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ーー⁇
暗い景色の中で、一本のリボンのような細い布が見えた。俺はなんでかわかんないけど、凄く優しく暖かく感じた。その布の根本を辿るように歩を進めていった。
揺らぐような仄かな撫子の匂いがした。
「ハッーー!!」
開けた目の前に広がるのは木製で暖かい色の高い天井だ、ここは…
どこなんだ?
「目が覚めたんですね」
聞き覚えのある、穏やかな声。
「う、のはな隊長」
目を少し細めて微笑み、はい。と返事したその人は、黒髪を前で三つ編みにして隊長羽織を纏っていた。
先刻自分から出された声は高く、いつもの声ではない。落とした目に映る手は小さく柔らかい。遊子や夏梨よりも小さい。
俺は、今何歳なんだ…
「目が覚めて良かったです。死神霊術院の生徒さんであってますよね?」
「虚との戦いに巻き込まれてしまったのでしょう、倒れていたところを平子隊長が連れてきてくださったんですよ。」
死神霊術院?どこだよ…ルキアと恋次が言ってたとこか??
下を向いて自分の服装見ても、よくわからない。白い着物に、あさはなだの袴。以前もちょくちょく尸魂界で見かけた格好だったが、死神霊術院の生徒だったのか…
初めて知った。みんな俺になんも教えてくれないしなぁ…
ってか卯ノ花さんいま平子って言った?マジで??
平子
本名は平子真子。黒崎一護が死ぬ前に最後に見た顔。眉を顰めて目を開いた顔で駆け寄ってくれたな、まだ俺礼も言えてないのに…
あれ、待って。平子…隊長?
えっ、ってことはまだ死神ってこと?しかも護庭十三番隊の隊長の1人ってこと??
マジで?
俺隊長格のやつがすぐ隣にいたのかよ…しかも一緒に弁当食ったし授業も受けてたぞ?
マジかよ…
虚化してない。
頭で理解できた途端に安堵し、それと同時に凄く悔しくなった。
前世で平子から言ってた。
空座高校の屋上で、空が夕色に染まる時間帯。
「あの時藍染をちゃんと見とったら、はよぉ気付けてたら、変わってたんかなぁ…」
平子以外誰もいない中、ペットボトル片手にぼやいてた。いつもは飄々としておきながら油断も隙もない平子が、何かを見るようにボーっとしていた。
気を抜いているようで俺の霊圧に気付く気配はなかった。
その様子を屋上へ向かう階段の裏で聞いていた。いや正しくは独り言を勝手に聞いたが正しいけども。
そこでわかった。平子は藍染に嵌められて虚化したことも、平子に近くには藍染が居たことも。
平子は藍染を監視できるほどの立場にあったことを。
前世の記憶を思い出して拳を握り締めた。
ならば、俺は平子をひよ里達を藍染の手によって立場も全て引き裂かれる前に防いでみせる。
絶対に助けなきゃ、俺はアイツらを助ける。戻れないならば今できることをやるまでだ。
良かったこれでちゃんとやることがちゃんと決まった。
「ありがとうございました」
「もう大丈夫です。」
卯ノ花隊長にそう、お礼を言い頭を下げた。
そのまま起き上がりベットを降りて部屋を後にした。
ーーーーーーーー✂︎キリトリーーーーーーーーーー
これでpixivの方であげてた1話が投稿し終えました。
pixivの1話がtellerの4話分になるとは…
この駄作はtellerの方が多分更新早いです。
実はこれpixivのに加筆していたので加筆前の方も良ければ見ていただけると変更追加点が見れて面白いんじゃないでしょうか。
まぁどちらも文才も何もないんで駄作なのには変わりないんですけどねww
以下自分の心の叫び
1話目が44ハートされてスッゴイ嬉しかったです!!
自分のノベルを少しでも好きになってくれる人が1人でもいるのは自分にとって狂喜乱舞ものでしたね…
自分チャット形式を作るのが下手すぎて…それでノベルの方で出してるんですけど国語力も文才もなくて見返してもショゲております…
見ていただきありがとうございます。
こっからちゃんと平子さんが出てきて平一っぽくなる予定ですのでお付き合いのほどお願いします。