太:だめだ、風邪ひいた。熱めっちゃある。……涼太、たすけて】
ツンデレな自分が、お酒も入っていないのにこんなに素直なSOSを送るなんて、普段なら絶対にあり得ない。でも、今の翔太にはそんなプライドを守る余裕はなかった。
既読は一瞬でついた。
【涼太:今すぐ行く。15分だけ待ってて。何も動いちゃダメだよ】
その文字を見ただけで、翔太の目の奥がじわりと熱くなった。
予告より少し早く、10分で玄関の鍵が開く音がした。合鍵を使って入ってきたのは、少し息を切らし、お洒落な紙袋をいくつも抱えた宮舘涼太だった。
❤️「翔太……!」
涼太は荷物をリビングに置くと、速攻で寝室へと入ってきた。ベッドに横たわる翔太の横に腰掛け、少し冷たい大きな手で、翔太の熱いおでこにそっと触れる。
❤️「すごい熱だね。辛かったね、すぐ来られなくてごめん」
💙「……ううん。涼太、きてくれた……」
いつもなら「勝手に来るな」と悪態をつくはずの翔太が、潤んだ瞳で涼太の手を気持ちよさそうに頬にすり寄せた。その無防備な姿に、涼太の心臓がドクンと跳ねる。
❤️「冷えピタ貼ろうね。あと、ゼリーとおかゆも買ってきたから……」
💙「おかゆ、いらない……」
❤️「え?」
💙「……それより、こっちきて」
翔太は掛け布団から細い腕を伸ばすと、涼太のシャツの裾をぎゅっと引っ張った。熱のせいで顔も耳も真っ赤に染まった翔太が、上目遣いで涼太を見つめる。
❤️「翔太……?」
💙「……寂しかった。一人は、やだ。……涼太、ちゅーして?」
心臓が止まるかと思った。
あの渡辺翔太の口から、お酒の力でもなく、こんなにストレートで甘いおねだりが飛び出すなんて、涼太の想像の範疇を遥かに超えていた。
❤️「翔太、風邪がうつっちゃうよ」
涼太は理性を総動員して、低く掠れた声で優しく諭そうとした。けれど、弱りきった翔太は、涼太の手をさらに強く握りしめる。
💙「いいの。うつってもいい……。涼太の、して……っ」
潤んだ瞳から、一筋の涙がハラリと枕にこぼれ落ちた。
──プチッ、と。
涼太の中で、翔太を思いやるために張り詰めていた理性の糸が、音を立てて千切れた。
❤️「……翔太がそう言ったんだからね。もう、知らないよ」
涼太はベッドに深く身を乗り出すと、翔太の細い顎を少し強引に持ち上げた。
驚いてわずかに開いた翔太の唇を、自分の唇で塞ぐ。
💙「んっ……ふ、……んっ……」
熱いうつり香のような、濃密なキス。
風邪の熱さなのか、それとも涼太に触れられている熱さなのか、もう翔太には分からなかった。涼太の手が翔太の髪を優しく、しかし逃がさないようにガシッと掴み、何度も角度を変えて、深い破裂音を響かせながら翔太の呼吸を奪っていく。
いつもなら優しく労わるロイヤルな涼太が、今は完全に男の目をしていた。我慢の限界を迎えた恋人の激しい愛撫に、翔太は鼻を鳴らして甘い声を漏らしながら、涼太の背中に腕を回して強く縋りついた。
ようやく唇が離れたとき、二人の間には細い銀の糸が引いていた。
翔太は完全に息を乱し、さらに顔を真っ赤にしてシーツの上に沈み込んでいる。
💙「……はぁ、……りょう、た……」
そんな翔太の乱れた姿を、涼太は底深く熱い瞳で見つめながら、今度はそっとおでこに、そして優しく目元にキスを落とした。
❤️「おねだり、上手にできたね。……でも、これ以上は熱が上がっちゃうから、お預け」
💙「……ケチ」
❤️「フフ、熱が下がったら、もっと激しいの、たくさんしてあげるから。ね?」
涼太は翔太の頭を優しく撫で、今度はしっかりと掛け布団をかけ直した。翔太は涼太のキスで完全に満たされたのか、握られた手の温もりに安心するように、そのままふにゃりと微笑んで、深い眠りへと落ちていった。
寝息を立て始めた翔太の横顔を見つめながら、涼太は自分の唇を指でなぞる。
❤️「……明日、俺に風邪がうつってても、文句言わないでね」
翌朝、熱が綺麗に下がって正気に戻った翔太が、自分の言ったセリフと昨夜の濃厚なキスを思い出して大爆死し、宮舘の胸に顔を埋めて悶絶することになるのを、宮舘は今から楽しみに待つことにしたのだった。
コメント
1件
きゃあ……っ、もうこの回、最高にやばかったです……!😭💕 普段あんなにツンデレな翔太が、熱で弱ってるときにだけ見せるあの無防備さ、反則ですよ。しかも「ちゅーして」なんてストレートに言っちゃうなんて……っ。涼太が理性の糸をプチッと切らす瞬間、こっちまでドキドキしました……! 最後「明日、俺に風邪がうつっても文句言わないでね」ってニヤニヤしてるとこも含めて、もう尊すぎて昇天しかけた……正気に戻った翔太の悶絶、絶対読みたいです🙏🥺💙
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楪羽*yuzuriha*
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#ご本人様には関係ありません
コンソメパン
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KamassKRRR (くらリ
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