テラーノベル
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オリキャラ(宮舘さんの妹さんが結構ガッツリ出てきます)あと宮舘さんの妹さんに名前を勝手に付けてやってますのでそこのとこだけ注意⚠️してご覧ください。(作者は、宮舘さんの妹さん方については、なんの因縁もございません。不快に思われる場合は見るのをご遠慮ください)
第10話:同棲の始まりと家族への挨拶
付き合い始めて数ヶ月。
目黒の「一秒でも長く一緒にいたい」という熱烈な、そして粘り強い押しに負ける形で、二人の同棲生活がスタートした。
新しく借りたマンションは、目黒の職場への近さと、宮舘が料理を存分に楽しめる広いキッチンを優先して選ばれた。
「……幸せすぎる」
夕食のテーブルに並ぶ、宮舘特製の「金目鯛の煮付け」と「季節の炊き込みご飯」を前に、目黒は感極まったように呟いた。
仕事の天才でありながら、家ではエプロン姿で甲斐甲斐しく料理を作る宮舘。
音が聞こえない彼のために、目黒はキッチンに立つ背中にそっと触れて合図を送るのが日課になっていた。
そんなある日の週末、目黒は真剣な表情で宮舘にスマートフォンの画面を見せた。
『涼太さん。一緒に暮らし始めた記念に、涼太さんのご家族にご挨拶にいきたいです。俺が涼太さんのことをどれだけ本気で大切に思っているか、ちゃんと伝えたいから』
宮舘は驚いて一瞬固まった。
自分は生まれつき耳が聞こえない。
家族は、特に二人の妹たちは、自分のことをずっと大切に、そして過保護なほど心配して育ってきた。
「教育係を任された」と報告した時でさえ、
「大丈夫なの?」
と真っ先に心配した妹たちに、この完璧すぎる後輩を紹介するのは勇気がいったが、目黒の真っ直ぐな瞳に、宮舘は意を決して頷いた。
宮舘の実家。
そこには、宮舘の帰省を待ち構えていた二人の妹、美咲(みさき)と陽菜(ひな)がいた。
「お兄ちゃん、おかえり! ……えっ、この人が?」
「……本物? モデルさんじゃなくて?」
二人の妹は、兄が連れてきた目黒の圧倒的なオーラと高身長に、開いた口が塞がらない様子だった。
宮舘家の人々は、幼い頃から宮舘と手話で会話をしてきたため、妹たちの手の動きは驚くほど速い。
宮舘は苦笑いしながら、「私の大切な恋人だよ」と妹たちに手話で返した。
目黒はこれまでのようにスマートフォンを取り出そうとはしなかった。
彼は妹たちの前に正座し、深く一礼した。そして、緊張で少し震える手を掲げ、ゆっくりと、しかしこれまでにないほど真剣な手話を紡ぎ始めた。
――「はじめまして、目黒蓮です。お兄さんを、お借りしています」
妹たちの動きに比べれば、あまりにも遅く、辿々しい手話。
しかし、勉強が大の苦手な目黒が、宮舘の家族と心を通わせるために、どれだけの時間をかけてこの言葉を練習してきたのか。
その不器用な誠実さは、手の動きを通してダイレクトに伝わってきた。
目黒はさらに言葉を続ける。
――「俺は、不器用です。勉強も、できません。でも、涼太さんのことが、世界で一番、好きです。一生、守ります。……よろしくお願いします」
最後の方は、少し間違えそうになりながらも、目黒は真っ直ぐに妹たちの目を見て伝えた。
一瞬の静寂の後、妹の美咲がプッと吹き出した。
「あはは! 『お兄さんをお借りしています』って、ちょっと言い方変だよ!」
「でも、すごい……。お兄ちゃんのために、こんなに練習してくれたんだ」
陽菜もまた、目を潤ませながら大きく頷いた。
「合格、だね。……お兄ちゃんを泣かせたら、私たちが許さないからね!」
妹たちの素早い手話を宮舘が翻訳して伝えると、
目黒は「はいっ!」と、今日一番の明るい笑顔を見せた。
実家からの帰り道。
夜道を歩きながら、目黒は宮舘の手を力強く握りしめた。
「涼太さん。俺、もっと手話上手くなります。涼太さんの世界を、俺も全部見たいから」
音が聞こえない宮舘の耳には届かない誓い。
けれど、繋いだ手のひらから伝わる確かな熱が、宮舘の心に何よりも力強く響いていた。
二人の絆は、家族という新しい支えを得て、より深く、揺るぎないものへと変わっていった。
@ 碧 林 檎
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コメント
1件
第10話、読み終わりました…🥀 目黒くんが手話を練習して、宮舘さんの妹さんたちに挨拶するシーン、本当に心に響きました。あの「お借りしています」って表現、ちょっと変だけど不器用な誠実さが溢れてて、泣きそうになりました。自分が音の聞こえない世界に飛び込もうとする覚悟と、家族に認めてもらえた温かさが、二人の絆をさらに深くしてるのが伝わってきます。 涼太さんの世界を全部見たいって言う目黒くんの横顔、想像するだけで胸がぎゅっとなる。続きが楽しみです🤍