今日は天気がはっきりしない日。こういう日は、翔太くんは頭が痛くなる。今もベッドの中で唸って寝ている。
🖤「翔太くん、なんか食べれる?」
💙「いらない」
そっけない返事。
それでも精一杯声を出しているのがわかるから、頭を撫でる。
🖤「代わってあげられたらいいのにね」
💙「目黒が痛いのは、もっと、やだから」
潤んだ目で可愛いことを言う。
昨夜の翔太くんの痴態を思い出す。家で愛し合うのは久しぶりだったから、燃えた。
翔太くんをいっぱい愛した。俺も溜まっていたから、少し激しかったかもしれない。
2人ともやばいくらい感じたな…。
🖤「可愛かったなあ。昨日の翔太くん」
💙「それ、なんとかしろ」
苦々しい顔で、盛り上がった下半身を指さされて、思わず赤面する。それでも翔太くんがまんざらでもない顔をしているのは、俺の気のせいじゃない。
🖤「男は不便だな。全部わかっちゃう」
💙「知らん。お前が悪い……っつう…」
バカな話をしていたら、本当にキツくなってきたと翔太くんは布団に潜り込んでしまった。
アイスノンを渡す。
🖤「薬、これ?」
💙「ん」
翔太くんに薬を渡し、錠剤を口に入れたところで、水は俺が口に含んで、口移し。
💙「…んっ」
🖤「美味しかった?」
💙「普通に飲ませろ…」
赤みがかった顔を恨めしげにこっち向けて、でも続く言葉は。
💙「もう少し、飲ませて」
本当にどれだけ可愛いんだろう。
体調不良だから、目の端が少し赤いのもそそる。
🖤「あー。しばらく会えないのかあ」
💙「…………」
スタジアムも終わり、次の公演までは間がある。この間は遅れを取り戻すように個人仕事が目白押し。家に帰れない日もある。オフも合わなくて、一緒に過ごせる時間が少ない。
🖤「俺寂しくて死んじゃうかも」
💙「情けない声出すな。ほら」
寝転がったままで、両手を開く愛しい人。俺はその胸に飛び込んで、くるっと身体を反転させた。軽々と、翔太くんを俺の上に乗せる。
🖤「好きだよ」
💙「知ってる」
🖤「翔太くんが知ってる以上に、好きだよ」
💙「ばか」
いつまでもこうしていたい。
しかし時間は残酷。
そろそろ迎えの車が来てしまう。
🖤「次会えるのはいつかな」
💙「連絡する」
そう言って、布団から腕だけ出して、手を振る愛しい人。翔太くんはこれからまた少し寝込んで、今日は午後からご出勤だ。まあ、デートは無理でも仕事で会える。そう思い直して、俺は玄関の扉を開けた。
おわり。
コメント
8件
きちゃった🤭
は〜。ほんとにめめ🖤好きだわ💖 しょっぴー💙もっと甘えていいんだよ〜🤭