続きです!
出すの遅くなってしまいすいません、、、!
nk視点
冬の夜は家にいるのに何故かとても寒く感じてしまう
俺はお気に入りのコップにココアを注ぎ一息で飲む
じわ、と体中が熱くなるのを感じて満たされた気分になる
今日は久しぶりによく眠れるかもしれない
そんなふうに思っていると自分のスマホから着信音が聞こえた
こんな遅くに一体誰だろう
スマホを確認するとその画面にはきんときと彼の名が映し出されていた
俺は一瞬躊躇った後、彼からの電話に出た
「しもしも〜?きんとき?」
俺はわざと明るい声を出す
何故って?
こんな夜遅くに彼からの電話ってことは
何となく察しがついた
声をかけてもしばらく反応がなかったので俺は再び声をかける
「あれ?聞こえてる?」
その声に応えるように彼の息遣いが聞こえる
『大丈夫、聞こえてるよ、なかむ』
「ん、なら良かった」
「で?どうしたのさ、こんな夜中に」
なんとなく察しはついたが俺は彼からの言葉を待った
しばらく沈黙が続いた
俺はその空間に居た堪れなくなり彼に話しかけようとした
『俺ねッ、話、つけてきたッ』
彼の、今まで聞いたことがないような細く、弱々しい声が聞こえた
鼻を啜る音が聞こえる
きっと彼は泣いているんだろう
『ねえ、なかむッ』
『俺はッこれで良かったのかな、ッ』
俺は歯を食いしばった
何故だかわからなかった
口の中で変な味がする
それはきっと
苦い後悔の味なんだろう
以前から彼から相談をされていた
彼の恋人との関係について
彼はとても恋人のことを大切にしていた
また、恋人も彼のことを大切にしていたということが彼の話を聞いてよく伝わってきた
俺はそんな幸せそうな彼が好きだった
もちろん、友達の意味で
だと思っていた
日々日々、
彼の話を聞くたびに
楽しそうに話す彼の声や姿を見るたびに
心がきゅ、となった
そしてたまに
何で彼の隣が俺ではないんだろうと思うようになっていった
そして気づいた
これは恋なんだなってね
でも俺の幸せは彼が幸せでいることだから
彼にはこの気持ちは隠していた
俺はこの気持ちを隠しながら
彼の片思いの時期も
彼の思いが届いた日も
彼が悩んで、悩んでいた時も
ずっと、彼の話を聞いていた
彼の関係はとても長く続いていて
その分、俺の苦しむ時間も長かった
彼はたまに、自分が相手を幸せに出来ているのだろうかと不安を漏らしていた
愛情を、幸福を、全て捧げられているか
俺にとってはそんなの辛いし、聞きたくないけれど、彼のためと思って聞いていた
けどある日
ついにこの膨れ上がった気持ちが
溢れてしまった。
その日は、いつも通り彼と通話をしていた
そして、いつも通り、彼と彼の恋人の話を聞いていた
『俺、ぶるーくにちゃんと、愛されてるかな…』
『俺も、ちゃんと好きって伝えられてるかな、……ー、…、 』
この時の俺は、多分、正気じゃなかった
全部全部、どうでもよかった
こんなの、今になっては言い訳にしかならないのだけれど
全てを投げ出したくなっていた
「じゃあ、……ろよ、」
『え、?なかむ?』
「そんなに不安ならッ!別れろよッッ!」
『ぇ、?ちょ、急にどうしちゃったの、ッ?』
「いつもいつもッ!お前の愚痴を聞いてる俺の身にもなれよッッ!」
「毎日毎日ッ!!好きな奴の惚気を聞いてッ!苦しくなってる俺の身にもッ!!」
言ってから後悔した
『な、なかむ、?ぇ、?どうゆう、こと、?』
きんときが明らかに動揺してるのが電話越しでもわかる
そして、1番されたくない質問が返ってきた
『すきなやつ…って、?』
もう、言ってしまった方が楽なのだろうか
俺の気持ちを
この大きく膨れすぎてしまった気持ちを
大好きな君に
伝えてもいいのだろうか
次回→♡400
そうそういかないと思うので一旦寝ようか
コメント
2件
ハート500にしときました!( 👍🏻' ' )👍🏻 ̖́-続き待ってます!!!