🤎side
私がSnowManのメンバーとして活動を始めて1週間。
10人で初めて仕事。タレントが沢山出る雑誌の撮影。
空き時間
💙「しば〜!」
しょっぴーが撮影で使うダンベルを手にこちらにやってきた。
🤎「ん?なんですか?」
💙「今ね、照たちと『このダンベルを持ち上げられたら照にタピオカ奢らなくていい』ってやつやってんのよ」
なんだそれ
💙「めちゃくちゃ重くてさぁ!柴もやってみ?」
と明らかに重そうなダンベルを、私の足元に置いた。
🤎「どれぐらいの高さまで持ち上げたらいいんですかぁ?」
と、The女の子を演じる。
💙「場所によって金額違うからな!」
💙「足元までが普通サイズ、膝が少しお高め、お腹がスペシャル、胸以上は奢らなくていい!」
🤎「設定ガバガバですね……」
💙「文句は佐久間に言えよ?俺巻き添え食らってっから。」
と、情けない表情をする。
🩷「柴ちゃん頑張ってー!」
💛「無理しないで…!」
💜「腕おるなよー!w」
と、みんな“女の子だから”と遠慮しがちになっている。
そんな期待を裏切るように、
私は思いっきり胸までダンベルをあげる。
🤎「……っ!」
🧡「えぇー!?柴ちゃんすごいやんか!」
🖤「いや…え?ギャップすご……」
💛「俺と同じぐらい!?悔しい…!」
❤️「姫は違うぞ……」
スタスタと走ってきたこーじが頭をなでなでしてくる。どうしよう。すごく可愛い。
でも、みんなは女の子だからこうなってすごい。
と考えていると思うが、私が男になるために、トレーニングをしているとは知らない。
なんとなくマネージャーの方を見ると
ニコニコと笑っていた。
今のところ、唯一の理解者だ。
「SnowMan!撮影しまーす!」
と私の方を見て、合図をかけた。
🤍「しーばちゃん、隣よろしくね!」
歳はラウちゃんの方が下だけど、芸歴は上。初めてあったあの日に、個人で
『どこまで踏み込んだらいいんでしょう?』って笑いあった。
それで“柴ちゃん”とか“ラウさん”って呼び合うのもなんか変と思い、
お互いに“しーばちゃん”と“ラウちゃん”と呼び合うようした仲だ。
🤎「よろしく〜!」
🤍「おいでー!ギューしてあげる!」
と腕を思いっきり広げる。
身体が男らしくなって来る少し前だから、少し戸惑う。
びっくりするかもしれないけど、気づいて欲しいから、ラウちゃんに抱きつく。
パシャパシャとカメラのシャッター音がスタジオに響く。
撮影待ちのメンバーが笑わせてきたり、
💙「笑顔つってんだろー!」
🧡「それやったら笑顔ならんわ!」
🩷「いやぁー!かわいいー!」
💜「かわちぃ〜!」
と騒ぐオタクもいたりする。
🤍「しーばちゃん身体がっしりしてるんだね!」
🤎「意外とねぇ〜笑」
気づいてくれるかな。
数時間後
💜「ねぇ今日ご飯行かなーい?」
🧡「ええやん!みんなで行こーや!」
💙「おー!行こー!」
🖤「お柴はどうする?」
めめは私のことを“お柴”と呼ぶ。他が呼んでいないあだ名がいいとのこと。SnowManの中で唯一『ゆるふわ隊』をご存知だったから、
少しだけ意識してしまう。
好きとかじゃなくて
あぁ、知ってくれているんだ
嬉しいな
の程度
💛「歓迎会みたいなことする?」
🤎「え、いいんですか?」
🧡「ええやん!お店決めてやふっかさん!」
💜「んぇ?いいよぉ〜」
🩷「柴ちゃんまだ緊張してるねぇ〜」
❤️「仕方ないよ。ね?」
🤎「まだ緊張してますけど、楽しいんで」
💚「俺たち頼ってね!」
🤎「はい!ありがとうございます!」
私が憧れる一人称だ……
俺
使ってみたいな……
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